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土地の一部の売買と登記の可否

予備試験、司法試験受験生向けに登記の基礎知識の解説をしていきたいと思います。

一つの土地の一部を売買することは可能ですが、分筆しない限り、所有権移転登記をすることはできません。
売買をした部分についての所有者は買主ですが、所有権登記名義人は売主のままとなってしまいます。このままでは、対抗要件を備えることができないので分筆登記をすることになります。
分筆登記は、土地家屋調査士の先生の専門分野です。

【分筆とは】土地を複数に分割すること。土地の一部を売却したり、相続した土地を相続人で分けたり、土地の一部を道路など別の用途で使用したりするときなどに分筆の登記がされることが多いです。

法務省:隣の土地の所有者が分からなくてお困りの方へ(分筆や地積更正の登記のとき) (moj.go.jp)


登記記録イメージ図は、簡略化しています。

参考までに不動産登記記録例(法務省民二第386平成28年6月8日通達)を貼り付けておきます。

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