令和5年予備論文成績と総括(1月11日行政法・刑法追記)

再現答案はこちら
https://note.com/yobiteki/n/n4ae9d9166dd7

憲法 C
問題文を読み間違って3者間(2者間)で書いていないが、内容的にはCくらいいけているのではないかと思っていた。少なくとも形式をミスったくらいで即Fなどという採点基準にはなっていないらしい。まああれでも私見部分はちゃんと書いていることになるわけだしね。
憲法は対立利益(本問では証言拒絶権と公正な民事裁判権)を意識した基準を設定して、「メイン事実」を拾って評価していれば、細かい事実を落としていてもCで守れる印象。ただしABを目指すためにはもっと細かい事実を拾って事実拾いゲーに徹するべきだと思う。
あとあの内容のままできちんと3者間で書いていたらもう少し点数アップしていたんじゃないかとも思えるけどどうだろう。何とも間抜けな話ではある。

行政法 F
これは答案構成の段階で把握していた問題文の事実の一部が、答案を書く段階で頭からすっぽり抜け落ちており、設問2が崩壊してしまったのが全てだと思う。設問1をあれだけ書いてもFなのか、という気もするが、設問2がほぼ完全崩壊では仕方がないか。設問2の方が配点が高かった可能性もある。
公法は分量が多すぎてパニックりながら解くことになってしまったが、非常にもったいないことをした。もっと事務処理能力を上げないと来年も同じことを繰り返しそう。

(1月11日追記)
どうやらこの行政法がほとんど点数が入っていない底に近いFのような気がしてきた。
それなりに書けているつもりでいた設問1(1)の原告適格は、個別法の条文を駆使してたどり着かなければならない結論(問題文中のヒント)を先取りして利用するような内容になっており、問いに答えていないと思われる。
設問1(2)はそれなりに点数が入っていると思われるので、完全な底Fではないと思われるが、設問2のほぼ完全崩壊と合わせて、かなり低い点数に抑えられていると思われる。
時間不足でかなり焦りながら、中途半端な判例の知識に頼って解いた結果がこれである。知識をより正確にして瞬時に使えるようにしておかないと、今年のような分量の多い問題には対応できない。

民法 C
正解筋に乗せることができたのではないかと思っていて、あわよくばA、悪くてもBくらい来るのではと思っていた。答案構成に時間がかかりすぎ、内容的に舌足らずだったことは否めないが。

商法 D
論点的には設問2で不公正発行を落としただけでDまで沈んでしまった。簡単な年にみんなが書く基本的な論点を落とすと痛い。来年に向けては基本を徹底する。

民事訴訟法 C
設問1も2も中途半端だったので予想通りだった。両方とも基本的知識であり特段難しいことを聞いているわけではない。これも基本の徹底。

刑法 F
死者の占有書いていない、不法領得の意思検討していない、第二行為の検討していない。よくぞこれだけ落としまくったものだ。刑法が来年以降も現在の簡単路線を継承するのなら、重要論点落としは致命傷。これも基本の反復徹底が課題。

(1月11日追記)
上記行政法のFとちがって、こちらのFは普通のFだと思われる。単純に基本的知識を試験会場で事例に結び付けることができなかっただけであり、問題演習中心の対策を進めていきたい。

刑事訴訟法 A
事件単位の原則について触れていなかったのでよくてBかな、と思っていた。おそらく付加勾留、逮捕前置がメイン論点で、事件単位の原則は話の流れの中でさらっと触れればよかっただけで、あまり配点はなかったのだろう。三段論法を徹底して事実を拾いまくるとAが来るということを改めて実感。

倒産法 C
個人的には今年度絶対確実にAだろうと思えた唯一の科目だったけど、Bまで通り越してCどまりだった。
しかし晒すマンさんにいろいろ指摘を受けて、まだまだだったのだろうな、とは思えてきた。上を見ればきりがないけど来年はさらなる高みを目指したい。勉強の方法論は間違っていないと思うので今のままやっていこうと思う。
しかし倒産法レベル高すぎでしょ。ABの相場観が明らかにほかの科目と違う気がする。今年の刑訴でA来るくらいなら、これもAか悪くてもBでしょうみたいな。倒産法以外のほかの科目との兼ね合いとかもあるのか。そもそも法律選択科目の採点方法やランキング方法がよくわかっていないんだよね。

実務基礎 C
民事がBかC、刑事がCかDでトータルCくらいと思っていたので予想通り。民事は設問1の要件事実が崩壊していなければもっと上を目指せたと思う。来年は要件事実の知識をもっと正確にしてさらなる高みを目指す。民事に時間をかけすぎて刑事がスカスカになってしまったので来年は時間配分にも注意したい。というか刑事から先にやり始め十分な時間を取るべきではないかとさえ思えてきた。

個人的には試験の傾向が今年から変わった気がしている。出題論点の難易度自体は下げているものの、そのかわり時間をいっぱいいっぱいにして事務処理能力を見てやろう、みたいな感じ。公法や民事法(商法)はまんまとその傾向の変化に引っかかってしまった。憲法や行政法は、問題文の読み落とし、読み間違いを連発してしまったしね。
今後もこの傾向が続くことを想定すれば、事務処理能力の向上は不可避だろう。そのためには基本を徹底して、問題文を見たらあれこれ迷わずすぐに解き始めることができるくらいの、知識の正確性を身に着ける必要がある。
いい加減、惜しくもなんともない順位で停滞しているのを何とかしたいね。ただ、やり方を間違えなければ来年にも何とかすることは不可能ではないと思っている。飛翔さんに採点してランキングしてもらったおかげでいろいろとヒントが見えてきているしね。


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