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アドミン取れた、その後は?


お久し振りです。仕事が6月末までデスマーチ1歩手前みたいな状況が続いてしまい、やっと一段落したので、久々にnoteを記載します。

今回のテーマは「アドミン取れた!で、その後は?」です。

アドミニストレーター資格保持者の現状

今年上半期に散々書いたSalesforce認定アドミニストレーター試験ですが、2024年7月時点で日本では14,665名の方が認定されているという計算がでました。
以下のリンクはSalesforce社が発表している、企業別のアドミニストレーター資格保有者数の一覧になります。

注)上記リンク先をクリックするといきなりpdfファイルが開きます。またクリックした段階での最新のデータしか取得できません。

こちらは(中略)を含めたトータルの数をExcelで計算したもの

結構苦労して取得した資格ですが、予想よりも結構取得者が多かったです。

特にユーザー企業でシステムの運営・管理などをしている場合でしたら、この資格を持っているだけで十分と言えるかもしれません。実際に資格持ってなくても無理矢理管理者をやらされている管理の仕事をきちんと遂行していらっしゃる方もいっぱいいます。

ただ、Salesforceを用いたIT業界でのステップアップや就業活動を考えた場合、競争相手が1万5千人近くいるという状況はあまり楽観視できる状況ではないと、就職活動をしていたときの私は感じてしまいました。

そこで自分は、ライバルとの差をつけるという観点で、さらなる資格を取得するという方向性に進むことにしました。
実務経験が豊富ならそんなことをする必要はないのですけれども、こればかりは実際に就業しないと得ることができないので。

とは言うものの、資格を1つ取るのもかなり大変ということは、アドミニストレーター資格を取られた方にはわかっていただけると思います。
そこで、数多くあるSalesforce認定資格の中からどういった方向性を持って次の資格勉強に進んでいくかの方向性というのを提案してみようかな、というのが今回のnoteのテーマとなっています。
普通は去年の私みたいに行き当たりばったりで受験をしたりはしないのですよ。

3パターンある「アドミンの先」

管理者を極める

アドミニストレーター資格の先なのだから、当然「上級アドミニストレーター」を取るべきでしょう!という、至極真っ当な路線です。

  • 認定上級アドミニストレーター

こちらは上級アドミン対策用のTrailmix。試験内容よりややレベルが高めですが、テリトリーやエンタイトルメントなどこれまでのアドミニストレーター試験ではほぼでてこなかった試験範囲の内容が勉強できます。

他の資格としては、以下の資格が推奨できると思います。

  • 認定Platformアプリケーションビルダー

こちらは試験範囲がかなりアドミニストレーター試験と重複している関係があることに加え、データモデリングやユーザーインターフェース、自動化処理、Sandboxなどのリリース関係といった実務との関連性の強いところを学べるという意味でも、管理者にとってためになる勉強ができるかと思います。
以下のTrailmixも使えますが、「Platform アプリケーションビルダー試験に向けた学習」トレイルは受験直前の確認用として後回しにしたほうがいいかもしれません。


コンサルタントを目指す

こちらからはアドミニストレーター資格を一つのステップとしてキャリアの変更を考えている方向けです。
Salesforce関連システム提案をしたい方は、コンサルタントを目指すのがいいと思います。

  • 認定Sales Cloudコンサルタント

  • 認定Service Cloudコンサルタント

両方ともアドミニストレーター資格を保持していることが受験要件の一つとなっているというところからも、Salesforce社がアドミニストレーター資格を各資格のベースとなる知識を持っているかの判断基準としている事がわかるかと思います。

アドミン資格を持っていらっしゃる方には馬の耳に念仏ですが、一応それぞれの資格の簡単なところを。
Sales Cloudは顧客・商談管理のクラウドサービス、Service Cloudはコンタクトセンターなどでのケース管理に関するクラウドサービスとなります。
これらはSalesforceにおけるコアサービスに位置づけられていて、私個人の認識でも二大主力クラウドという印象を持っているので、どちらか一方というよりは両方取得することでコンサルタントの仕事の幅を拡げてくれると思っております。

