白河夜船

Twitter(140字)では表現できないことをこちらで。空想ほか。

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最近の記事

手品の種

自宅寄席のような様子。桂福丸さんが手品を披露している。 お皿を指でつまむように持ち、盤面をこちらに見せる。お皿の左右の端から赤いハンカチをそれぞれ取り出して見せる。実はお皿には小さい穴が開いていて、そこからハンカチを出しているのだ。穴は持ち手の指で隠されている。それがトリック。 「この手品の種がわかる人いますか?」 ハイ!と手を挙げたのはわたしだけ。 「白河さん、この手品見たのことあるの?」と訊いてきたのは、出演者のひとりでもある桂雀太さん。 「ありません」と答える

    • 葬儀に振袖

      父の葬儀にて。 深緑の地に白い花があしらわれた振袖姿の姉。こじんまりした和室に、次々と会葬者がやってくる。と言っても、十人にも満たないのですぐに終わってしまった。 後片付けを始める。振袖の大ぶりな袖がふれて、消える蝋燭の火。

      • ドイツでオカヤイヅミさん

        ひとりでドイツ旅行のツアーに参加している。 レストランで大きなテーブルで昼食をとっている。食事が終わり、みな三々五々テーブルを離れる。最後にわたしとオヤカイヅミさんが残る。 この時を待っていた。 わたしはカバンから大判なハンカチを取り出す。青と黄色がメインのオカヤさんデザインのものだ。そのハンカチにオカヤさんのサインをお願いする。オカヤさんはTwitterのアイコンにされているイラストのまま。白と黒の線まま、快くサインに応じて下さる。 うれしい。

        • 電話番号が見当たらない

          寝坊である。 会社に電話しようとスマホを操作するが、会社の電話番号が出てこない。連絡帳アプリでも探せない、発信履歴にも出てこない。どこ行った? 母親が通りかかったので、「会社に車で送ってほしい」とお願いする。「あぁいいけど。でも忙しいから…できれば自分で行ってほしい」と言われ、諦める。 どうでもいいけど、仕事の夢多すぎない?

        手品の種

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        • 夢日記
          11本

        記事

          きんらい節と嫌なおばあさん

          寄席の下手桟敷で演芸を観ている。満席。柳家小菊さんが高座に上がり、いつものように三味線を弾きながらいろいろな歌や都々逸を披露。きんらい節にかかり、わたしはこの歌が好きなのでワクワクと聞く。ところ、一番前まん真ん中の客、おばあさんがしきりに挙手をしている。はい!はい!はい! なにか言いたいことがあるらしいが、歌はそのまま進行。終わって小菊さんが高座を下りようとしたところ、彼のおばあさんが満を持したように、怒鳴りはじめる。「キンキンガラガラうるさいんだよ!」。は?そういう歌なんだ

          きんらい節と嫌なおばあさん

          なにも準備ができていない

          大規模メンテナンスの事前テスト当日。なにも準備ができていないことに気づく。大至急メンバーと必要書類に赤字を入れるが、こんなドタバタのまま進行してしまっていいのかと不安になる。絶対失敗する。現状報告と中止の連絡をしなければと震える。怖い。

          なにも準備ができていない

          「一覧」の位置

          あと5分で打合せが始まるというのに、資料に誤植を見つけてしまう。「○○確認一覧表」が「○○一覧確認表」になっている。専用システムでしか修正がきかないが、その専用システムの前にはわたしの苦手なN村が休憩で寝転がっている。心の中では「そこどけよ」なのだが、社会人として「N村さん、すみませんが専用システムを使いたいので空けていただいてよろしいでしょうか?」。 打合せが無事終わり座席に戻ると、退職したはずのSがお節介を焼いている。非常に焼いている。心の中では「うるせえ!」なのだが、

          「一覧」の位置

          現像のための二度寝

          こんな世界が生きているうちに訪れるとは。 考えたことそのままが文章化され、ブログに自動投稿される仕組み。編集の手間も、文章の下手さにも悩むことなく、表現できるなんて。(そんなことになったら、いよいよ人間力勝負になって自分に不利なんじゃ…) ブログに写真を挿入しようと思ったが、現像していないことに気づいたところで、目が覚めた。 考えたことは自動で文章化される近未来なのに、写真はフィルムの現像。へんなの。だって夢だから。 「あ、わたしこれから写真現像するんで」、と二度寝に

          現像のための二度寝

          今朝の夢は書けない

          今朝の夢は書けない

          ときめく言葉(仕事編)

          属性 要素 識別 情報源 エレメント コア・エレメント 称号 尊称 敬称 選択 文字種 翻字 父称 「もはや王族とみなされない」

          ときめく言葉(仕事編)

          新宿駅で洗顔

          寝坊である。 8時に家を出ないといけないところ、7時20分起床。洗顔するため駆け足で、新宿駅の券売機へ向かう。券売機に常設されている水道(あるわけない)を使って顔を洗い、ダッシュで家へ戻る。キャミソール一枚で猛然と走る女を、駅利用客は不思議そうな眼で眺めつつ、新宿駅に吸い込まれていく。 走って家へ戻る途中、佐久間君と遭遇。なにやら会話を交わしつつ「遅刻しそうだから!」と別れて先を急ぐ。 家へ戻り、デイに取り込まれている洗濯物から服を選ぶ。二階へ上がると、母と出くわしたの

          新宿駅で洗顔

          地層剥き出し

          (まずい、すでに忘れかけている。) 今朝は二本立て。 地球創生のころみたいな、溶岩があふれて、それが地殻変動で隆起し、エベレストみたいに高くせり上がっているような場所。木一本、草一生えもなく、ただうねうねとした地層が剥き出しの荒涼とした山並み。そこを乳飲み子を抱きかかえた姉と歩いている。ひとっこひとりいない。曇天。風が強い。 大学生の姪とスキーに来ている。仲が良い(現実とは裏腹)。リフトで頂上へ向かうが、こんなことしていたら次の予定に間に合わないと内心もやもやしている。

          地層剥き出し

          白浪五人男の相談と気味の悪い虫

          林家正雀師匠と古今亭菊志ん師匠、やきもちの女将、わたしの4人で白波五人男の言い立て発表会をしようという相談。正雀師匠が一番張り切っている。「わたしはお嬢吉三だね」と言うと笑われるが、決定。台詞の七五調の美しさ。白浪五人男の作者、饗庭篁村(なぜかそういうことになっている)は明治時代と思っていたが、やはり江戸の戯作の名残を色濃く受け継いでいるのか?と疑問を提示するわたし。iPadで生没年を調べてくれる菊志ん師匠。江戸末期に生まれ明治時代に活躍とわかり(ほんとのところどうなの?)、

          白浪五人男の相談と気味の悪い虫