ヘルパーの役割について

ゲストハウス研究をしている学生さんの卒論発表会を傍聴した。実際に地方のゲストハウスにスタッフとして働いた経験がある発表者の論文テーマは「ヘルパー制度」について。

ヘルパーとは、ゲストハウスの業務を行う代わりに住める制度のことである。つまりGuestとHostの間のような立ち位置。しかしHostとの雇用関係はない。この曖昧な状況がネガティブな方へ作用することについて問題提起がされていた。
ヘルパーを求めてやってくる人は若い人が多く大半はSNSやHPから応募してくるんだって。コミュニティに関わりたい!という熱さより社会復帰や宿代のためにヘルパーをやってみた、といった現実的なアンケート結果。勝手なイメージだけども、海外のゲストハウスでは金銭よりも交流を求めてヘルパーを志願する人が多いんじゃないか。
文化的背景の違いによってゲストハウスの構造が複雑に絡まっているのだろうと思った。日本ではヘルパーを法的に制度化できない。なのでヘルパー側は何も縛られずに少し働くだけの気持ちになる。それによってHostの期待?に沿わず関係性が薄れていき気まずくなってすぐ辞める。
使い回しのような悪い連鎖
思うにスタッフとヘルパーには壁がある。ヘルパーが清掃を手伝ってれる代わりに宿を提供するというのは、理にかなっているようにみえてヘルパー自身のことは考慮されてない。一緒に関わりあっているのならばコミュニケーショを取るべきである、と僕は考える。ヘルパーがスタッフやゲストとの交流を持つ機会を与えることで、結果的に責任を持って業務をするようになるのではないか。
ヘルパー問題の裏、実はホスト側のポジショニングだったり。
歩み寄ることかなーと思う。
勉強になった。

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