2024TJAR Day3 中央アルプス
木曽ロード
2日目も3時間ぐっすり睡眠。
起きると近くで駿谷選手が睡眠中でした。TJARは寝てる間に状況が変わるのも面白いところです。IBUKIを確認すると、関選手・青谷選手が遥か前方、たくさんの選手が前後にいました。当然ですが、みんな強い。
すぐに用意をして出発しました。しばらくして、小島選手と会い、しばし談笑。睡眠中の安田選手もみかけしました。
ここから境峠の登り。2022年大会は歩いた登りも、今回は走ることができ、成長を感じました。ダブルストックも調子がいい。
峠への登りが終わるころ、
「ボキッ!・・・・。」
再び、カーボンのストックが折れました。細かいクラックが起点となり、ロードの衝撃で折れた模様。再び1本に。中央アルプス木曽駒ケ岳、空木岳への登りを考えると気持ちが落ち込みました。
再びの試練。これがTJAR。
コンビニ補給・旧スキー場へ
睡眠がしっかりとれたのでロードの下りも調子よく走ることができました。
下りでは宍戸選手に会いました。
前回大会では暑い昼間に過ぎましたが、今回は深夜早朝となったためリズムよく、また、途中2022TJARのくぼっちの応援もあり気持ちよく進むことができました。駅付近で東屋で睡眠をとっていた山本選手と再び会うことができました。ロードも速い。
1つ目のコンビニをスルーし、2軒目のコンビニへ。2022佐合さんの応援もあり、しっかりと補給もできました。久しぶりのまともな食事、とろろそばと唐揚げがおいしい!!関選手、青谷選手も一緒で賑やかな休憩となりました。そして、旧スキー場はキャンプ場に変わっており、朝から賑やかでした。
木曽駒ケ岳・宝剣山荘へ
ストックは折れていない部分が50cmくらい残っており、長さのバランスが悪いものの、115cmのmontbellストック(上高地購入)と使いました。
コンビニで補給したもののパワーがでませんでしたが、それなりのペースで登ることができました。ただ、避難小屋に着くころ右足ふくらはぎ(膝の裏)あたりが強烈に痛くなってきました。木曽駒ケ岳の手前で痛みがマックスに。まだ序盤のこの段階でこの痛み。雨が降っていないのが助けでした。ふとストックの左右を変えると少し楽に。左右のバランスが悪く、右足に負担がかかっていたよう。マッサージをし、左にバランスを置くことで少しずつ回復。宝剣山荘への下りは気持ちよく下ることができました。
空木岳へ
宝剣山荘でチェックを受け、ヘルメットを装着し出発。右足の痛みに不安をかかえながらの出発。
慎重に宝剣岳の岩場を通過し、長い長い稜線へ。ガスがあるものの雨もなく歩くのにはいいコンディション。TJAROBの玉置さん、おはりんさんに応援をいただき力をいただきました。
アップダウンの多い中央アルプスの稜線は体力を削がれます。行動食はコンビニで買ったおにぎり。やっぱりおにぎりは美味しい。
木曽殿山荘に着くころにはだいぶ疲れが。ここからの空木岳の登り返しは何回来ても厳しい。でも一歩一歩登れば必ず着く。日没が近づきガスを纏う空木岳は山の厳しさを見せてくれます。偽ピークを何度も過ぎ、ようやくピークへ。日没ぎりぎり。山頂から小屋をみると手を振ってくれる人の姿と灯が。すぐに下山し、小屋の方々に迎えていただきました。嬉しく安心する瞬間。
長い長い池山尾根
小屋のご主人、登山者の方々としばし談笑し、すぐに下山を開始しました。
なるべく早く下山がしたい。
ただ池山尾根は2,000m標高を落とす必要がありますがなかなか落ちずストレスが溜まります。ライトのまわりに纏わりつく数匹の蛾。時々現れる岩場と遠くから聞こえる雷の音。
途中、IBUKIをみるとこの時間にも空木岳を越えてくる選手がたくさんいました。みんな不安を持ちながら進んでいると思います。木曽駒ケ岳登りからずっと一人でしたが、一緒に走る選手たちがいることは本当に心強い。
遅い時間にも関わらず池山小屋付近で応援の方もいらっしゃいました。
標高が下がらずスピードがあがらない、食料がほぼ尽きていること、眠いこと。たくさんの不安を抱えながら下山しました。
23時ごろでしたが、妻に電話で無事に下山した旨連絡しました。
そして、試練はここからでした。
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