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立ち飲み、昼飲み、一人飲み

 週末はいつも、天気の許す限り、ウォーキングという名の「徘徊」を続けているワタクシでありますが、行動制限がなくなった今、都内あちこちの「昼飲み」できる、イカした居酒屋を巡るというミッションがプラスされたのでありました。


 歩いて歩いて、一心不乱に、気が狂ったように歩き続けたその先にある、魅惑の昼飲み!

 「ベスコングルメ」の居酒屋バージョンですな(笑)。

 たとえ飲み過ぎてその日1日がダメになっても、家に帰って不覚にも寝落ちして「ブラタモリ」を見逃しても、深夜の「二軒目どうする?」までに起きれば大丈夫、とばかりに、果敢に都内の昼飲み店を制覇せんと頑張っているのです(ちょっと形容が違うような気がするが、まあいいか)。


 で、そのいくつかをご紹介します。

 お店の名前は特に覚えていないので、その街の昼飲み店の雰囲気報告、ということでご容赦くださいませ。


 まずは立ち飲み屋街の雄、新小岩の街を探索です。

 この日は船堀のタワーから新川という川沿いの千本桜を愛で(桜はすっかり終わっていましたが)、荒川まで辿り着いたら上へ上へと新小岩まで、というルートで歩いていたのですが、思いの外距離があり、おまけに途中から「聞いてないよー」の雨が、それも結構土砂降りで、傘を持たない私はびしょ濡れ、すっかり戦力を無くし、新小岩に辿り着いた時は「座らせておくれい」状態。


 結局、このような、一般的な、昼飲みができる大衆酒場に着地、と相なったのでありました。


 いや、とりあえずは新小岩の歓楽街を歩いてみて、ああ、あの、小道に入った突き当たりにある立ち飲み屋、良さげなんだけど、入ってみようかなあ、ってのはあったんですけどね。

 外からちょろっと覗いてみたら、なんだか客が「プロ」ばかりで、ヘタレの私は、さすがに入るのを躊躇ってしまったのでした。


 って、なんのプロかって?

 んー、新小岩のプロ、ですね(笑)。


 でも、チェーン店っぽいこの店でしたが、客層その他で「新小岩感」満載で楽しかったです。


 女性客がみんなメガジョッキを抱えて、「フェフ姐さん」みたいでしたもんね。

 豪快な女性が多くて、さすが新小岩! ブラボー! と叫びたくなりました。


 そしてこのお店、従業員さん皆さん感じが良くて、とても心地よい時間を過ごすことができました。


 次は調布。

 自宅から甲州街道をてくてく歩けばもれなく調布まで到着のはずが、ちょっと色気を出して脇道にそれたら、どういうわけか多摩川まで辿り着いてしまい、やっとの思いで調布まで、ということで、この日も「座らせておくれ」状態。

 面白そうな立ち飲み屋もあったのですがね、またまた脱落です。


 ここは、チェーン店かどうかは分かりませんが、昼間から酒を楽しむ同志で、店は結構な賑わいです。


 初めて行ったお店で、その時の客層でそのお店、その街を判断するのはいささか乱暴なことだとは思うのですがね、客も従業員さんも、皆さん「ヤンキー感」満載で、ああ、調布ってこんな感じ? と、つい思ってしまいました。


 肉豆腐はなかなか美味しかった。

 えーと、白魚はオーダーしてなかったんだけど、と思ったら、イカ刺しでした、チックショー!


 最後は中野。

 妙正寺川沿いを、荻窪からしゃなりしゃなりと歩き、中野の気配(ってどんな気配?)がしたら南下。

 言わずと知れた、中野の大衆酒場通りにある(あの通り、名前あるんでしょうか)新店に到着です。

 ここは、どういうわけか私の(ほとんど友人としか繋がっていない)Instagramをフォローしてくださり、そのお礼として、一度行かなくてはと思っていたお店です。


 どて焼き、串カツは、小ぶりながらもひとつ99円! ホッピーは焼酎3杯で瓶1本、が基本ですが、ここは3杯飲んでもまだ余る、イコール「ナカ」の量が多いという優良店です。


 ここの客層は若い人オンリーといった感じ、それもどういうわけか新小岩、調布に見た「輩感」はほとんどなく、皆さん礼儀正しく、紳士、淑女の集まりといった感じがグーでした。

 まあ、夜になったらまた別の顔になるんでしょうけどもね。


 でも、いい店でした。また伺います。


 値上がりラッシュが続く中でも、こうしてささやかな一人飲み、昼飲みぐらいなら、なんとか懐を傷めることはありません。

 健康に気を配りながらも、この楽しみは続けたいところですな。

老後の楽しみになればと、というか、ボケ防止に、コツコツ始めてます。