【青空文庫】著者別アクセスランキング(テキスト版 2021年)
前書き
著作権の消滅した作品などを閲覧できる青空文庫では、公開作品ファイルへのアクセスランキングを、上位500位まで掲載している。
このランキング表をもとに、著者別のアクセス数を集計、分析してみた。
読書や知人へのおススメ、考察や暇つぶしのきっかけとなれば幸いである。
読者のみなさんも、どんな作家がランキング上位に含まれるか、予想しながら読んでみてほしい
今回はダウンロードして閲覧する「テキスト版」の集計である。
※前回は下記の記事で「XHTML版」の集計を行った。
ランキング上位の面々も異なるので、よろしければ結果の違いを比較して見てほしい。
前提条件
対象となるのはアクセスランキング上位500位までの作品であり、青空文庫すべての公開作品ではない。
今回集計対象としたのはダウンロードして閲覧するテキスト版(2021年通年)であり、XHTML版ランキング(2021年通年)は対象外。
共著の場合に、個別の著者のアクセス数に合算はしていない。
基本情報
①著者別アクセス上位10名
結果は「夏目 漱石」がトップとなった。
作品別ランキングでも、夏目 漱石の「こころ」が1位である。
円グラフで割合を確認してみると、500位までのアクセス総数の7割近くを、上位10名の著者が占めている。
特定の著者にアクセス人気が集中している傾向が見て取れた。
②著者別ランキング内作品数上位10名
では、アクセスランキング500位以内の作品のうち、どの著者の作品が最も多くランクインしているのだろうか。
こちらは「江戸川 乱歩」がトップとなった。
「ドイル アーサー・コナン」もランクインしているため、ミステリー作品が人気なのだろうか?
こちらも円グラフにしてみると、上位10名の著作でランキング全体の6割近くが占められていることがわかる。
XHTML版でも見られた、特定の著者の作品へのアクセスが増えるという傾向が見て取れた。
※もちろん、青空文庫に公開している作品数が、著者によってそもそも異なるという点には注意が必要である。
まとめ
青空文庫テキスト版・2021年通年のアクセスランキングから集計した結果、
といったことがわかった。
皆さんの予想は当たっていただろうか。
個人的にはXHTML版とテキスト版での違いが興味深かった。
全体の傾向としては共通点がみられるが、環境などによって利用者の好みの傾向も異なっているのかもしれない。
本記事が読者にとって、少しでも何らかの役に立てば幸いである。
※需要がありそうなら詳細版(ランキング全体)の公開も検討したいが、現時点で次回の記事は未定である。
(補足・注意事項)
集計作業に注意は払っているが、正確性を保証するものではない。
本記事はあくまでアクセス数ランキングをもとに再構成をしたものであり、個別の作品・作家の優劣を示すことを意図したものではない。
本記事内のデータ利用により生じた損害について、筆者は何ら責任を負うものではない。
本記事で参照したデータは、「テキスト版 アクセスランキング (2021.01.01 - 2021.12.31)」(https://www.aozora.gr.jp/access_ranking/2021_txt.html)で公開されているものである。
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