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クロストーク第4段〜怪我〜

 「怪我」…  サッカーに限らず、スポーツをやったことがある人は誰もが経験したことがあるだろう。「怪我」といってもすべての怪我を一概にひとくくりにすることはできない。一週間で治る怪我もあれば、選手生命を脅かす怪我もある。さらに、期間が限られている「学生スポーツ」において「怪我」は時に学生たちの選手生命を終わらしてしまう可能性もあるだろう。昔も、今も、そしてこれからも、怪我によってピッチを去っていくプレイヤーは必ずいるだろう。今回は、横浜国立大学体育会サッカー部のプレイヤーの中から大きな怪我をしてしまったプレイヤー3名にインタビューしてみた。これを読んでくれている皆さんには、大怪我を乗り越えてきた3人の経験談から、苦しい時、つらい時にどう考え、どう行動するべきなのか考えながら読んで欲しい。

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Interviewees
金井大樹(湘南高校) MF
左距骨離断性骨軟骨炎
→全治6ヶ月(1年次)
再発
→全治8ヶ月の手術が必要と診断される。手術は受けず。1年以上サッカーから離れる。幸運にも治り、今年度から復帰。(2年次)
伊藤直哉(湘南高校) DF
右足外側半月板損傷(円板状半月板の影響)
→全治5ヶ月程度(1年時)
第3第4腰椎横突起骨折
→全治2ヶ月半程度(3年時)
小栗凌我(洛南高校) FW
右足外側半月板損傷
→全治半年程度(2年時)

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左から伊藤直哉(4年)、金井大樹(4年)、小栗凌我(3年)


〇怪我をしている期間何がつらかったか

金井:怪我はまじできつい(笑)怪我当初は、サッカーも勉強もやる気でない笑…その当時は先輩や同期がちょっと気にかけてくれるだけでだいぶ救われました。だから復帰した今怪我でサポートに回っている人にありがとうと言ったりして気にかけるようにしてます。

伊藤: よりによって、調子いい時に怪我することが多いんだよね笑…せっかく調子よかったのに振り出しに戻ってしまうのがつらいんだよね。

小栗: 勝手にですけど、怪我をしてチームから離れたときに疎外感を感じます。

金井・伊藤: 確かにね。なんでだろう…

金井: そういう状況の中で地道に毎日頑張ってリハビリして一度は復帰したんだけど、再発しちゃって。もう二度とサッカーができないかもしれないってなったときに初めて心が折れる音がした気がした。だから何か熱中したいこと探したくて、自分は海外行こうかなと。やめたくない気持ちと、サッカーができない現実を受け止め、サッカー以外で頑張ることを見つけた。サッカー以外の視点を持つことができた。ポジティブにとらえれば、怪我が人生のターニングポイントかもしれない。

伊藤: あと、横国で松葉杖はきつい(全員共感)(笑)
駅から遠いし、山だし、理系棟からグラウンドまで遠いし、授業に間に合わない、手の皮むける(笑)

金井:確かにね、あと、 バスで可愛い女の子が席を譲ってくれるけど、強がって断っちゃう(筆者のみ共感)

伊藤:そもそも練習に来るのが距離的にもメンタル的にもつらかった。でも、金井くんのように自分はそこまで折れてない。3年の秋リーグ前の決起会で泣いてしまったけどね。(笑)。三年の秋リーグ直前で怪我して正直心折れかけてたけど、とにかく前向いてやるしかなかったのかもね。結果的に、最終節の神大戦で復帰できた。諦めずやってきて良かったってそこで初めて感じたよね。

小栗:先輩方二人と同じように、大怪我するとなぜか勝手にチームから離れたときに疎外感を感じてしまう。自分がチームに何も貢献できてなくてなんかやるせない気持ちになってるのかな。つらかったけど、半分しょうがないなって気持ちになってました。

〇怪我をした際どのように考え、行動したのか

伊藤:一年の時は、まだ一年生だから次がある。と思っていた。一年生の時はうまい先輩を見て勉強するようにした。無駄な時間をなるべくなくすようにしたかったから。二回目は副主将という立場上、やらざるを得なかった。

小栗:サッカーから離れて、半分しょうがないという気持ちで心を保っていました。でも完全に離れるのではなく、首脳陣にプロのサッカーの試合見とけって言われて、普段全く見ないんですけど結構そのときは見るようにしてました。頭の中が整理されて良い機会になったと思います。

金井:全治六か月だったけど、一年の時だったから、落ち込んではなかったかも。この六か月で成長しようという気持ちでモチベーションは保ててた気がするかなあ。先が見えてた感じ。ポジティブにとらえることで乗り越えようとしたかな。焦らない。再発した時は、サッカーから離れて、違う道での成長を求めて海外に行こうと決断した。

〇今シーズンの目標

小栗:とにかくリーグ戦に出たい!!

伊藤:昨シーズンも楽しかったが、まだ心底楽しめてない。今年は、楽しんでやりたいねえ。(笑)

金井:まずは、怪我をしない。サッカーできると思ってなかったから、今できていることが奇跡的。とにかく楽しんでやる!あと、自分みたいに怪我で苦しんでいる人のサポートしたいね。

~筆者から~
今回のクロストークでは大怪我をしてしまった三人から話をしてもらいました。それぞれ様々な怪我の乗り越え方だったり、メンタルの保ち方だったり面白かったです。今この記事を読んでいる方も彼らのつらく大きな経験から何かを感じ取ってくれればよいなと思います。ありがとうございました。


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