痺れ

眠気が脳の大半を占める中、布団の上で目を覚ます。いつもより大きい重力が布団の上だけにかかっている。体を起こそうにも起こせない。

自分は右腕を枕に寝ていたらしい、左側にある目覚まし時計を確認するため寝返りしようとする。それで気付く。自分の右腕の感覚がなくなっている、と。右腕が普段以上に痺れていた。腕を持ち上げることは疎か、動かすことさえもできなかった。これは本当に痺れているからなのだろうか、寝ぼけた脳が右腕の存在を忘れてしまったのではないか、なんて眠いながらに思う。

仕方なく、左手で右腕をつかんで体全体を左向きにしようとする。と、右腕を動かそうとした瞬間に右肩に激痛が走る。どうやら重度の痺れらしい。右腕を少しでも動かそうとすると、右肩がぶっ壊れてしまうのではないかという痛みが広がる。しかしそんな状況でも、やはりこの痛みを感じるのは寝ぼけた脳のバグなのではないかと冷静に考える自分もいた。別に本当に怪我をしているはずがない、骨折しているわけでも腫れているわけでもない、ただの幻覚だ、そう自分に言い聞かせてゆっくりと右腕を動かす。現実には何もないはずなのに、今にも右肩が崩壊しそうな激痛が走る。それでも体から眠気は醒めない。

やっとのことで自分は左側に寝返ることができた。ほら、やっぱり何ともなかったじゃないか。そう自分に言い聞かせる。やはり右腕が無くなった感覚も、右肩に走る痛みもただの幻覚だったらしい。

時計を見ると5:20の文字。今日は休日だから、まだ寝よう。

そうして自分は再び眠りについた。脳は寝ぼけたままだったから、再び眠りに着くのはが脳の大半を占める中、布団の上で目を覚ます。いつもより大きい重力が布団の上だけにかかっている。体を起こそうにも起こせない。


自分は右腕を枕に寝ていたらしい、左側にある目覚まし時計を確認するため寝返りしようとする。それで気付く。自分の右腕の感覚がなくなっている、と。右腕が普段以上に痺れていた。腕を持ち上げることは疎か、動かすことさえもできなかった。これは本当に痺れているからなのだろうか、寝ぼけた脳が右腕の存在を忘れてしまったのではないか、なんて眠いながらに思う。


仕方なく、左手で右腕をつかんで体全体を左向きにしようとする。と、右腕を動かそうとした瞬間に右肩に激痛が走る。どうやら重度の痺れらしい。右腕を少しでも動かそうとすると、右肩がぶっ壊れてしまうのではないかという痛みが広がる。しかしそんな状況でも、やはりこの痛みを感じるのは寝ぼけた脳のバグなのではないかと冷静に考える自分もいた。別に本当に怪我をしているはずがない、骨折しているわけでも腫れているわけでもない、ただの幻覚だ、そう自分に言い聞かせてゆっくりと右腕を動かす。現実には何もないはずなのに、今にも右肩が崩壊しそうな激痛が走る。それでも体から眠気は醒めない。


やっとのことで自分は左側に寝返ることができた。ほら、やっぱり何ともなかったじゃないか。そう自分に言い聞かせる。やはり右腕が無くなった感覚も、右肩に走る痛みもただの幻覚だったらしい。


時計を見ると5:20の文字。今日は休日だから、まだ寝よう。脳は寝ぼけたままだったから再び眠りに就くのは難しいことではなかった。カーテンのむこうには太陽の光が広がっているらしい。徐々に明るくなる部屋のなかで私は再び眠った。



文字を起こす練習がてら日常を描いてみた。