[技術]非鉄金属材料

ごきげんよう。お疲れ様です。
 今日は非鉄金属材料について書いていこうと思います。
 ただ、もうアルミは書いてるのでアルミ以外。そうするともう、あまり使ってないので一般的な知識をつらつらと。

 非鉄金属は、鉄以外の金属、です。サラッと読むと「鉄」を読み飛ばしてしまうことがあります。非金属でなくて、「非鉄金属」です。


銅材料

銅系材料は結構よく使われてるので、知識として。仕事ではあんまり採用しないけども。

真鍮

 しんちゅう、と読みます。金に似た色のため、別名貧者の金とも言われます。こちらかなり切削性がよく、さらさらと削れるため快削金属の代表例です。材質真鍮、表面ニッケルメッキというエア接手をよく見ます。切削加工で作ってる様子。
 別名黄銅。英語でBrass。ブラスバンドなど金管楽器にもよく使われます。
また、最も有名なのは5円玉。あの色が黄銅、真鍮の色です。

洋白

 銅と亜鉛とニッケルの合金。銀白色のため洋銀とも言われるが銀は入っていない。こちらも加工性は良い。2色になる前の500円玉に使われていた。

白銅

 銅とニッケルの合金。こちらも銀に似た色をしている。100円玉、50円玉、初代500円玉に使用されている。

青銅

 ブロンズ。銅とスズの合金。青銅器時代という名前があるほど古くから使われている。10円玉に使われている。

 ここまでの共通項として、日本の硬貨として大変よく利用されている銅合金は、塩分腐食に強い特徴を持つ。人間が素手で触るので、塩分に対して強い銅合金が多用されている。
 塩分には強いが、空気中ではそれなりに酸化する。10円玉がどんどん黒くなっていく感じ。鉄のようなボロボロになる酸化はしない。
 他の特徴として、銅は鉄よりも重い。電気をよく通す良導体である。電線としてよく使われる。

ほかの合金、金属 

はんだ

 半田、Solderともいう。鉛とスズの合金。金属同士を接合したり、電気回路を構成するために使用される。鉛は有害のため、最近では鉛フリー半田が主流。

金、銀

 貴金属の代表かな。主にメッキとして利用される。良導体かつ非常に酸化しにくい性質から、めっきすることで金属の導電性を維持しつつ、母材を酸化から保護する機能を持たせることができる。
 また特定波長の光に対する反射率が高いため、めっきミラーとして使うことがある。

ロジウム

 貴金属。非常に硬く、良導体。プローブなどの接点表面に使用される。

ニクロム

 ニッケルークロム合金。ヒーターとして利用される。

マグネシウム合金

 物好きが使う。軽さを求めるときに使う。バイクのホイールなど軽くて強度が必要なものに使用。ノートパソコンVAIOの筐体に使われたりしてた記憶。難加工材料。なので高い。

チタン、チタン合金

 これも物好きが使う。難加工材料。高い。

おわりに

 という感じで非鉄金属さらっと記載しました。もちろん他にも金属はいっぱいあります。電池として多用されるリチウムやら、金属っぽくない印象のナトリウム、カルシウム、バリウムあたり。とにかく重たいタングステン。
 さらに重たいウラン。名称からどのへんで作られたかわかる人工元素、ニホニウム、カリフォルニウムなど。これ以上は理学の化学屋さん、物理屋さんの領域に入りそうです。


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