バッハ「無伴奏チェロ組曲」

今更蘊蓄を語りたいわけでなく、そんなことしたってWikipediaに書いてある以上の情報ないしね。

ぼくがチェロを始めるキッカケは音楽の父と呼ばれるこの人で、「無伴奏チェロ組曲」はすごいことに10年弾いててもちっとも飽きないというのはどういうことだろう。もちろんちゃんと弾けないからなのだけど。

なにしろ比較的単純なメロディしかも300年近く昔の曲がどうしてこんなに魅力的なのかうまく説明できないわけです。

組曲は6番まであってその都度4番が最高だったりそれが5番になったりするからというのはあるけれど、それにしたってやはり凄いことに変わりない。

それを世界中の名チェリストが弾いてるのだけど、中には3度もレコーディングしてる人もいたり、いや商業的に旨みがあるのかもしれないけどね。

折角だから蘊蓄にも触れると、バッハ自らが書いた楽譜は残ってなくて弟子だか知人が写した写譜、奥さんアンナマクダレーナの写譜が発見されてるのみで、これが本当にバッハの作品かどうかは未だに議論されてるのだとか。

300年前のことだから証明むずいだろうしもうバッハ作でいいじゃんとか思っちゃうのはぼくに研究者の資質が欠けてるからでしょう。

さらには、この曲が本当にチェロのために書かれたかも賛否あって、300年前にはチェロに似た楽器(=ビオラ・ダ・ガンバとか)がたくさんあったらしく奥さんのアンナも晩年に「夫が自ら作った新しい楽器のための曲」みたいに発言してるらしい。どんな楽器だったかは不明なんだけど。

ちなみにぼくはこれ一曲弾くだけですごく疲れるのです、力を入れすぎて弾いてる=脱力ができてないことの証拠なのかもしれなくて、そろそろただ漫然と弾いてちゃダメなのでしょう。

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