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終末/患難期の直前の世界情勢は、平穏/平和な状態にある

聖書預言については、様々な教団や個人が、様々な解説を行なっています。
少なからぬ人は、すでに終末が始まっていると捉え、獣の刻印はこれこれだとか、666はこれだなどと吹聴していますがそれらはすべて間違いです。

また、少なからぬ人々は、世界情勢が悪化の一途をたどり、エスカレートした頂点で混乱や苦難の絶頂として大患難が起きるとイメージしているようですが、その認識は正しくありません。

この記事は、基本的に世界情勢に照らした予測ではなく、私が聖書預言の研究を通して得られた情報をまとめたものです。
現在 2023年7月31日です。
敢えて執筆時日付を記しているのは、これからの世界の動きと、続く7年間の終末期に突入してゆく流れを追っているので、このことを頭の片隅に置いておいて、その後どうなるかを思いだして、時代に対処するための一助になればとの思いからです。

ではその聖書的根拠を述べる前に、近々の今後の世界情勢について、わたしの予測を話しておくことにしましょう。
(ここの部分に関しては、預言だけでなく、わたしの個人的な意見も含んでいます。)

今やフランスの騒乱などが見られ、他へ拡大しているように見えます。異常気象等で食料事情も危機的な状況にあります。とりわけ世界的なアメリカの基軸通貨としてのドルの崩壊や、世界的な金融システム自体の破綻は、今週、来週に生じてもおかしくない状況です。
世界中の人々が困難な状況に置かれることは確かだと思われます。

しかし、この状況は、比較的速やかに解消され、再び安定した生活に戻ると考えられます。
いやそれ以上に、医療設備、エネルギー問題の恒久的な解決など、人類史上もっとも明るい時代を迎えるかも知れません。
ある人々は、一部の悪巧みを働く者たちに対して、人間の善意が勝利したと、有頂天になるかも知れません。
(この時点で、冒頭に述べたように、世界情勢が悪化の一途をたどり、大患難が起きると考えている方は、終末は当分ないに違いないと思い込むかも知れません。
一方、人類の夜明け、新時代の到来と、捉え、終末預言など「ただの世迷いごと」と捉える人も少ないことでしょう。)

しかし、いずれもそれはワナとなるでしょう。それは長続きしません。統一政府、全人類奴隷化計画を目論むものたちは、一時鳴りを潜めるだけで、完全に根絶されるわけではないのでしょう。
結論的な事を先に言ってしまうと、その残党は必ず復活して、世界政府樹立を創り上げます。ここが聖書預言の重要な部分です。

聖書に預言された終末の動乱と苦難は、突如始まります。晴天の霹靂の如くにです。
そしてその直前まで、人々は安らかに暮らしている状態にあると記されています。

「不法の人」であるダニエル書の「北の王」が登場するのは「平穏な時期」だとされているので、(ダニエル11:21)終末期の開始寸前の世界は、現在のような混乱や、一触即発のようではなく、表面上穏やかな状況が見られるのでしょう。

「北の王」に関する特徴として、「不意に・・・」にいう表現が度々出てきます。
頭角を現し始めるその初めから《彼には国の尊厳は与えられない。不意にやって来る」》と(11:21)言われています。

ダニエル8章の方も、すこし長いですが、引用しておきます。(「不法の人)は「アンティオコス・エピハネス」の現代版です。

《彼らの治世の終わりに、彼らのそむきが窮まるとき、横柄で狡猾なひとりの王が立つ。
彼の力は強くなるが、彼自身の力によるのではない。彼は、あきれ果てるような破壊を行ない、事をなして成功し、有力者たちと聖徒の民を滅ぼす。
彼は悪巧みによって欺きをその手で成功させ、心は高ぶり、不意に多くの人を滅ぼし、君の君に向かって立ち上がる。しかし、人手によらずに、彼は砕かれる。》
(ダニエル8:23-25)

この「不意に」と訳されている語は「ヘブライ語:シャルヴァー」といって、「安静、安楽、安逸という意味の語です。
新共同訳では「平穏な時期に現れ・・」という表現になっています。
この「シャルヴァー」と同じ単語が、詩篇122:7 箴言17:1 では「平和」と訳されています。

それで、「不法の人」、ある解釈では「反キリスト」とみなされているものは、青天の霹靂というか、「どうしてまたこんな時に?!」と言うような穏やかな、平和な世界を楽しんでいる時に、突拍子もないタイミングで出現し、いきなり、あきれ果てるような破壊を行なうと預言されています。

※反キリストについての詳細は下記 記事をごらんください。

この「不法の人」は「北の王」で、サタンの化身として登場します。
つまりタイミングとしてはサタンが天から放逐されてからということになります。終末期の開始です。

《地と海とには、わざわいが来る。悪魔が自分の時の短いことを知り、激しく怒って、そこに下ったからである。》黙示12:11

これまでの歴史上に見られた、悪政、災いなどは個人的欲得、人間的な狂気によるものでした。
しかしこの度の世界政府による奴隷化計画は、サタンと悪霊たちの直接的なバックアップに依るものですから、それは実質的な完成間際のところまでゆくでしょう。

この時、平穏だった世界は、突如一変します。
このことを忘れずにいてください。

それを完全に阻止、撲滅するために、キリストは再臨されるのです。


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