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玖躬琉の部屋

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長い独り言や自身の経験を織り交ぜた随筆やエッセイらしきものもこちらで。
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2020年5月の記事一覧

青春と人生の交差点

運営サイトの業務をひと段落させ、台所で缶ビールの栓をプシュリと言わせた23時。 スーパーで仕入れたマグロの剥き身に、刻んだネギと醤油、マヨネーズを少々合わせたアテをこしらえていた時に浮かんだ事。 「青春が人生に変わるときって、いつなんだろう。」 ・・・ 青春 それは 君が見た光 僕がみた希望 ・・・ いやそれは「青雲」やから! 最近ちょっとアロマめいた感じになってるけども線香やからな! 自分おもろいなーっはは! ・・・ 怖いですね。本人は至って楽しいです

色恋し

嗚呼、色恋しや我が眼 桜も終わり、緑鮮やかになる五月。オオムラサキツツジと若葉のコントラストが恋しくなって、私はドアノブに手をかけた。私にとって、色を観ることはとても大切な行為で、それと関係ないことも「色」に変換してみてしまう。データベースを含めた数字、人格、感情、文章や脈絡もなぜか「色」として自分の中に取り込む性癖があるのだ。 ・・・なんてな。 性癖は見たままです。私は何でも「色」で見ます。特にここで語ることは避けますが。 毎年この時期はツツジを観るのが好きです。私は

末っ子根性と姉御肌

私は三人姉妹の末っ子で、姉二人とは一回りほど離れている。父親が違う「種違い」だ。母は夜の商売で、昼間は寝ていて夜はいない。ギャンブラーの父は夜家を空けることがおおく、姉たちは私にとって、半分親のような存在だった。食事の世話や、病気がちだった私の看病。友達と遊びに行くときでさえ、私を連れて行ってくれた。私はそんな姉たちに甘え、わがまま放題に育った。 ただ、近づききれない、「血」がそうさせているであろう薄膜のようなものは、子供ながら肌で感じていた。 姉二人は2歳違いで、ちょっ