「お店日記」第5日：新宿で見つけた新潟の味。どこよりも速くリポート！
新宿三丁目の伊勢丹向かい、交番があるブロックは
古くからのお気に入りエリア。
歌舞伎町や東口付近のいかがわしさや騒がしさとは一線を画し
オトナが落ち着いて飲み食いできる店が多い。
しかも有名店から人知れず連日満席の旨い店まで、
いかしたお店がごろごろ。
――3月も終わりかけたとある日。
この日も三丁目。
なじみの店に向かうもあいにくの満席。
第二候補はもちろんあるけど
見慣れない看板に
「新潟や佐渡の旨い物を食わせる」
的な釣り書きを発見。
一見するとよくある創作居酒屋チェーン風ながら
なんとなく心惹かれたんですよねぇ……。
こんなときはいちおう「食べログ」で検索。
軽く評判などをのぞいて良さそうならトライ、
ってのがいつものパターン。
が。
このお店、1月の末にオープンしたばっかりのようで
食べログともあろうものが(笑)
クチコミも写真もお店からのアピールも一切未掲載ではないか。
しばし黙考するも
ここは直感重視で突入っ！
食べログよりも速い（たぶん）
最速リポートと参りますっ。
お刺身はさすがのクオリティー！
まずはお店もぐいぐい推してるお刺身ちゃん。
こちらっ。
お刺身三品盛り
いかがでしょ？
上品な白身の輝きに
さすがの日本海直送クオリティーを感じさせます。
・アイナメ
・真鯛
・南蛮海老
・ヒラメの昆布〆
四品じゃん、と思ったら昆布〆はサービスでした♪
シャッキリとした歯応えのアイナメ、
大ぶりに切られたほの甘い真鯛もぷりんぷりん。
南蛮海老は甘えびよりも強いうま味と甘味で豪快な感じ。
ここまでが三品なんだけどおまけでくれた昆布〆が極上！
エンガワまでついてるとは太っ腹じゃぁねぇか。
コリっと＆トロっとが混じり合うヒラメのエンガワに
海の香りの昆布味がほどよく入っており
飲み込んだ後もねっとりと後味を残してくれます。
どれも上等だったもので、この時点にして
すでに一杯目のハートランドを飲み干し日本酒コール(笑)。
あ、米どころ酒どころの新潟・越後を名乗るだけあって
日本酒の品ぞろえも豊富。
そういう目的でも十分使えるかと。
カウンターの中の料理長だか店長だか、
みたいな人の客あしらいがソフトなのもいいっすね。
それと掘りごたつスタイルの席が
買い物疲れの足に優しいこともつけ加えておきます。
さ、基本情報は押さえたので
あとはこの日食った旨いもんを一気に放出っ。
鶏せせりのスキレット焼き
スキレット（鉄鍋）料理も売りとのこと。
厚手の鉄板が食べてるうちに余熱でちょっと
せせりを焦がしていくのですが
これがまた噛みごたえのあるせせりには合います。
焦げて旨くなる理由のもう一つは使ってるお醤油。
越のむらさきなる新潟のお醤油は塩辛さが控え目なのに
しっかりしたボディが感じられる。
こいつが焦げるとさらに旨い、ってことのよう。
続いては
氷頭なます
氷頭（ひず）。
意外に知らない人も多いかもしれないけど
新巻鮭のアタマんとこを酢でちょいと漬けてやり
薄くそいだものであります。
正月の荒巻鮭の身をやっつけたあとに
よく食ってたのを思い出します。
コリコリとした軟骨とぷるぷるした皮、
ほんのり漂う鮭の風味が
日本酒にベストマッチなんですね。
未体験の方はどっかでぜひ一度お試しいただきたい、
それが氷頭なます。
なます党党首みたいですいません(笑)。
お次は再びスキレット焼きなんですが
これまた意外な……
こんにゃくのピリ辛焼き
地味なんですがね、
ほんとに地味なんですがこんにゃく芋の味がしっかり残ってます。
表面が焼けて白くなってくると旨さがぐんぐん上昇。
肉や魚の間にナイスアクセントっ。
そして僕が会いたかったのはこいつです。
栃尾あげ
新潟の長岡エリアの名物・栃尾（とちお）あげ。
厚揚げじゃねーの？ と言いたくなりますが
この厚みにしてれっきとしたお揚げさんです。
カリっとした二度揚げの外側の食感の後にやってくるのは
フワッフワの中身。
大豆ってうめぇ……としばし瞑目。
どっさりのネギとショウガで食うのが一番。
これもどこかで見つけたら必食ですぜ、皆さん。
シメのご飯ものにもひと工夫。
うにバターの焼きおにぎり
こんがり焼けた姿だけでも旨そうなのに
中にはうにバターがたっぷり。
説明いらないですよね、これ。
あっという間に完食ですよ、そりゃ。
ふぅ、おなかいっぱいだ。
今日も(笑)。
そんなこんなで野生の勘が大当たり。
全体的に地味なのは否めないけど(笑)
それがまた素朴な新潟のイメージとあってるかな、
とも思います。
しばらくしたらなかなかの人気店になるかも、
というこのお店は 越後萬作＠新宿三丁目。
そうそう。
ホール係の女の子がアイドル並みにかわいかったことを
最後にお伝えしておきますね。
やっぱ人気出るな、ここ(笑)。
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