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瞑想ができない理由

ヨガのクラスの最後に「シャバーサナ」をします。ヨガの目的はこのシャバーサナと言ってもいい。

シャバーサナ(屍のポーズ)

シャバーサナの質を高めるために、体をしっかり動かしているんです。体がカチカチだと、静かに横たわれないからね。

静かに横たわると瞑想が深まる。だからあっちに引っ張って、こっちに捻って、倒して、反って..とヨガでは色々な動きをするんです。

体を動かすことを目的としている人には、シャバーサナは早く終わらせちゃっていいや! と思うかもしれません。が、すごーーくもったいないので、その後の瞑想をしっかり味わって欲しいなと思ってしまうのです。

「シャバーサナ=瞑想」ではないのですが、シャバーサナで横になりリラクゼーションを味わうのは一種の瞑想です。ただ座って瞑想するのが苦手だったら、ヨガの後のシャバーサナで瞑想してみましょう。

ヨガ哲学では、この世界の全ては 3つのグナ(性質) が原理となっていると考えられる。これらを理解して生活の中の「選択」に活かしてみよう。自分自身の性質を整えることができますよ。


「3つのグナ」とは・・
グナ(性質)はサットヴァ(純質)、ラジャス(激質)、タマス(鈍質)
この3つに分類されます。


「サットヴァ(純質)」が優位な人、状態

サットヴァ(純質)

結果に対する執着がない。苦しみがない。徳が高い。汚れのない、純正な行いをする。

その結果として苦しみのないものを手にする。

ヨガの練習をしようと思う人、続けられる人はサットヴァが優位になっている。そうじゃなきゃできない。普通はテレビを見たりラクな方向を選択してしまう。



「ラジャス(激質)」が優位な人、状態

ラジャス(激質)

あれも欲しい、これも欲しい!!
そのためにこう動いて、ああ動いて….
私が手に入れたいんだから誰かがそのために傷ついてもどうでもいい! といったような、世界を自分の都合のいい場所にしていく。

忙しい人。
あれをしないといけない! これが欲しいと常に乾きがある。だから苦しい。

ラジャス優位な人が瞑想をすると、あ、あの人に電話しなきゃ。あ、あれほしい! あ、そうだアレをググろう。となり集中できない。落ち着きを得ることができない。



「タマス(鈍質)」が優位な人、状態

タマス(鈍質)

どーでもいい めんどくさっ しんどい 眠い…の状態。
加工食品などは肉体も精神を重たくさせる。内も外も重たくなっている。この状態から急にサットヴァに持っていこうと思っても難しい。タマス優位な人が瞑想にトライすると大概寝てしまう。そして、「あー瞑想とかわたし向いてないわ」「瞑想とかどうでもいいわ」といった感じになる。

赤ちゃんもタマスが優位。ずっと寝ていて、内側が重たい。タマスがあるから私たちは休める、寝れる。

そこから成長してラジャスが優位になる。ラジャスであっち行ってこっち行って、そしてぶつかって失敗して、乗り越えて人はサットヴァ優位になっていく。


タマスが優位になってる! と思ったら、急にサットヴァに持っていくのは難しいから逆の性質、ラジャス的な要素を入れてみる。


タマスに陥っているなーと思う時は太陽礼拝がおすすめです。サットヴァの状態でいると瞑想も楽しめるようになります。

シャバーサナで瞑想を楽しむとサットヴァが優位になるからシャバーサナはしっかり楽しんでみてね。ということが言いたかったのです。

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