見出し画像

猫ちゃんと相棒

猫ちゃんは時々夢を見ている様だ。
スッと起きる時と叫びながら起きる時がある。
叫びながら起きる姿はまるで夢見の悪かった私に見え落ち着いて名前を呼ぶ。
猫ちゃんは私の声に耳を貸さず叫びながら相棒の元へ行き相棒を咥えたまま叫び猫ちゃんの一番好きな場所に連れて行く。
そしてやっと私に気付き小さく「んなぁ」と言って撫でられる。
猫ちゃんと相棒は16年の付き合いだ。
若かった猫ちゃんは相棒に柔道を挑み猛りブルブルと振り回しぶん投げていた。
すぐボロボロになったが玉留め出来ない不器用な私は相棒の布地を見て繕う事を諦めハンカチでグルグル巻きにした。
猫ちゃんとずっと一緒に居られる唯一の相棒。
相棒の定位置は座布団の上である。
相棒に猫ちゃんお願いねと声を掛け猫ちゃんに用事の内容を説明し何時頃に帰れるか伝えてうちを留守にする。
猫ちゃんはジッと聞いている。
帰ると必ず相棒は猫ちゃんの傍に移動している。
猫ちゃんと相棒はずっと一緒だ。

2023年4月28日(金) Twitterより

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?