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CFMT(認定機能的徒手療法士)🇺🇸の学び: 効率的な姿勢とは?

1.姿勢(構え)について

姿勢(構え)はカラダに様々な影響を与えます。

○どこかが凝ったり、重みを感じたり、痛みに繋がったり。
○特定の筋肉が入りにくくなったり(アライメント性筋出力不全)
... 他にも挙げ出すとキリがありません😅

*そして姿勢(構え)は単に筋力などの身体機能が原因とは限らず、習慣、環境、感情、体験などの影響を受けています。

✒︎分かりやすい例としては、自衛隊や軍隊で教育を受けている方は、胸を反り持ち上げて立つ習慣があります。いわゆる”気をつけ”の姿勢ですが、これが普段からの”自然な”姿勢になってしまいます。

日本軍の兵士
”きょうつけ”


このような特定の姿勢保持パターンを、IPA(Institute of Phisical Art)では
「Functional Holding Pattern(機能的保持パターン)」と呼んでいます。

✒︎他の例として、躁鬱気質のある方は胸骨を下げ肩甲帯を外転させて守るような姿勢を取る傾向があります。

💡ここでも”胸骨”が現れました。胸骨を含めた前胸部は、”感情をとても表す身体部位”として、徒手療法や身体的介入を行う際は必ず対象者の了解を取りなさい、と指導されているほど繊細な部位です。

✒︎機能的保持パターンは胸骨・前胸部の他には顔面、腹部などにも現れやすいと言われています。

2.効率的な姿勢の考え方、見方

📝姿勢の見方は、IPAで学んだ分類を取り入れています。
@ipafmt

胸郭のブロックと骨盤ブロックが垂直に配列しているか?
(胸郭が)垂直、後方、前方
胸骨の傾きはどうか?
 後傾、垂直、前傾
❸合成重心が足底面の快適な位置(Happy Place)=土踏まずに落ちるか?

この3点で見ていきます。



📝写真の左図では、胸郭は後方に位置し、胸骨は後傾しています。

この方は、
・常に太ももの前が突っ張る
・写真を撮られる時、顎を引いて、と良く言われる
・深く呼吸が出来ない感覚がある

という訴えがありました。

○評価としても、呼吸運動、特に胸骨呼吸運動と深い呼気が低下していました。
またSLRの制限、股関節屈曲の制限とインピンジメントがあり、大臀筋は常に働きにくい状態でした。

📝写真の右図では、同じ方に姿勢指導を行ったものです。
胸骨と恥骨に手をあて、垂直に合わせ、また足底の土踏まずに重心を乗せる練習をしました。
(この写真ではまだ、前足部にかかり過ぎかも😅)

📍この直後、呼吸運動、SLRの制限やインピンジメントなどの所見は全て改善しました❗️❣️



... 普段からの姿勢(構え)の身体へのインパクトには驚きます👀

様々な要因と身体感覚が邪魔をしてくるので指導は難しいですが、しっかりと事前事後検査で、その影響をお伝えすることで、理解して頂けると感じています⭐️


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