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「お店日記」第9日:池袋の横丁ホッピーに感謝する、の巻

こないだまで三寒四温などと言っておりましたが
もう完全に春ですね。

仕事が早く終わった時などは
暮れかけの街をふらふら歩き
気に入った店があれば飛び込んでみる、
なんてのも楽しくなってまいります。

(ちょうど「笑点」やってたもんで枕のあいさつが落語家っぽい・笑)


そこで横丁です。
小路でも可。

池袋・美久仁小路

池袋の東側、
サンシャイン60へと通じる通りは
映画館やゲーセン、
ファストフード店などが立ち並び
10~20代の若い子たちで毎日すごい賑わい。

ただ、
そこから一本脇道に入るだけでこんなのに出会えます。
小路のどこにも若者の姿は見られません。

そりゃそうだ、この味はお子さんにはわかるめぇ

しっかしそそるよねぇ、
この眺め。

小路の入り口には案内図が↓

たまらんっ。

途中で道がクランクしてるんですね。
出口が見えないあたりがまたそそる(笑)。

さて。
この美久仁小路、
新宿の思い出横丁やゴールデン街などと同じで
戦後の闇市がもとになった場所だそう。

ちょっと前まではどこにでもあった
この手の横丁や小路。

再開発なんかでどんどん減っているのが実情で
こういうのがいくつもあった池袋にも
今はこことあと一つくらいしか残ってないんだとか。

人気店を集めた大型商業ビルの飲食フロアは
便利で健全でいいのかもしんないけど
こういう場所でしか味わえないものがあるのも事実。

嘆いていてもしょうがないですし
とにかくこの景色がある限り風情を楽しみたいもんです。


ここでのお気に入りは
案内図のクランクに位置するこちら。

酒場 ふくろ

どうですか、これ。

もうたまんない場末感。
これを素通りできるようならぼく、
こんなこと書くようなやつにはなってなかったはず(笑)。


店内は

ぼくの大好物「コの字型カウンター」

安酒場では店員の効率のいいオペレーションが不可欠。
さらにお一人様のお客も多いので
ある程度カウンターの長さも必要。
そういう意味では間違いなく最強のレイアウト。

中央にカウンター。
写真左側にはテーブル席。
写ってないけど右側には小上がりの座敷も。
実は高いぞ、ユーティリティー(笑)。

元気なアジアの女の子が
てきぱきとオーダーをこなしております。



でもって恒例のアレ。

安定のホッピー、
本日も堂々の登場……

なのですが!

なんとここ、
ナカ(焼酎)が1合瓶で出てまいります。

ジョッキがやや細身ということもあり
ファーストオーダーのみでホッピー3杯いけるのです!

ナカのおかわりよ、さようなら。
なんてね。


これがどんなにすごいことなのかは
これまでのワタクシのnoteをご覧いただければ
おわかりいただけるかと存じます。
ははは。

うれしい、ほんとに。


お料理はと言いますと

これまた毎度おなじみマグロ刺し。

見事な赤身は冷凍じゃなさそう。
いつも書いちゃうけど例の「ねっとり」とした
生マグロならではの食感と甘み。


それから厚揚げじゃなくて

生揚げをさらに揚げたやつ。

中がみっしり詰まった生揚げを揚げてあるので
どこまでもサクサクのあつあつ。
おかかにショウガにネギをのっけて
醤油ちょろりでいきましょう。

サクっ、ののちにやってくる
「はっふはふ」は天国としか言えません。

冷えたホッピーがぐいぐい進む、
なんてのはもう書くまでもないですね。


このほか数品いきまして
お会計は2000円でおつりがきちゃうレベル。


ぼくのお隣は左右ともお一人様。
1人は文庫本片手に黙々と。
もう一人はスマホ見ながら黙々と。

もちろんぼくは無音モードで黙々と撮影(笑)。


まんぞくまんぞく。

ほろ酔いで歩く横丁や小路もまた楽し。

なくならないでね、
ここ。


#飯テロ #池袋 #ホッピー #居酒屋

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