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実は書き溜めていた乱文たち

宗教団体みたいなはじまり方をする清廉なアイドルソング 居場所のないわたしと家のないあなた まっとうな男の条件のひとつとして女を金で買わないことが挙げられるのなら、まっとうな女は性を金で売らない 赤信号を渡るくせに、くたばれと通行人に怒鳴られると驚く、信号無視のババチャリ 父はトイレに篭って宮本輝を読んでいた。 母はトイレに置かれた小説を嫌がった。 麻雀の白牌をパイパンと呼ぶ父 サボテンをからし、マルジェラをカビさせる娘。 手紙の返事をマッチングアプリ上で送付して

    • Noteをはじめた。

      Noteをはじめた。 電車内で酔っ払っている。 母から強奪したヴィトンの鞄の中に空のほろ酔いグレープ味を忍ばせている。 目の前に禿頭の大柄な壮年期の男性がいるだけでなんとなく酔いが覚める。でも酔っているから、「とくとう」が打てずに「とうとく」で変換していた。 頻発する人身事故に対し、漸くホームドアという画期的で挑戦的、とんでもなく斬新なアイデアを打ち出すのみならず、実行に移した素晴らしき小田急線。自殺志願者のメッカ。なぜキリスト教では自殺は悪徳とされ、永久に彷徨うこととなる

    実は書き溜めていた乱文たち