学校を一緒に救ってくれませんか?
おはようございます。
朝起きたらすぐ瞑想、そしてモーニングノートで頭の中をすべて書き出して、お香を焚いて、このnoteを書く、というルーティーンが非常にフィットしている吉川です。
#朝が良い
今日は、これまで関わりを持っているネパールのサンスカールスクールが、コロナ以降長引く経営状況の悪化で、閉校の危機にあります。みなさんのお力もお借りしたく、このnoteを書こうと思います。
サンスカールスクールとの出会い
ネパールはカトマンズにあるサンスカールスクール。私立の学校です。ネパールでは一般的に、幼稚園から高校生まで一貫校が多く、サンスカールも同様です。
学校との出会いは、本当に偶然というか、むしろ必然的に導かれたというか。ネパールで一緒に活動している団体のオフィスで、掃除をしたりお茶を入れてくれるディディ(お姉さん)がいたんですが、そのディディのお子さんが通っていた学校です。
その学校に行ったとみー(当時インターン生としてネパールに駐在していた)から、「吉川さんも絶対会ったほうがいい先生がいます!」と声を掛けられて、じゃあ会いに行ってみよう、というのが最初のきっかけです。
そこで出会ったのが、ビマラ先生という女性の理事長です。会われた方は、もうみなさん同じように感じていると思うのですが、
カリスマ性もあるし、笑顔で愛情がとっても深く、愛嬌もあって、子どもたちを信じ抜く真っ直ぐな強さを持っている、そんな方です。
人生で何が大切か、教育で忘れてはいけないことは何か、そんなことをすーっと思い出させてくれるオーラがあり、日々日常から、様々な素晴らしいことを実践されているからこそ、にじみ出るんだと思います。
ビマラ先生のような人が増えれば、きっと良くなる
ネパールでは、質の高い教師が不足している、とも言われます。経験が少ない若手の先生が多かったりします。
ICTを活用した教材を作ったり、自分たちなりに教員研修を行ったりしてきていますが、それよりも何より、ビマラ先生のような人が増えていけば、未来はきっと明るくなる、そう信じれたことは自分にとってもすごく大きかったです。
多くの人に、ビマラ先生をはじめサンスカールと関わりを持ってもらうことで、そのサポートを自分たちが行うことで、少しでも教育に貢献していきたい、そんな想いを持っていました。
ネパールと日本の学校をつなぐオンライン交流
その後始めたのが、日本とのオンライン交流です。みんながネパールに来れるわけではないので、どうにかオンラインでもつながりを持てないか、そんなことを考え始めたのが2011年です。
当時、スカイプを使って取り組みを始め、インターネットが弱いときは映像を切って音声のみでも交流に取り組みました。
日本の小中学生では、
「初めて外国人の同年代と話しができて嬉しかった!」
「大人になったら、ネパール絶対行きたい!」
「英語って楽しい!」
そんな笑顔いっぱいでの感想で、自分たちもとても嬉しかったです。インターネットを活用すれば、もっと人はつながれる、そう感じることができました。
2013年から5年間は、大阪市の行政との連携事業として、いかに公立学校の中にICTを活用したグローバル人材を育成していくか、として取り組みを行ってきました。多くの先生方、生徒さんにも参加いただいて、他地域も巻き込んだシンポジウムを行ってきました。
実際に、ビマラ先生と生徒を日本に招待
もちろんオンラインでの交流も意義がたくさんありますが、対面ならではの価値もあります。それゆえに、2019年には、ビマラ先生と、生徒4名を日本に招待し、日本の学校との交流プログラムを行いました。
京都の立命館小学校や大阪の大阪高校といった、都市部の私立学校にも訪問させていただきました。
それに加えて、徳島県にある公立小学校高志小学校とも交流させて頂いて、ホームステイもさせて頂きました。この高志小学校においても、当時校長の武田先生や富樫先生をはじめ、多くの愛あふれる先生方との出会いがありました。ぜひ、サンスカールと高志小学校をつなぎ、交流を深めたいと思い、このプログラムになりました。
PTA会長(当時も今も)の納田さんのコーディネートによって、地域産業との交流もでき、藍染体験などもさせて頂きました。
日本とのオンラインの交流や、実際に日本に訪問しての学びのプログラム、そしてそういった海外とのネットワークがあるサンスカール、という形で、ネパール国内でも複数のメディアに取り上げられました。
日本に行った4名の生徒たちも、親御さん含めてインタビューを受け、教育の大切さや異なる文化の人と関わり合い学ぶことの意義を話してくれていました。
その結果、サンスカールはネパールでもより注目される学校になり、多くの入学希望者からの問い合わせがきました。
コロナによるロックダウン、破綻する私立学校
日本へ行ったのが2019年11月。
その約3か月後、コロナ、そしてロックダウンが始まりました。
ロックダウンは非常に厳しく、外出は禁止で、許可なく出歩くと逮捕されるほど、外出は基本的に禁止でした。
観光業が中心のネパールですが、観光、ホテル、ツアー会社、レストラン、ドライバー、あらゆる経済活動が止まり、仕事はなくなり、厳しい状況が続きました。ロックダウンは6ヶ月以上続きました。
