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アニメーターの課題集⑪参考資料をどう使うか~ブランコのリピート

6月です!みなさん、いかがお過ごしでしょうか?引き続き課題のまとめをやっていきます。
今回はブランコに乗っている時の運動を考える課題です。

①【課題の問題内容】みなさんもぜひやってみてください!

ブランコの課題

アニメーターの課題集ー動きの法則を理解するための第一歩ー 著作・監修 一般社団法人日本動画協会 人財育成委員会 より

②【自身の回答と考えたこと】

はじめの回答

以前にボールの動きを習ったので、まずボールをブランコに見立てて、ボールの軌道を考え、その上でブランコをかき、頭の位置、胴体、足をかく…といった順番で作ってみました。

かいてみて、腕、肩回りの動きが難しく感じました(実際不自然にみえる)
後は動きがゆっくりすぎる、、、(作っているときはなぜかそれに気づかない…。PCで作ったものを一旦スマホで見てみるなどして、動きを客観的に見る必要があるなと思いました)

③添削内容

③-1:参考資料を探して、ブランコの動きを分析する

3分30秒あたり

例えば、この参考資料をどうやってアニメーションに生かすと良いでしょうか?
それは、動きの挙動を分析して、なおかつ、なぜそういう動きになっているのかを考え、絵に起こすと良いです。
わたしも作る時、Youtubeで似たような動画を調べたんですが、全体のなんとなくの流れをぼんやりひろってかいただけでした。あー、なんとなくこの辺り膝曲げてるなー、真似してかいとこうみたいな。どのタイミングで、どれくらい、どうして、足を曲げるかまで考えようとはしていませんでした。

③-2 物が動くときは、重心に注目してみる


では、動きを分析するといっても、どこに注目すると良いでしょうか?
そのひとつは重心です。重心の位置を考えるためには、手、頭、腰、足の位置を見ます。
動画を見ると、からだの重心をブランコの動きにあわせて移動しています。たとえば、ブランコが後ろに来た時は後ろに体重をかけ、前に来た時は体を前に乗り出しています。

後ろ
後ろ~真ん中
動画では、ブランコが一番地面に近くなった、真ん中辺りから足を伸ばしているように見えます。
前に来た時

こういったキーとなるポイントで、どんな姿勢なのかを見つけてあげるようにします。

ここは物理の話になりますが、教科書的かくと、前に行くときに立ち上がることで、重心が上にあがり、位置エネルギーが上がります。その位置エネルギーの差をブランコの推進力;運動エネルギーに変えているということになります。https://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~masako/exp/melde/buranko.html 

フィギュアスケート選手が手を広げた時はスピンの回転がゆっくりで、手をからだに引き付けるとスピンが早くなります。これは角保存量の法則で、重心が遠い方が回転角度が小さくなる一方、手をひきつけ重心が近くなると回転角度が大きくなり、たくさん回れます。ブランコも同じ原理があります。理屈っぽくてすみません。でもこういうのを考えると、物理が得意な人はたぶんアニメーションをなぜそうなるのか理由づけしながら作れるんだろうな…と想像します。

③-3 分析した内容を絵にする

動画を踏まえて、添削内容をもとにキーとなる部分の動きを修正してみました。この5枚がブランコの行きの原画になるのかなと思います。
4枚目は中割でも対応可能そうではありますね。

④添削内容に基づくアニメーションの修正

はじめに作ったものよりも、しっかりブランコに体重が乗っている感じが出たかなと思います。
全体のコマ打ちを変更し、
しゃがむところ辺りは、少し枚数を増やして、タメを作りました。

次は、このブランコに女の子のキャラクターをのせてみたいなと思います。
引き続き復習していきます。


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