自分にコンサルタントの経験がないので、ここは結構内容が薄くなってしまいました。

開発方面に進む

これもキャリアの方向変更を目指す方向けです。そして、Salesforce関係の就業で最も多い「エンジニア」になりたい方にとってはほぼ避けては通れない資格がでてきます。

  • 認定Platformアプリケーションビルダー

まず、「管理者を極める」でも登場したこちらの資格。主に標準機能と言われるノーコード・ローコードによる開発知識が問われますが、Salesforce社がノーコード・ローコード開発を推奨しているため、その知識はエンジニアとしても必須と思われます。

  • 認定Platformデベロッパー

アプリケーションビルダーとことなる点は、この資格ではコーディングの知識が問われるというところです。アドミニストレーター試験でもほぼ間違った選択肢として登場するApexとかLWC(Lightning Web Component)などに関する試験ですね。

ぶっちゃけた話をすると、エンジニアとして求人ではこれらコーディングの知識・経験を有しているか否かがかなり大きなウェイトを占めます。場合によっては、Salesforceの製品知識よりJavaという言語の開発経験の方が重要ともなりがちです。(ApexがJavaと仕様言語がかなり近いため)

つまりSalesforceエンジニアとしての経験を積むには、

  1. Salesforceの業務開発経験をどこかで得る

  2. Salesforce環境以外での開発経験(できればJavaの経験)を積んでからSalesforceの現場に入る

という、圧倒的に経験者優位な条件が必要になります。

未経験から1.を目指すための一つのステップとして、このPlatformデベロッパー資格を取ることという考え方もありかなと思います。
実際に自分もそういう考え方から転職活動に入りましたから。経験不足でめちゃくちゃお祈りされましたが。

以上から読み取れるように、この資格はある程度コーディングに関する素養がないとかなりハードルが高くなる資格です。ローコード・ノーコードを極めたい方にはおすすめできませんが、どうしてもエンジニアになりたいという方はそのハードルを越えていこうと勉強を進めるのも一つの方向性かなと思います。
Trailmixのリンクを最後に掲載しておきます。


一般的じゃない方向も一つ

ここまでが一般的な選択肢です。
これ以外にも、こういう意見がありますよということで、X(Twitter)でお世話になっている佐伯さんのポストを参照したいと思います。

「さらに表示」をクリックして、ぜひとも全文をお読みください。

アドミニストレーターからアーキテクトを目指すという考え方です。

さて、ここで質問。
アーキテクトって何をする人なのですか?

これがなかなか難しいです。自分の中では以下リンクにあるようなシステム設計を提案する人という大雑把な認識ではありますが、その設計に関する様々な知識を有している人、としておきます。Salesforceもこういう用語をきちんと定義してくれればいいのに。

システムを提案するにしても設計するにしても管理するにしても、Salesforceそのものの設計について知識を持っているとシステムとしての特性や弱点を念頭に置いて仕事ができる、そんな縁の下の力持ち的な知識を得ることができるのではないかと思っています。
実務が忙しいのにそんなところまでやってられるか、という意見もごもっともなのですが。

自分は現在、アーキテクト資格を3つ(実際に受けた試験は2つで、もう一つは自動付与された資格です)なのですが、管理者の業務に一番直結しそうな資格をここでは紹介します。

  • 認定Sharing and Visibilityアーキテクト

リンク先曰く「共有と表示に関するセキュリティ要件を満たし、安定性と拡張性を備えた高性能テクニカルソリューションを Salesforce Platform 上に設計するスペシャリスト」とのことです。
実際に受けた内容を思い出しながら言わせていただくと、Salesforce上で見たい・見せたいと思う情報が見られないときどう対応するかとか、逆に特定の情報を見せたくないときにどう設定するかといった知識が求められる試験でした。
どうです?興味出てきませんか?
私はこれまでの試験勉強で一番のめり込んで学習できました。

終わりに

ここまでいろいろ書いてきましたが、結論としてまとめると

  1. 目指すキャリアをある程度イメージしてから取得したい資格を決める

  2. Salesforceだけでも結構いろいろ選択肢がある

という2点が言いたかったのかなと思います。

次回からは今度こそPlatformアプリケーションビルダー受験に向けたnoteを書いていこうと思います。

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