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「勝利の価値」 3年 青木駿

今回部員ブログを担当する横浜国立大学体育会サッカー部73期副主将の青木駿です。

内容は今年の振り返りということでやらせて頂きます。

最後までお付き合い頂けたら幸いです。

シーズン終了から一週間が経過しようといている今、振り返ってみると今シーズンは厳しいものであった。開幕戦で味わった力の差。中々勝てなかったシーズン中盤。自力での残留を決められなかった最終節。今でも多くの悔しさが残るシーズンになった。最終節を終えた今でも残留が確定しておらず不安は続いている。

だが、初めからこんなシーズンを予想していたわけではない。今年のシーズン始動時のAチームの目標は「東京・神奈川リーグ一部優勝」「関東昇格」の二つを掲げていた。昨年度の県リーグ、関東プレーオフの手ごたえからこのような高い目標を掲げシーズンをスタートした。

スタートは好調と言えただろう。県知事杯VS東海大学戦をはじめとする戦術が上手くはまり格上相手にもチーム全体として好パフォーマンスを見せ、自分たちのサッカーに何か希望を見出せるような試合を展開出来た。さらに、春合宿では学年の垣根を越えたチームの統一感を味わえた。やりたいこと、目論んでいたことがグランド上でもグランド外でも上手く実現でき、チーム全体としてこれ以上ない最高の準備をしてリーグ開幕を迎えることが出来た。

満を持して挑んだ開幕戦。だが、結果は何もできず0-1での敗戦。続く第二節は2-1での勝利。その後は負けたり、引き分けたりが続き、勝ち点が思うように伸びなかった。折り返し地点の第十一節を終えた時点で首位との勝ち点差は到底挽回できるものではなかった。目標に掲げていた「リーグ優勝」そして「関東昇格」を変更せざるを得ない状況になった。そして「東京・神奈川リーグ一部残留」を目標に変更した。しかし、その後もチームとして思うような結果が出てこない状況が続いた。最終的には12チーム中10位。

「今年一年間で何が残せただろうか。」

チーム内では、今まで以上の統一感、同じ目標にむけて取り組む姿勢、カテゴリーを越えた勝利への渇望など、組織として非常に良い現象は起きていた。今年一年間チームの中心としてかかわってきたから十分に体感できた。だが今年のYNUFCを外から見てみたらどうだろうか。厳しい意見ではあるがAチーム、Bチームともに結果としては何も成し遂げていない。日ごろの活動を見ていないOB、OGの方々、スポンサー様をはじめとする普段から弊部を応援して下さっている方たちの目にはどう映るだろうか。結果だけを見たら何を思うだろうか。

私は今年、副主将として、スポンサー班長として、色々な社会人の方たちとお会いし、色々な言葉を掛けて頂いた。また、スポンサー様は、毎週送る試合結果報告メールで、負けた時でも、勝った時でも、どんな状況でも励まし、労いの言葉を掛けて下さった。自分たちがこんなにも色々な方に応援されていたことに初めて気づき、肌で感じることが出来た。

そんな中、不甲斐ない結果になってしまい非常に申し訳なく思う気持ちがある。もちろんスポンサー様のためだけに勝つわけではない、自分たちの目標達成のために、一生懸命戦った結果ではある。自分としてもチームとしてもこれほど勝ちにこだわって取り組んだことはない位全力で取り組んだ。

だが、結果がついてこなかった。

「勝利」この二文字の重みと価値を知った

ここで一旦、ビジョンである「横国サッカーの追求」について記す。今まで数々の先輩達が伝えたり、体現したりしている事を踏まえている。異なる意見を持つ人がいるかもしれないが、私の考える横国サッカーは

①出場選手、ベンチ選手全員で声を出す
②誰かのミスを他の選手がカバーする
③ハードワークし、体を張って耐え、一瞬の隙をついて得点する

この三点が重要であると考える。

話を戻す。今年度の戦い方は、攻撃の原則、守備の原則があり、その原則に当てはめて戦うことがメインになっていた。上記三点がないがしろになっていたわけではないが、戦術的要素を意識し過ぎていた部分はあっただろう。

自分たちには攻守において他のチームに負けない位突出した強み、一人で場面を打開できる個人がいるわけではない。

だから、勝利のために「横国サッカーの追求」この基準を上げていきたい。

今年度は今までとはレベルが異なるリーグで戦った。感じたことは、サッカーは綺麗ごとではないということだ。やりたい戦術が当てはまればチャンスが生まれることは当たり前だが、だが、うまくはまらなかった時に、負けるのか、勝つのか、耐えて引き分けで終わるのか。それには「横国サッカーの追求」が密接に関わる。いくら泥臭くても、点を決められれば勝てる。悪質なファウルでも、守れれば負けない。これがサッカーだ。

最後の最後も勝ち点差2で残留を決められなかった。その他にも、あの時守れていたら、あの時点を取っていたら、と振り返るシーンも多くある。

今年一年間ずっと欲しかった「勝利」のためにはこれらが必要であると考える。後半戦の上智戦で感じたあの歓喜を忘れることは無いだろう。あの瞬間のために、皆で勝利を分かち合う瞬間のために、「横国サッカーの追求」これを一つ頭に入れてほしい。

最後になりますが、今年一年間首脳学年として様々なことに挑戦しました。その際先輩、後輩、スタッフ、部のみんなの協力がありトラブル等なく遂行できたと思います。今一度感謝します。ありがとうございました。

また、試合帯同に来て下さった社会人OBの方々、スポンサー企業の方々、普段から暖かいご支援ご声援のほどありがとうございます。今後とも変わらぬお力添えのほどよろしくお願いいたします。

来シーズンは、最終学年として部に残し、伝えなければならないことが多くあるだろう。今シーズン以上にこだわらないといけない部分もある。「関東昇格プレーオフ」「東京・神奈川リーグ一部参入」この二つの出来事を身をもって体験した代として責任を持ち、姿勢で見せる人になる。そしてこの組織が少しでも良い方向に進んでいけるように尽力していく。だから、みんなでYNUFCの未来のために行動しよう。

長く拙い文章でしたが最後までありがとうございました。

横浜国立大学体育会サッカー部73期 副主将 青木駿

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