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アニメーターの課題集⑰歩きとキャラのせ

引き続き課題のまとめをやっていきます。
今回は横位置の歩きに引き続いて、パースがついている空間で歩く人の動きを考える課題です。

①【課題の問題内容】みなさんもぜひやってみてください!


アニメーターの課題集ー動きの法則を理解するための第一歩ー 著作・監修 一般社団法人日本動画協会 人財育成委員会 より

②【添削内容に基づく回答】

②ー1 歩幅はパース増殖法で大きさを出していきます(赤線)


パース増殖法についてはこちら→https://note.com/yodakanohoshi/n/n90af8881a99b

②ー2 補助線を活用しつつかいていきます。


パースにのせて描くので、これについては、パースの補助線(青色)を使って、頭、上半身、股下、膝などの位置を参考にしつつ、歩きをかいていくかたちになります。かくときにこんなに補助線を使わなくても、ずれを確認するときに、この補助線は使えると思います。


補助線(青色)
動画にしてみました
ゆがみありますが、イメージとしてはこういう感じ
途中、手を振る芝居をいれてみました。

②ー3 キャラのせ


今回は、歩きのキャラのせを一度経験してみるということで、トライしました。
いただいたお話では、キャラのせについては、「なかなか自分で似ているかどうかは自分だけの目では判断がつかないものなので、作画監督、総作画監督という役回りがある」とのことでした。

のせるキャラについては自由ということで、今回自身が選択したのは、リトルウィッチアカデミアのアッコです。
はじめに作った素体の比率に似ているように思い、キャラのせしやすいかな…と思い、アッコを選びました。

A1のみ、キャラクターの修正をいただきました。
紙の解像度が低いと、細かいところがつぶれてしまうので、解像度をあげてキャラ修正をいただきました。

After は添削後の絵をトレスしたものです。
同じキャラクターをかいているはずなのに明らかに別人。かなり衝撃を受けました。立体が全然違う。特に顔回りと胴体…。

添削をすべては反映しきれてないのですが、キャラのせした歩きが下になります。(すべてキャラをA1でいただいた添削にあわせて作るのに時間がかかるので、別途コツコツやって、できたら差し替えます。)


手を振る仕草は、素体でかいた時よりも、より上半身をねじるかたちに修正し、かつリピートで対応できるように変更しました。

③その他;色分けについて


よくキャラクター設定や原画集を見るといろんな色が入っていると思います。今回も、青とピンク色が使われていました。
この色分けは、彩色の担当の方に、どこの布(パーツ)なのか、どこの影色なのかをわかりやすくするためにされているということです。
今回ならリボン部分がピンクになっていますが、ここはリボンの布ですよとわかりやすくしています。影色も青だけでなく、肌の影(濃い肌色)、服の影(青色)、髪の影(緑色など)で色をわける場合も多いです。

話は変わりますが、ここまで課題をされた方はなんとなく感じられているかもしれませんが、アニメータの課題集は動きに注目して作られていて、アングルとしては、横位置や通常の目線でのアングルのものが多いです。実際には、こういった動きの練習に加えて、もっといろんなアングルや画角、手前から奥まで空間を使ったりして立体をかけならなければと復習しながら改めて思いました。

次は落ちるスマホの動きの課題です。



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