動物園飼育員 体験レポ(ズーラシア動物園 2024/7/13)
2年前くらいに動物園で飼育員の体験ができる、ということを知り、やってみたいと思いようやく今月、神奈川県横浜市にあるズーラシア動物園で実現することができました。
写真中心になりますがレポしたいと思います。
当日の概要(スケジュール、費用など)
スケジュール
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・9:15:集合
・9:30-10:00:オリエンテーション(自己紹介、説明など)
・10:00-12:00:飼育員体験①
・12:00-13:00:昼休憩
・13:00-14:40:飼育員体験②
・14:45-15:00:まとめ
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というスケジュールです。
朝9:15までに到着しないといけないのと、15:00までなのでなかなかハードな1日です。(飼育員体験終了後、ダッシュでお客さんとして動物園も見て回ったので余計疲れました)
費用
1人500円(入園料は別途必要)。
服装
汚れてもいい服装、長靴マスト
付き添いの方の見学
自分もそうでしたが家族で一緒に来てた方も多かったですが、9:15からは完全に別行動。付き添いの人の見学はできません。
オリエンテーション
集合後に、スタッフしか入れない通路を通って、会議室へ。
そこでオリエンテーションを行い、1日の流れなどを軽くレクチャーいただいたり、自己紹介を行い、その後グループに分かれ飼育員体験に向かいます。
4つのグループがあり、あらかじめグループは割り振られてました。
自分は「ニホンザル、メガネグマ」チーム。
チームメンバーは自分含め3名で、他の2人は中学生でした(チーム平均年齢爆上げ)。
ちなみに、全部で約20名ほどの参加で、ざっくりですが、大人3~4割、中学生の子供6~7割という感じでした。
飼育員体験①
ここから本番。自分のチームは大きく
・午前:飼育小屋の掃除
・午後:動物用のおもちゃ作り
というプログラムでした。
午前にニホンザル、メガネグマの飼育小屋の掃除を行います。
ズーラシア動物園はとにかく広いので、オリエンテーションを受けた部屋から車で小屋まで移動。
※飼育員さんは通常の勤務では担当動物(移動距離)によって車移動、自転車移動、徒歩移動で分かれるそうです。
※ここから動物のフンの写真もあるので、苦手な方はご注意ください。
最初のメガネグマの小屋につき、1人小屋の掃除を担当。
自分はミユキ担当。
掃除前はこのようにフンや食べ物の食べ残しとかが散乱しています。
最初にほうきで固形物を取り除き、その後水で流し、デッキブラシで磨いていきます(動物への影響を考慮し、基本洗剤とかは使わずに水洗いのみ)。
最後に水を掃いて終了。
こちら清掃後、なかなかキレイになったと思います。
飼育員さんも通常午前中に掃除を済ませるそうで、午前中は忙しく、飼育員さんによる動物ショーとか各種イベントは午前中はそこまで多くないそうです。
掃除終了後にメガネグマと記念写真を撮るために一時中に誘導(ミユキではない)。
ズーラシア動物園に訪れたことがある方は分かると思いますが、ズーラシアのメガネグマは上から見下ろす感じのエリアなので、お客さんとして見ると距離のせいか意外と小さく見えます。
でも、
近くで見るととにかくでかい。バッタリ出会ったら間違いなく勝てないってくらいでかい。
最後にこのクマとメンバー全員で記念写真を撮ってメガネグマは終了。
続いてニホンザル。
こちらも裏でサルたちが過ごす小屋を掃除します。
こんな感じの小屋をメガネグマ同様、キレイにしました(キレイにした後の写真撮り忘れた)。
バックヤードから見たサルたち。
飼育員さんが来ると寄ってくるし、吠えるサルもいる。
30匹くらいいてみんな同じに見えるなか、飼育員さんは一瞬で見分けがつきすぐ名前で呼ぶ。すごい。
ちなみに仲間外れにされ、群れに入れず別小屋で隔離されてるサルたちもいました。人間関係もそうですが、サル関係も難しいんだなぁ、と思います。
という感じで午前中はあっという間に終了。
オリエンテーションを行った会議室に戻り昼休憩した後、午後の飼育員体験へ。
飼育員体験②
午後は動物用のおもちゃ作りでサル用の「フィーダー」を制作させていただきました。
フィーダーというのは餌入れです。餌を竹筒とかに入れて簡単に食べれないようにするもの。そのままエサをあげてしまうと、サルにとって刺激にならず、頭を使う機会が減り、飼育上あまりよろしくない。そのためフィーダーを用意したり、定期的に新しいものを作っているそうです。
自分が作ったのはこの「消防ホースフィーダー」。字の通り、消防車のホースを重ねて作るフィーダー。近隣の消防車から古くなって破棄するホースを提供してもらってるそうです。
このフィーダー以外にもサルが歩いたりできるように、小屋にホースがかかってたりもしてました。
このホース、長くて固い。
説明書を見ながらこのように上に下に横にひたすら巻いていきます。
最後に金具もつけ完成。
絵とか自由に描いていいとのことだったので絵や日付やサインを・・
こんな感じでエサを挟みます。サルはこじ開けないとエサにたどり着けません。
当日、屋外に設置することができなかったのでひとまず屋内の小屋に設置した風景(当日サルは食いついてはくれませんでした・・)。
以上で、全プログラムが終了。
最後に終了証をいただきました。普段できない貴重な体験でした。
その他
その他として、当日実感したこと、聞いたこと、公式ブログのご紹介です。
・飼育小屋のニオイ
暑い日だったので飼育小屋のニオイを覚悟してたのですが、思ったよりどちらの小屋もきつくなかったです(ライオンとかネコ化の動物はアンモニア臭が強く、きついそうです)。
・飼育員さんも基本的に直接動物には触れないことが多い
飼育小屋が二重扉になってて、外のボタンで制御し、扉が開いたら動物が外に出たり中に入ったり、という仕組みになっている小屋が多かったです。慣れてるからといって飼育員さんが直接動物に触れる機会は多くない。
特にクマなど人に危害を与える可能性がある動物はなおさら(慣れてるからガンガン触れてコミュニケーションとってるものだと思ってた)。
・参加費はもっと高くていい
ほぼ丸1日体験できて500円は少し安すぎる気がしました。
上記の参加費にも関連しますが、毎回大人の部はおおよそ2,3倍。子供の部は約10倍くらいの倍率だそうです。
それだけ体験したい人がいる(参加した子供は飼育員になりたい、獣医師になりたい、という夢を持った子がほとんど)。でも通常の業務との兼ね合いでそこまで定期的に実施できないそうで。個人的には値段を上げて回数を増やしてもらいたいな、と思いました(費用の問題ではないと思いますが)。
最後に、個人的にキリンが全動物の中で1番好きで、キリングループがあったのでそちらに入りたかったな、、という思いが正直ありました(でも今回でニホンザル、メガネグマも好きになりました)。
申込の際に好きな動物欄を設けて、可能な範囲でマッチングとかしてもらえるといいな、と思いました。
以下は今回の飼育員体験の公式ブログでの記事です。
自分のサイン入りのフィーダーを使ってくれてます☆
今度ズーラシア動物園に行ったら直接見たいと思います(それまで残ってるか・・)。
ズーラシア動物園の飼育員の皆さま、貴重な体験をありがとうございました。
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