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2023.5月〜2024.3月まで観たLIVEの感想を。

2023 5/20 (Sat)
『郁文の種 2023』
アーティスト:マヒトゥ・ザ・ピーポー
会場:海辺のカフェ HOME
雲ひとつない晴れ模様

まもなく始まる

マヒトさんの音楽を知ったのはいつだろう
始まりは全然覚えてない。
アルバム「不完全なけもの」に魅了されて数年の月日が経つ。2019年には銀座ソニーパークでアコースティックの弾き語りを初めて聴いた。演奏された数曲は私の心の奥底をえぐり、空虚で哀しい後味が残っていた会場を後にした。当時銀座駅は東京オリンピックに向け大改修をしていてあの後にまさかコロナがやってくるなんて...。誰も知るよしがない。現在あそこはどうなってるんだろうか。マヒトさんは青葉市子さんとNUUAMMでユニット活動をされていたり寺尾紗穂さんとのフューチャリング曲も多くある。どんな人ともすーっと溶けこめる

5/20 この日も真っ赤な格好で現れた。
一曲目 『flower me』
バックは壮大な空と海。野外にセッティングされたステージの前にはお花や植物が茂っていて、生き物たちを比喩させる優しい歌から始まった。そうそう。コロナ渦にTwitter(現在X)でミュージシャンが曲を載せ回し合う#うたつなぎ が流行していたのだが。以前マヒトさんが無題としてあげていた曲はこの日「そらのなまえ」というタイトルで聴くことができた。心から寄り添ってくれる気持ちに。インスタライブもよくみており、やるせない気持ちの中で私たちに希望を届けて演奏されていた姿をふと思いだした。
みんな大変だったね。
「ごめんー、今日ほとんど暗い曲しか持ってきてないですー。」
表情は明るい。見渡すことのできる広々としたステージ。後ろは綺麗な海と空。ここHOME(地元)で演奏できたのを喜んでおられたのではないだろうか。僕は今日という日を忘れたくなくて歌われていた曲をメモして、ゆれたり目をつぶったり辺りを見回したり色んなことを感じながら聴いていた。丁寧に歌われるその時間とあまりにも軽快に進んでいっている感覚とのパラドックス
気づいたらもう日が暮れている。

聴きたかった曲は余すことなく演奏してくれて嬉しい。失敗の歴史、めのう、MUMIN、HEAVEN SEVEN DAYS、Wonderful world
4年ぶりのマヒトさんのライブ。完全体。2度の弾き語りを通して「暗さ」と「明るさ」の両面を知れたように感じる。

2023 7/9 (Sun)
『秘密百景』
アーティスト:小野雄大・児玉奈央
会場:東京都民教会(配信)
教会という神聖な静けさのなか児玉さんの曲から始まる。バンドセットはよく聴いてたけど今回は弾き語り。歌とギター2つの音が会場に響きわたる。好きなbye byeもやっていた。CD音源でしか聴いたことがなかったけれど、児玉さんの透明な歌声は改めて感動する。
次は直接観てみたい。
続いて小野雄大さん。始まりの曲は「ミイラ」次に「君は夏の通り雨」
恋と雨が複雑に関わり合う2つの曲。ふたりを引き合わせる教会(会場)とは対照的にふたりを引き離す雨(曲)
何だか意味深に捉えてしまうが考えすぎかな。
Liveは最高でした。

2023 11/25 (Sat)
『ICHIKO AOBA LIVE IN MATSUE 2023』
アーティスト:青葉市子
会場:興雲閣(大広間)
青葉市子さんが松江に。知人がInstagramでLIVE情報をシェアしていたのを知り私はすぐに申し込みをした。海外でも人気が高い市子さん。たしかこの時はロサンゼルス、メキシコ、その後に松江公演だったような.. なぜ。
実は島根にゆかりがありインディーズ時代によくライブしていたそうだ。
当日は夕方までコーヒーショップの仕事があった。高まる気持ちで働いていた午後14:00ごろのこと。何と、市子さん御一行が自分の働くお店に突然足を運んでくださった。何と動揺したことか..。注文を終えると皆さんは2Fへ上がられた。淹れ終えたコーヒーを持っていくと市子さんはひとりの時間になりたいと言って、今度は1Fのカウンターへと移る。自分の目の前。大きなヘッドホンをかけしばらくの間集中して作業をされていた。話しかけれそうなタイミングがきたので「何を書かれているんですか?」と訊ねた。
「むかし使っていたIpodが見つかって、その中の懐かしい曲をこれからのライブでやってみようかなと思ってます。」と市子さん。
帰りにもう一杯コーヒーをテイクアウトで注文され店を出て行かれた。タイムリーに掲載されていた&premium11月号を目にしたのがきっかけだったそう。時間差で込み上げてくる想い。寄ってくださってありがとうございます。

写真も撮ってもらったよー。

仕事が終わりそのまま会場前に並んだ。早く着いたのに既に長蛇の列。中に入るとそわそわしてきて物販コーナーで買ったLIRYIC BOOKを片手に落ち着かせる。どんな曲をやるのだろう。予想して待った。開演になり登場。先ほど会った市子さんだがステージでみるとやっぱり遠い存在である。
色んなアルバムから選ばれたセットリスト。私は「アダンの風」のSagu Palm's Song が特によかったなー。語りも心地良い。彼女は音楽から自然世界をつくりだすことのできる唯一のアーティストだと思う。
終盤で「市子ーー!」と叫び声がした。このライブに携わっている島根の人たちからのエール。僕も終わってほしくなかった。
後日ラジオでそのことを話されていたね。その日は友だちと飲みに出かけて感想を言い合いながら美味しいピザを頬張った。多様な価値観を持つみんなもこのLive大いに満足していたようだった。

team IchikoAoba

年が明けた春。島根でのコンサートを再び観に行けた。会場は大田市の大森。手づくり感のある素敵な会場で、子どもたちを前にゆったりと、一緒につくりあげるような音楽を。
こちらも最高だったなー

大森町の皆さん作

余泊としても今後、音楽に関われるよう私はアクションを起こしていきたい。宿ができたらアーティストさんに泊まってもらいたいなー。
実は既にはじまっているプロジェクトもあり、
こちらはまたお知らせしますね。

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