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米国市場前のマーケットニュースと注目銘柄【3月11日(木)】

ダウ先物 +0.3%
S&P500先物 +0.63%
ナスダック先物 +1.67%

・昨晩の米国市場

10日の米国市場は、
・ダウ +1.46%
・S&P500 +0.6%
・ナスダック -0.04%

となりました。ダウは4日連続で上昇し、2週間ぶりに過去最高値を更新しました。1.9兆ドルの追加経済支援策が正式に成立する見通しとなっており、景気の回復が加速するとの見方から景気敏感株が買われました。
こうした中で、バリュー株へ資金が流入しています。バリュー株組入のETFである「IVE」への9日の流入額は2020年6月以来の高水準となっています。バリュー株はグロース株に比べてまだまだ上昇余地を残しており、急速な景気回復への確信が広がる21年後半にバリュー株への資金流入がさらに強まると言われています。

・1.9兆ドルの追加経済支援策が可決、大統領署名へ

米連邦議会は10日、1.9兆ドルの追加経済支援策を可決しました。バイデン大統領の署名を以って正式に成立する見通しで、バイデンは12日に法案に署名して成立させると明言しています。
追加経済支援策の柱である一人当たり最大1400ドルの現金給付は、3月中には支給を開始するとしており、家計の85%に給付を見込んでいます。

・欧州中央銀行、金融緩和を継続

欧州中央銀行は11日、主要政策金利を0%で据え置いた上で、今後3カ月間の資産購入をこれまでよりかなり早いペースで実施することを発表しました。
EU各国の長期金利は急激な上昇は見られないものの、アメリカと同様じわじわと上昇しており、経済の実態を離れて金利上昇が進む場合には、さらなる金融緩和をためらうべきではないとの意見がありました。

・半導体装置大手のASML、台湾で増員

オランダの半導体装置大手ASMLは、現在台湾にいる2800人の従業員に加えて、年内に台湾で600人を新規で採用する予定です。半導体の装置需要が急速に高まっており、世界的な半導体不足を解消するための動きと見られます。

・米政府、J&Jワクチンを追加購入

バイデン政権は10日、製薬大手J&Jのワクチン1億回分を追加購入すると発表しました。これにより、1回接種タイプのワクチンの購入量は2億人分となり、アメリカ国内におけるワクチン接種の普及ペースをさらに加速させます。

・1~2月の中国新車販売台数8割増

中国汽車工業協会は11日、1~2月の新車販売台数が前年同期比76.2%増の395万8000台だったと発表しました。
・乗用車:320万1000台(+74.0%)
・商用車:75万7000台(+86.2%)
・EV車:28万9000台(4.2倍)
となりました。

【注目銘柄】

・ORCL 売上高とEPSはよかった。しかし、オラクルのクラウド部門の売上高がコンセンサス未達となり、時間外で下落。オラクルは米国の大手ソフトウエア企業。主にデータベース、アプリケーション、ソフトウエアの開発、製造に加え、サポート、保守、運用管理サービスを企業向けに提供。

・AMC ワクチン普及と今後のメジャーリリースにより、今年の映画館のチケット販売が増加すると発表し、時間外で上昇。AMCは米国の演劇事業の持株会社。

・CLDR 好決算。しかしガイダンスが弱く、時間外で急落。クラウデラは米国のソフトウエア企業。企業に対しデータ活用サービスを提供し、データ管理、データ学習機能、データ解析プログラムのソフトウエアを開発・販売する。

・JD 好決算。JDドットコムは中国のオンライン販売会社。小売ウェブサイト「jd.com」を通じて、セレクションと価格に重点を置いた商品を消費者に直接販売する。

・AZN デンマークがアストラゼネカのコロナワクチンを、接種後に血液内に血栓が見られたため一時的に使用禁止に。この措置は14日間続きます。

・CPNG 本日上場。値決めは$35。CPNGは韓国のeコマース企業。

・VIR、GSK VirとGlaxoは、臨床試験中のコロナ抗体治療により、臨床試験で入院と病気による死亡が85%減少したと発表し、近くFDAに緊急使用承認を申請すると述べました。これを受けてVIRの株価は時間外で+60%と急騰しています。

・MSGN マディソンスクエアガーデンエンターテインメント(MSGE)との合併を検討。マディソン・スクエア・ガーデンは米国のエンターテイメント事業持株会社。


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