私立学校が置かれた状況は非常に厳しいものがありました。
土地や設備などで必要となるお金を銀行から借りていた場合、銀行への返済は待ってくれるような措置はありませんでした。お金が返済し続けなければならない。
かつ、学校には先生がいます。先生には、給料を払い続けなければならない。先生にも子どもがいて、家庭があります。給料がなければ、生きていくことができません。愛情あふれるビマラ先生は、なんとしてでも先生たちの給料を払いたいし、屈したくない、なんとかこの先生たちと乗り越えたい、そういう気持ちで乗り越えようとしてきました。
一方、ロックダウン期間中、私立学校は生徒から学費を徴収してはならない、というルールが政府からは発表されていました。
サンスカールは、以前から日本とのオンライン交流に取り組んでいたので、ICTを活用した教育のノウハウがあり、ネパールで最も早くオンライン教育を取り入れた学校です。
生徒が家にいても、学びを続けられるようにしよう、ということですぐに動きました。先生も頑張ってくれて、家から指導にあたってくれていました。
でも、
生徒は授業が受けられる
学校は学費を貰えない
先生にタダ働きさせるわけにはいかない
でも、収入(売上)がない
そんな状態が何ヶ月も続きました。イメージで言いますと、たくさんの人が毎日くる食堂をやっていて食事を提供するけど、すべて無償。どうやって食費や人件費を賄えるのか、そういう感じです。
そういった厳しい環境のもと、ネパールでは誰もが知るような有名私立学校も相次いで経営破綻し、学校はどんどんなくなっていきました。子どもは学びを続けられなくなりました。
サンスカール、最後の踏ん張り
生徒の親御さんも仕事を失ったり、所得が大幅に現象もしたりしています。それも、ビマラ先生も痛いほどわかっています。
それゆえに、
「学費は払える人は払ってください。まだ厳しいご家庭は、待ちますので無料で大丈夫です」そんなふうにして、多くの子どもたちをあずかり教育しています。
そんなとき、お金がなくて教育費が払えないと行っていた家庭の親御さんのことを町中で見かけました。立派な車で高級レストランに入っていく、そんな様子を見たようです。
これだけがどうこう、というわけではもちろん無いですが、なんとか子どものために、働く先生たちのためにと一生懸命取り組んでいたビマラ先生。人を信じ、みんなで乗り越えようとしていたときには、とても胸が苦しくなる、人を信じるとは何か、ということを考えさせられる経験だったようです。
その後、ビマラ先生は大きく体調を崩し、学校にもこれない日々が続きました。働く先生たちも、耐えてともに戦ってくれる先生もいらっしゃれば、他の環境へと移っていく先生もいました。
大きな、学校を経営するという立場。このコロナが与えたダメージは、ほんとうにほんとうに大きいものでした。
なんとかなんとか、この2023年まで続けてきましたが、いまだに状況は大きな改善が見られていません。学校を閉じなければならないのではないか、そんなことと背中合わせで、今もなお奮闘されています。
みなさんへのお願い
ビマラ先生から、とても言いづらそうに、相談されたことがあり、みなさんにもお伝えしたいです。
サンスカールの生徒に対して、奨学金を出すスポンサーになってくれませんか?学校を救済するために、生徒が学びを続けるために、その生徒たちのスポンサーになってくださる方を、一人でも二人でも、募っていきたいと思っています。
学費を支払える生徒数、入学生が現象した結果、学校の経営状況が悪化しています。純粋に、奨学金を通した学校収入(学費)の確保ができれば、このままサンスカールが今年度も存続することができます。
その存続状態の中で、2024年度新入生の募集に向けて、学校の広報たオープンキャンパスなどを行い、さらに生徒数を確保していく動きを強化していければ、そんなふうに考えています。
サンスカールでは、
1名の生徒が1年間学習するために必要なお金は、10万円です。
(毎月、約9,000円)
奨学金スポンサーとなってくださる方がいらっしゃれば、ぜひお力添えをお願いしたいと思います。
年間10万円、毎月約9,000円でなくとも、少しでもお力添えいただける方がいらっしゃればありがたいです。
奨学金スポンサーとなってくださる方
サンスカール支援をしてくださる方
みなさんや、みなさんの周りでも、お力添えいただけそうな方がいらっしゃれば、ぜひお願いいたいます。
ビマラ先生やサンスカールの子どもたちからも、オンラインで直接お礼ややりとりをさせてほしいと、言われていました。
ご支援の仕方
ご支援くださる方は、Colorbath関係者にメッセージをいただくか、以下のメールアドレスまでご連絡をいただければ幸いです。
info [at] color-bath.jp
※ [at] の部分を、@マークに変えてメールをお送りください。
緊急が故に急な呼びかけとはなってしまい恐縮なのですが、ご支援いただける方は、6月18日までにご連絡をいただけると幸いです。
(ネパールは7月が決算切り替わりのタイミング)
長文、最後まで読んでいただいてありがとうございました。
自分たちも、頑張ります。
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