見出し画像

私とスチャダラパー

一部のコアなファンがいるとされるこのnote、
普段は好きな映画の感想や紹介を書いているんですが
第一弾はフィフス・エレメント

第二弾は8mile


「いや、待てよ?なにも好きな映画にこだわることないな…」と思ったので、
今回は私の好きなラップグループである
スチャダラパーについてつらつらと書いていきます。
第二弾あればRHYMESTERかBeastie BoysかA Tribe Called Questか電気グルーヴですかね。

まずはスチャダラパーがどういうグループなのかざっと説明していきます。

Bose、ANI、SHINCOの3人からなるラップグループ。
1990年にデビューし、1994年「今夜はブギー・バック」が話題となる。
以来ヒップホップ最前線で、フレッシュな名曲を日夜作りつづけている。

公式より引用しました。ざっくりしてる!

いや〜、この人たちほんとにフレッシュな名曲しか作ってないよなと思いつつ。

まずスチャダラパーと僕との出会いから。

スチャダラパーとの出会い

僕は1990年生まれの今年34歳になるんですが…
とこの年齢の段階で誰もが通ったテレビ番組があると思います。

そう、ポンキッキーズですね。

ポンキッキーズにMCのBOSE氏(他には安室ちゃんやピエール瀧や鈴木蘭々)が出演していて、
幼稚園に行く前にぼんやり見ていたのを覚えています。

以下、オープニングです。


今見ても痺れますね。
元々スチャの楽曲に「Get Up And Dance」という名曲がありまして、そのワンフレーズを替え歌にしているという。
ポンポポンポポンキッキーズの部分はガンショットをイメージしたとナタリーの記事で言ってました。
えげつない。遊び心溢れてますね。

読み応え抜群。こちらも是非。

そして原曲ですが…

うーむ…かっこいい。
未だにANI氏のバースはなに言ってるかよく分からないのもミソです。大好き。
BOSE氏の「空席を除けばほぼ満員」というパンチラインも炸裂してますね。

そして幼稚園生から時を経て、小学6年くらいの時に日本語ラップが巷で大流行りしまして、
RHYMESTERやKICK THE CAN CREW、RIP SLYMEなどのFGクルー、ニトロ、m-flo、キングギドラ、マイクロフォンペイジャー、ブッダブランド、そしてスチャダラパー、ソウルセット、脱線3、キミドリ(助っ人外人枠)、かせきさいだぁなどのLB NATIONを聞いて今に至るわけです。

ヒップホップを聞いているか否かで全然違う人間になってたんだろうな…と改めて思います。

なので、纏めるとスチャとの挨拶程度の出会いは幼稚園、がっつり握手しての出会いは小学6年くらいになるんでしょうか。
そこから20年近く経つのか…。

スチャダラパーのフレッシュな名曲たち

ここで軽く私的に好きな曲を3曲ほど紹介していきます。
ブギーバックとかはみんな知ってるから省いてもいいですかね。

まず1曲目。

「アーバン文法」

14枚目のシングル、そして7枚目のアルバム「fun-key LP」に収録されてる名曲。
初手のANI氏の「くだんねぇ しょうもねぇからヒネリ出せ Funky Fresh」からもうカッコいいですよね。

確かにスチャダラパーってくだらないことからファンキーな曲や物事を生み出す天才だなと。
このフレーズに集約されている感じがします。

この曲で僕が好きなフレーズが、
BOSE氏の

「ことわざ熟語次々捏造 なけりゃ造るの変格活用」

「押せ押せムードの中 引きの芸 唖然愕然伏線のさじ加減 伊達にやってねえぜ ウン年目」

ANI氏の
「ベースラインを先物取引 ビートの筆頭株主」
「ドイツシカゴ経由モダンのエリート 酒場語録現場からリポート」

です。
かっけ〜!!ってなりますね。
是非聴いてみてください。

リミックスのアーバン文法(2枚)もかなりいいです。
不穏な感じがいいんですよね。
若干のDJ SHADOWみがあるというか。

続いて2曲目。


「あんた誰?」

これ動画ライブ版しかなかったんでそれで勘弁してください。
2ndアルバム、タワーリングナンセンスに収録されてる名曲。
フィーチャリングで谷啓 fromクレイジーキャッツが参加。
間奏でスクラッチ合戦的なことをやってるのがいいんですよね〜。

この曲は本当にストーリーテリングの面白さが際立ってます。

中でも女性から変質者と誤解される1番。
めちゃくちゃ好きなフレーズがあって、
それが

「うーん…顔が夢の島」
っていう名フレーズなんですけど。

夢の島=埋め立て地

これは秀逸な例えすぎるなと。
一言でちゃんと笑えるし知的なところもあるという。

あとはみのもんたをディスってるところとかも最高ですね。
是非聴いてみてください。

そして3曲目。

「ドゥビドゥWhat?」

かなり悩みました。
このアルバムからなら「南極物語」とか「From 喜怒哀楽」もいいよなとか思いながら。

この曲はそもそものコンセプトが良すぎるんですよね。

ANI氏がなにか言おうとするけど結局有耶無耶になって言わないという。
それをBOSE氏が補足説明したりするって感じですね。

なんで「言いそうで何も言わない」ことで曲が出来るんだ…?と不思議に思いました。
それがヒップホップ、ひいてはスチャダラパーの妙なところというか。
しかもこの曲はシングルカットされてるし、
ついでに言うと大ヒットした「今夜はブギーバック」の次のシングルって。

でも面白くてカッコいい。

僕の好きなフレーズは
BOSE氏の
「原寸大の象の模型 自宅の二階六畳の部屋で作ったはいいが外に出ないものそんな感じっしょ」

ANI氏の
「山動くっすよ」
「ワレのせいで忘れたやんけ!」

です。
いい意味でしょうもなさすぎる。

とまあ軽く3曲紹介しましたが他にもたくさんいい曲ありますので是非聴いてみてください。
そしてやはり共通して言えることはラップはもちろんビートが良すぎる。
SP-1200を導入した5th WHEEL 2 The COACH(緑色のジャケのやつね。)
以降のドラムやベースの鳴りが格段に良くなって
いて、鬼に金棒感があるというか。

なおかつラップのトピックもただただ面白いだけじゃなくて芯を食った鋭いことも交えつつ面白さは失われてないという。
5th WHEEL以降ラップ、ビート共にタイトになっているような気がしました。

というわけで足掛け30年以上ずーっとフレッシュでカッコいいスチャダラパー、皆様も是非聴いてみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?