良いクライアントを演じる癖
先日、コーチングセッションを受けた
初めてカウンセリングのセッションを受けたのはもう7年前になる
何人ものカウンセラーさんやセラピストさんを渡り歩いてきた
7年前までの私はカウンセラーというのは医師や看護師のような国家資格だと思っていたが
じつは、カウンセラーという職業は公認心理士という国家資格がなくても、民間資格でお金さえ払えば誰でもカウンセラーを名乗ることができるものだということを徐々に知ることになる
そして、国家資格であるかどうかにかかわらずそこにはかなりの力量や知識の差があるということも
この7年、さまざまなセッションを受けまくってきたおかげで、いろんな方の見極めができるようになってきた…プロクライアントになれそうな勢いなのであるのだけれど
そもそも、そんなにセッションを渡り歩いているのは毎回効果を感じられないからなのだけど
その原因をずっと相手に見ていた
「技術が足りないから、知識が足りないから、本質を見る目がないから……この人は私のことをわかってくれない」と。
だけど(もちろんそういう人もいるし、投影がひどくてあなたがカウンセリング受けた方がいいんじゃない?という人もいたけど)
そもそも、私自身が自分の本心を言っていないことにある時気がついた
ついつい、相手に気に入られるように振る舞ってしまうのだ
わからないのにわかったと言い
どうですか?と聞かれれば「良い感じです」と答えたり
悩みの相談なのに、どことなく本音をぼかしてカッコつけてしまう自分に気がついてしまった
それ以来、私はまるで自分の本音がわからなくなってしまって、何かを話せば、自分の言うこと全てが嘘のように感じるようになり、この数ヶ月は人と話すことがとにかく苦痛だった。
そんな中で、知り合いがソウルコーチングなるもののモニターセッションを募集している告知を見て、惹かれるものがあり受けることにした。
もうとにかく、自分の中にあるものが嘘にしか感じられなかったから、あらかじめ何を話したいというのを決められずにセッションに臨んだ。
話し始めても、雲を掴むようなぼんやりした感覚がずっとあって、終わりの時間が近づいてきた頃にようやく話の輪郭が見えたような、見えないような…
とにかく、嘘にならないように入念に注意して、自分の本音はなんだろうと探ることばかりに気を取られていたから全体的にぼんやりした時間になってしまった。
そんな時間だったけど、不思議なことに、セッションを終了して時間が経つごとに自分の中にあった感情や想いの輪郭が少しずつ見え始めてきた。
あ、私ってこういう思いを持っていたんだ
あ、私ってこれを恐れていたんだ
あ、私ってこうしたいと思っていたんだ
と、小さな気づきが日々、泉の中から湧いてくる気泡のように
ポツポツと出てきてくる
私はセッションというのは
その時間の中で
何か大きな気づきがあったり
終わった後に、「あーー!癒された〜人生薔薇色だ〜」と思えるものが正解だと思っていたのだけども
そして、そうならないと相手をがっかりさせてしまうと本気で心配していたのだ。
そのために自分の本当の思いにフォーカスするよりも、その場を円滑にしなくてはという思いに囚われていた。
こうして、書いてみるとそれって本末転倒だよな。なんてことは一目瞭然なのだけど、そんな相手に望まれるクライアントを演じる癖があった。
だけど
自分の思いがぼんやりしかわからなければ、ぼんやりのままでいい
無理やり何かを結論づけなくても
自分の思いが出てくるのを静かに待つ
出ないなら出ないで、その状況をOKとする
100%私のために、私がどうしたいかを採用してよかったんだ
人によってはそんなの当たり前だと思うのですが、私にとっては大きな気づきでありました。
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