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初めての「お節介」#青春と人生の交差点

私の世代間ではよく、「いい人いたら紹介してくださいよ~」なんて社交辞令がありましたけど、今ってどうなんでしょう。
昔は驚かれましたが、SNSがきっかけで実を結んだ縁も、最近では自然になってきてますよね。時代はどんどん変わっていくなあ。

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会社勤めをしていた時管轄していた部署で、定期的に食事会を開いていたのですが、ある時、その中にいた二人を自分の席に呼んで言いました。

私:「あんたたちは結婚した方がいい」

二人:「はい?」

当然二人はポカンですよね。会って間もない相手と結婚した方が良いって言われたってアンタ…。

1人は日頃仲良くしていた30代前半の後輩。彼女は普段の会話で、先程の「いい人いたら~」なんて社交辞令をよく口にしていました。

もう1人は40代の他部署の同僚。彼は寡黙で大人しく、思慮深い性格。社交的で賑やか、行動派な彼女とは、ほぼ真逆の性格です。

「な、何言ってるんですかーまた酔っぱらってーははっ」と二人は笑うんですけど、それでも「いや、絶対いいって!」と言い続けました。

何故か。

この時、ちょっと込み入った話がしたくて彼を招待したのですが、偶然隣り合わせた彼女と話していた時、こうした席に参加しても積極的に話さない彼が、見たことのない笑顔や会話をしていたのを見て「これは…」と思ったのと、

その会話の中で、同じ物事を「好きじゃない」と話していたこと

私は好きなものの価値観を言い合えるより、嫌いなものの価値観を言い合える間柄のほうが、長く付き合う上では大切だと思っています。誰かの悪口を言うのとは違って、「よくないことをよくない」と互いに思うこと。それを二人の会話に見つけたのが一つ。

後輩は婦人科系の病気を抱え、子供を設けられない事を気にして、どこか恋愛や結婚に対して臆病になっていた部分がありました。同僚は母子家庭で、姉が結婚して家を離れ、自分が離れると病弱な母親が一人になってしまう事が気掛かりで、なんとなく独身で過ごしていたと聞いていました。
二人とも恋愛に対して、見て見ぬふりをしているような、諦めているような雰囲気だったんですよね。

そしてある飲み会の席で、彼女が酔った勢いで自分の身体の事を打ち明けた時、同僚がボソッと

「そんなの気にしなくていいと俺は思う」と返事したのを聞いて、

あーもう決定だ。どー考えったって決定。

はい、お節介フルスロットルです。

結婚と幸せはノットイコールなんだけど、この二人なら結婚した方が、互いにひとりでいるより幸せになれると感じて。

その後も何度か一緒に食事や遊びに行ったりするたび別れ際に「いいからお前らは結婚しろよ!じゃーねー」と、2人に言い残し続けました。今思うと、なんてうざったい。

でも二人は2年後、夫婦になりました。洗脳か。いやいや・・・。

お昼休み、事務所に二人で現れて、突然婚姻届を出され、「ああして言われなかったら、多分一生独身でした。互いの両親含めて感謝しています」と言われてですねえ・・・。

「ここで書かせんのかー陰謀だよー」とデスクで泣きながら、婚姻届の証人欄にサインしている姿を、みんなに笑われた思い出。会社では、怖い人と思われることが多かったので。

今でも仲良く喧嘩しながら過ごしているようです。
今のところ、最初で最後のお節介。

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「青春と人生の交差点vol.1」では、皆様の「初めて」を緩ーく募集しております。

6月末まで時間がありますので、他の企画からの寄り道でもどうぞどうぞ。お待ちしております。
こんな拙い企画にもなんと!!参加してくれた方が…泣くよ。マジで。
ゆっくり読んで、お返事させていただきます。

そして!
私も参加している&参加予定の企画をご紹介~

だいすーけさん主催。残り1週間弱ですが、素敵なポエムが沢山集まってますよ!私も初挑戦しましたが、言葉一つ一つを温めるように、大切にしながら並べていく、繊細な経験でした。

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入谷 聡さん主催。「感情の解像度を磨く」。もう、この言葉自体が相当磨かれてると思うのは私だけでしょうか。参加することで書くことに対し、ストイックになれそうな企画です。私も挑戦。磨くぞー。

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マリナ油森さん&あきらとさん主催。noteで企画のゴールデンコンビと言えばこのお二人です。もう4回目!回を追うごとに記事数が増えていくな…誤字を直さないルールはじめ、素敵なnoterさん達の、いつもと違う素顔が見えちゃうお祭り企画!

リンク先の企画内容をよく読んで、まずは書いてみませんか。

きっかけはなんでも良いです。そこから何かが産まれます。「公開」ボタンを押す手、震えますよね。いいよいいよ!取り敢えず押しちゃえ!(笑)

皆さんのnote、お待ちしてます。









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読んでいただきありがとうございました。これをご縁に、あなたのところへも逢いに行きたいです。導かれるように。