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食日記13:お一人様ともつやきとホッピーと

ちょっとどうしたことでしょう、
花見も済ませたというのに東京の気温3度。

しまったガウン引っ張り出して
デスクワークやっております。

あまりに寒いんで今夜あたり串で一杯、
なんてのはいかがっしょ?

お一人様で暖簾をくぐり
焼き場の前に座るとなぜかほっこり。

客同士、決して話すわけではないが
感じずにはいられない一体感。
「お、そのお注文はセンスがいいねぇ」
「ホッピー用にキンミヤキープか、やるな」
などと一人ごちる。

誰もが吉田類や井之頭五郎になる瞬間です(笑)。


そういえばある年齢から
ぼくも一人飲みがまったく苦にならなくなりました。

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とある日。


ガラリと引き戸を開け
座るかどうかのタイミングで
「ホッピー。白で」
と華麗にコール。

焼き手もホール係もなかなかの高齢に見える。
愛想があるとは間違っても言えないくらいだが
小さくうなずき素早くボトルとグラスが出る。


まずは冷えた体ををあっためる意味も含めてコレ。

もつ煮込み。

呑兵衛の方ならずとも看板は見たことあるはず、
東京を中心に50軒近くのお店がある加賀屋

それぞれの店はチェーンやフランチャイズではなく暖簾分け
どこかの加賀屋で修業した人が店を持ち、
やがて店ごとに独自の味ができ上がっていくのが加賀屋スタイル。

とはいっても煮込みが小さい土鍋で提供されるのは
おそらく定番の提供方式のはず。

ふわとろのシロと程よく味が入った豆腐。
これを味噌ベースの煮汁と一緒にレンゲでずるるん。

冷たいホッピーがあつあつのノドを冷ましていく。


これでスイッチオン。
間髪を入れず串に参りましょう。

ナンコツ

加賀屋のナンコツは肉とコリコリしたところのバランスが好き。
やや肉っ気多めのところにやってくる歯応え。
煮込みの味に対抗すべくこっちは塩で。

お一人様でこういう店に長居は禁物。
間にキュウリや梅水晶をはさんでホッピーは2本
(といってもソト1本でナカ3杯いけちゃうので都合6杯・笑)

でもってラスト。

ご飯ものではなくてここでは

ふたたびのシロ

序盤に煮込みで食ってはいるんですが
串に打って焼いたシロはまったくの別物。

香ばしい外側と甘味がじゅわっと溢れる内側。
噛みしめるたびに極楽が訪れること間違いなし。
この瞬間のために最後まで我慢してたので
一口ずつじっくり味わいながら完食。

こんな食い方&飲み方でおよそ2500円ってとこですかね。

ちょっとうまいとんかつ屋で定食にビールつけたらこんなもんだし
白飯じゃなくてもいい気分の晩飯候補最右翼。

加賀屋@白山

ここに限らず東京ならどこにでもあるので
興味のある方はぜひ一度お試しあれ。

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また別のお一人様の日。

仕事で新橋界隈。
駅前はご陽気な団体が多く見られたのでちょっと外れへ。

第一京浜と新しい環二通りが交差するあたりまで来ると
足早に駅へと向かう勤め人を除いてぐっと静かに。

たしかこのあたりに……

知人から噂でちょっと聞いていたもつ焼き屋
美味ぇ津゛(読みは「うめづ」)
先ほどの交差点の雑居ビルの中にある。

正直ちょっと入りづらい作りではあるのだが
看板には「芝浦」の文字が。

ホルモン好きには芝浦の二文字はたまらない惹句。

東京の港湾地帯、芝浦には
食肉市場がありまして。
鮮度が命のホルモンは芝浦直送ってのがお約束、
というわけなのです。

こちらはご夫婦(たぶん!?)でやっておいでのお店。
柔らかいあしらいで迎えられ
カウンターに盛られた大皿からお通しが。

手作り感が抜群にいいですね♪

・キノコの鰹節煮(鰹節の味が濃厚!)
・玉子焼き(柔らかめで薄味)
・春雨サラダ(マヨ風味でキュウリがナイスアクセント)

ホッピーの氷はセルフで。

これはもう期待が高まらずにはいられない
ってもんですね。

一発目はこれで。

シロ&スジ

お店によってホルモンのベクトルは大いに違う。
コリっとした食感優先へ振った店、
脂のとろとろと甘味重視の店。

ここんちは脂方面に気合いが感じられます。
タレは熟成感よりもお醤油が立ったもの。

いいねいいねー。
やっぱりホッピーが進んじゃいます(笑)。

続いてはお店オススメ
本数限定のこちら。

肉なんこつ焼き

ここんちではつくねとは呼ばずこう呼びます。
かじりついてみると確かにミンチ肉の中のなんこつが
コリコリじゃなくてゴリゴリ
かなりの主張を持って歯応え祭り開催です。

ええやんええやん。

芝浦の味、さらに見せてもらおうか!


キリっと角の立ったレバー

焼いてあってもこの通り。
鮮度としっかりした肉質がわかる極上のレバー。

その断面もいちおう。

ちょっと写真がよろしくありません。
ごめんなさい。

でも中に赤味を残した焼き加減はおわかりいただけるかと。

はぁ~
まんぞくまんぞく。

シャリキン(凍らせたキンミヤ焼酎)もあるので
夏にまた行ってみよう。
持つべきものは食いしん坊の友だちだ。
情報まじでありがとう。


お一人様だと食いながらついついいろんなこと考えてしまう。
でもそのおかげで一人飲みが苦にならないのかもしれない。

ほろ酔いの帰路、
よくよく考えたら別に寒くなくても
もつやき行ってるや、
とも(笑)。


それではまた食日記でお会いしましょうっ。


#飯テロ #やきとん #もつやき #ホルモン #加賀屋 #新橋

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