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江戸しぐさと河童

 雨の日、傘をさしていて、人様ととすれ違うとき、どちらともなく傘を傾けたり、高く掲げたりして、傘が他人に当たらないようにする心配りの「傘かしげ」。「江戸しぐさ」と言う、日本人のとても素敵な、暗黙のマナーだと思ったりします。

 しかし昨今、こうした粋な振る舞いを理解しない輩が増えて来たような気がしてたまらないのです。

 どうしてなのでしょう。

 吉田沙保里が、なぜ霊長類最強女子としてでなく、美人さん枠として洗濯洗剤のコマーシャルで余裕の笑みを浮かべるのか、本人はどういうつもりなのか、と同じくらい不条理な疑問なのです(笑)。

 人の迷惑を顧みず傘を振り回して歩く輩はじつは人間ではなく、地球征服を企てる宇宙人であることは周知の事実ですが(ホンマかいな)、傘をさしている人混みの中で、お互いに気を遣い合ったりすることなく、ゴーイングマイウェイの如く、なんの気遣いもなく突進してくる方がいることが、とにかく驚きなのであります。

 比率としては、若い女子がそういう振る舞いをいたします。

 せっかく傘を傾けて女子に傘の端っこが当たらないようにしているのに、女子はなんだか喧嘩をふっかけているかのように、その傾けた傘を振り払うかのように猪突猛進、状態なのです。

 なんなんでしょうね。

 せっかくの、昔から受け継がれていた日本人としての美徳を、受け継いでいこうとは思わないのでしょうかね。

 もしかしたら、そういう当たり前の教育を受けていないのかもしれないなあとも思ったりします。

 失礼ながら、日本の教育を受けていない、つまりは、外見は日本人そのものでも、育ちは◯国人あたりの、他人を蹴落としてでも進んでいくべきだ的な教育を受けて来た人なのかもしれません(ああ、これは彼の国を卑下しているのではなく、単に、そういう思考のもとに生きている民族、ということを言っているのです)。

 まあ、別に、国によって感覚は様々ですから、日本人としての美徳を押し付けようとは思いません。

 でもね、せっかく日本に暮らしているのなら、日本のよき「謙譲の世界」も学んでいってほしいなとも思ったりもします。

 もしかしたら、もしかしたら、日本の教育を受けてはいるものの、そうした無頼的な振る舞いが「カッコいい」ぐらいに思っているのかもしれません。

 でも、それは全然カッコよくありません。

 反体制を演出しているつもりかもしれませんが、周りから見たら、単に日本の教育をしっかり熟知していない、ただただ頭の悪い振る舞いにしか思えません。

 同じく、電車の中で、どんなに混んでいても頑なに足を組み続ける輩がおりますが、それもカッコよくなく、教育を受けてない、頭の悪い振る舞いにしか見えていない、ということは肝に銘じてほしいと思うばかりなのであります。

 ま、他人からどんなに思われようと、オイラは電車の中では足を組んでやるぜベイベー、と頑なに思ってらっしゃるのならそれで構いません。

 こちらは電車の揺れでよろけたふりをして、その邪魔な足を蹴っ飛ばしてやるだけですからね(^^)。

 あっ、いけないいけない、粋な江戸しぐさの話をしていたのでありました(苦笑)。

 昨今はなぜか「河童」に凝っておりして(本当に、なぜ?」、浅草近くの合羽橋商店街近くの河童寺(曹源寺)、錦糸町のおいてき堀の河童、神奈川県大和市、高座渋谷駅近くの常泉寺に生息する河童達の写真を撮って悦に入っております。

 どれがどこの河童かは、あえて教えません。興味があったら調べてくださいね。

 頭の中を、美空ひばり(お嬢)の「河童ブギウギ」がリフレインすること、間違いないでしょう。

 今、私がそういう状態なのです(笑)。

老後の楽しみになればと、というか、ボケ防止に、コツコツ始めてます。