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ラマナアシュラムでの体験(1回目:2013.11)

ラマナ・マハルシ師について、ある方と話していて、以前別ブログに書いた文章をこちらに転載しようと思いました。

アシュラムでの体験を書いた日記です。
どなたか必要な方に読んでいただければと思います。


ラマナアシュラムと私



私はラマナアシュラムには過去4回訪れていて、初めての滞在時の体験です。

この時私は生まれて初めて平安、安らぎという感覚を知り、その後日本に帰国してからも内側に平安を感じられるようになりました。

2013年11月。

この約一年前、私は心から信頼していた人との関係が壊れ、傷つき、全てから逃れて自由になりたくて世界を旅していました。

旅の最終地点がインドでした。


世界中どこまでいっても"私"だけはついてくる。

嫌いな"私"から逃れられない。


逃避の末、ラマナアシュラムを初めて訪れた時、"私"という意識から解放されなければ本当の自由にはたどり着けないと知りました。

ラマナアシュラムは南インドのティルバンナマライ という小さな町の中にあります。

ラマナマハルシ師は覚醒後アルナーチャラという聖山を目指してこの町を訪れ、山の中で過ごされていました。

アルナーチャラ山はシヴァ神そのもの。

ゴツゴツした岩山ですが、裸足でそこを歩くとカルマが落ちると言われています。


私が訪れたときはちょうどアルナーチャラ山で毎年恒例の大きなお祭りが行われていて、夜、山にともった火を眺めながらマハルシ師の作られた詩を皆でチャンティングしました。

なんとも言えない幸せな時間でした。

ラマナアシュラムについて



ラマナアシュラムには宿泊ができ、初回は3日間と決められています。

アシュラム滞在者はとても美味しくてサットヴァな食事を出していただきます。

ラマナマハルシ師は食事をとても大切にしていて、自ら料理場に入り、料理を手伝われることもしばしばあったと聞いています。腕も一流シェフ並みだったそうです。

ラマナマハルシ師が大切にし、スタッフの方々により大切に受け継がれてきた食事です。


宿泊料はドネーション制です。

ラマナマハルシ師とこの場をまもるスタッフの方に感謝を込めてドネーションを捧げます。

ラマナアシュラムのホームページ
"Your real nature is happiness"


2013年の滞在時の日記 


アシュラム全体が大きな父性のような愛で守られてるみたい。

ここについた途端に感じた平安。

帰ってきたような、人生初めての感覚。

移動中は体調不良だったけど、ほっとして、突然元気になった。

ここではチャンティングの時間が沢山ある。
瞑想していると心地よくて眠りに落ちてしまうことも。

折角マハルシ師のアシュラムにいるのに、ガッツリ真我探求するのではなく、とてもゆったりとした時間を過ごした。

マハルシ師が教えてくれたのは言葉を使って何かを知るのではなく、ただ真我でいること。

マハルシ師の教えは愛なんだと思う。

日本人のdevotee(帰依者)の方と話したこと


ラマナアシュラムの職員さんがお引き合わせしてくださり、アシュラムに2000年からいる日本人女性から話を聞くことができた。

私が「ここがとても好きです。ずっとここにいたいです。」と言うと、こんなことを話してくださった。

”今まで起きてきたことや思考はマインドが作りあげているイメージ。

それから離れたら、全ては自然発生的に起きる。

自分のうえに起きてくることや感情を客観的に見つめること。

ここにくるということはバガヴァン(ラマナ・マハルシ師)に呼ばれたのね。

日本に生まれたということは日本でしなくてはならないことがあるということ。

そのカルマを全て終えたら自動的にまたここに来れるようになるでしょう。大丈夫、日本に帰ってからも今のままで居られるから”

アシュラムから離れなければならないことは寂しいけど、彼女の言葉に勇気づけられ、感謝を伝えて別れた。

でもこれから自分が平安な状態で居られるかは、全くわからなかった。

わたしは修行により覚醒したいとよりも、全ての中に神やバクティを感じられるようになりたいという気持ちのほうが強いよう。

だから私にとっては理想の神に近い存在の近くに来たかったんだと感じた。

でもこれから日本に帰ってもできることは、バガヴァットギーターにあるように行為の結果を求めずに、ただ専心すること、かなと思った。


ラマナアシュラムのエントランス

*注意:今はアシュラム内での撮影は禁止されています。

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