M-1 アナザーストーリー

(2023年1月13日の記事)

毎度、感動する。

若手漫才師頂上決戦M-1グランプリの裏で繰り広げられる芸人の心模様を追いかけた番組、M-1アナザーストーリー。

今回優勝したウエストランドが決勝戦でネタとしてイジったアナザーストーリー。彼はウザいと言ったが、僕は好きだ。もしかしたら本戦よりも好きかもしれない。泣ける。「お母さん、優勝したよー」じゃねーよ!とネタでひねくったが、そこが泣けるじゃないか。M-1はお笑い番組なのだから、感動の涙なんていらないといえばそうなのだろうが、違う。この番組はかなり良い。

当然ながら、今回も感動して泣いた。2回見て2回泣いた。理由はわからないが、泣いてしまう。年々涙もろくなってるのは自覚しているが、アナザーストーリーは昔から泣いてしまう。

そうそう、年末の番組でいえばSASUKEだ。我らが播磨町のスーパースターミスターSASUKE山田勝己の出番である。レジェンドとして番組に華を添えていた。あのヒカキンも山田勝己をライバルと呼び、YouTubeでコラボするくらい。ただ僕の応援虚しく1stステージ敗退。涙する間もなく、どちらかといえば、いつもとおりの凡ミスで実力を発揮していた。笑ってしまった。いや、嘘、悔しい限りである。

アナザーストーリーでウエストランドのツッコミ河本が他の芸人と食事をしている場面があった。そこで、奥さんが子どもをつれて家を出て行ってしまったと話していた。奥さんはお笑いに興味がなく、普通に仕事についてまともな生活がしたいと、いっているみたいだった。それでもアルバイトで生計を立て、なんとかやっているという話になっていた。泣けてくる。

そうそう、レジェンド山田勝己は職業がSASUKEである。SASUKEアナザーストーリーでSASUKEのことを考え過ぎて仕事をクビになったといっていた。仕事中に懸垂を始めたり、SASUKEで必要なパフォーマンスを上げるために身体を鍛えていたらクビになったというのだ。笑ってしまった。いや、嘘、泣けてくる。

河本は優勝した瞬間にも涙していたが、奥さんと子どもから優勝後におめでとうと動画が送られてきてて、それでまた涙していた。いうまでもないが、僕の今回の涙のピークもここである。

それでも諦めずに完全制覇を狙う山田勝己。職業SASUKE、人生SASUKE。本当に人生とは何たるかをわかっている。それでいいのだ。それでとはおこがましい、それがいいのだ。それが人生なのだ。一つのことに取り憑かれたようにやる。それが名を成す人物の人生である。

M-1グランプリ。芸人になったらからにはその頂を目指さないといけない。諦めてはいけない、自分が一番と疑わず目指していく。それが美しい。

引退をかけて挑み、失敗した山田勝己は言った。「僕にはSASUKEしかないんです。」うん、これなんだよ命の使い方とは。

人生をかけた人間の生き様には、毎度、感動する。今年も命を燃やして楽しい一年にしよう。そう気付かせてもらえるいい番組である。M-1アナザーストーリー、騙されたと思って見て下さい。

何はともあれ、山田勝己さんは播磨町の宝です。

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