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アニメーターの課題集⑦自転車~軸を気にする

引き続き課題のまとめをやっていきます。
今回は 自転車の動きを考える課題です。

①【課題の問題内容】みなさんもぜひやってみてください!

アニメーターの課題集ー動きの法則を理解するための第一歩ー 著作・監修 一般社団法人日本動画協会 人財育成委員会 より

②【自身の回答と考えたこと】

まず自転車自体をわかっていないといけないということで、自転車の構造をかいてみました。
そのあとに、Youtubeなどで、自転車のレースをみて、曲がっている時どうなっているのか観察しました。

自転車が曲がる時に起こる現象としては、①内に傾く、②前の車輪と後ろの車輪の軌道に差(内輪差)が生まれることだと考えました。

③添削内容に基づく修正:単純化してかく


まず時速5㎞となると、人が歩く速度とほぼ同じなので、結構ゆっくり。
ゆっくりだと、そんなにハンドルをきらなくても、曲がれる感じがある。
ではどうやって、それをかくと良いのか?
★これもはじめから、曲がっている複雑な自転車のかたちをかいていくのではなく、単純化してかいていきます

①自転車の比率を道路に垂直なかたちでかく(赤)
②曲がっている時、車体が若干傾くので、①を傾ける(青)
③前輪はハンドルを少し曲げているので、前輪部分だけ少し角度を変える(緑)
④比率にそって、自転車をかく

⑤最後に内輪差を考えて、少し自転車の位置をずらす。
 (内輪差があるので、前輪がライン上にある時、後輪はライン内を通ることになります。)

④気づき:軸を気にする!

今回の自転車の内容の応用です。AとB、どちらがより走っている感が出ているでしょうか?

本当に、わずかなことなので、変わんないよ・・・と思う人も多いかもしれませんが、Bの方が、人の軸が内に傾いています

人が走る時も、曲がる時には、内に傾けてあげると、走っている感じがより出る、ということです。

走るポーズでも、AとBだとAの方が走っている感じがあります。ポーズひとつでも、アニメーション全体の動きでも、軸が大切です。

課題をするにあたり、アニメで自転車の描写を探したのですが、曲がるポイントでは、車輪や足元、顔などアップで、心理描写に寄り添う作画が多く、曲がっているところを頭から足元までしっかり描いているものは少ないんだなあ、と思いました。

引き続き、復習していきます。


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