お守りは絆創膏 3話
デート当日の土曜日、咲月は駅前広場で〇〇を待っていた
咲月:頑張ってオシャレしたけど…〇〇気に入ってくれるかな
ドキドキしながら待っていると聞き慣れた声が
〇〇:咲月〜!
咲月:〇〇〜!ここだよ!
〇〇:ごめん、遅くなって
咲月:ううん!大丈夫
〇〇:咲月、今日の髪型と洋服可愛いね!よく似合ってると思うよ
咲月:か、可愛い…///
褒められた咲月は顔を赤くする
〇〇:行こっか!
咲月:うん…///
赤面する咲月の手を引き、駅前にあるデパートへ入った。デパートの中はクリスマスが近い事もあってかイルミネーションがあちこちで催されている
〇〇:クリスマスか…
咲月:周りカップルだらけだね
〇〇:俺らもカップルだよ笑
咲月:大学生とか大人のカップルが多いって思ったから…笑
〇〇:カップルに年齢なんて関係ないよ、好きならそれで良いんじゃない?
咲月:だね!
〇〇:イルミも綺麗だけどさ、デートだから気合い入れてオシャレした咲月の方が綺麗よ
咲月:〇〇のそういう所ズルい…
そう言って頬を膨らませる咲月
〇〇:事実じゃん笑
咲月:事実でも急に言うのはずるいの!
〇〇:ごめん笑
咲月:罰として後で何か奢ってね
〇〇:お安い御用よ
咲月:じゃ早速だけど、あそこのお店で奢って!
咲月が指さした先にはTVや雑誌で紹介されていたスイーツ専門店。
〇〇:すげぇ人だけど並ぶの?
咲月:並ぶ!〇〇に奢ってもらうためですから!
そう言うと咲月は〇〇の手を引き、列に並んだ
〇〇:咲月、今日はテンション高いね笑
咲月:当たり前じゃん!〇〇もそうでしょ?
〇〇:俺もテンションが低いと言われたら嘘になるなぁ
咲月:でしょ!
そうこうしているうちに2人の番が来て、席に案内される。周りは大学生や社会人のカップルばかりで気になるのか咲月は落ち着かない様子
咲月:何か…緊張するね
〇〇:だね…とりあえず何か頼もっか
咲月:私、カップルメニューってやつがいい!
〇〇:咲月が良いなら、それにするか
注文を決め、店員を呼ぶ
店員:ご注文お伺いします
〇〇:カップルメニューで
店員:かしこまりました
会釈をして店員はその場を離れた
咲月:カップルメニュー楽しみだね
〇〇:だね
待つこと数分、注文の品が運ばれてくる
店員:お待たせしました
咲月:これって…
運ばれてきたのはハートの形をしたストローが入ったピンク色の飲み物とピンク色のケーキ
〇〇:シェアして食べる感じだね
咲月:食べよっか!
〇〇:うん
ケーキを分けると、咲月がケーキに手を伸ばし〇〇の方を向く
咲月:〇〇、あ〜ん
〇〇:ちょっと…恥ずいって
咲月:え〜
〇〇:俺も咲月に食べさせるから、同じタイミングでやろ?
咲月:〇〇、あ〜ん
〇〇:咲月、あ〜ん
2人は同時にケーキをお互いの口へと運んだ
咲月:美味しい〜!
〇〇:美味いね、これ
咲月:私たちカップルに見えるかな笑
〇〇:見えるよ笑
咲月:えへへっ///
ニコニコする咲月を見て、〇〇も自然と笑みがこぼれる。お店で美味しいスイーツを堪能し、店を出た2人はショッピングモールの中を歩いていた
ー数時間後ー
咲月:すっかり暗くなってたね
〇〇:そうだね
デパートで過ごした後、外に出ると冬ということもあり、すっかり暗くなっていた
咲月:そろそろ帰ろっか
〇〇:うん、遅くなるといけないしね
2人は駅へ歩いていく。街中はイルミネーションで照らされ、キラキラと輝いている
咲月:すっごく綺麗だね〜
彼女の方が綺麗だと思いつつも黙って首を縦に振ってから口を開く
〇〇:今日は楽しかったな
咲月:そうだね!色々と回れたから楽しかった!
〇〇:またデートしよう
咲月:うん!
笑顔で答える咲月に真剣な顔を向ける
〇〇:咲月…
咲月:どうしたの、〇〇?
〇〇:好きだ
咲月:私も好きだよ
〇〇:クリスマスプレゼントをあげるから目を瞑ってくれ
咲月:私からもプレゼントがあるよ
〇〇:同時に渡そうか
咲月:うん
イルミネーションが照らす中、2人はお互いの唇を奪い合うのだった
続く
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