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「後悔がないから」1年 井上哲志

平素よりお世話になっております。横浜国立大学経営学部一年生の井上哲志です。今年度よりGKとして入部させていただきました。普段の授業レポートやリアクションペーパーと同様に提出期限を大幅に遅れてしまい、SNS班のみなさんにはご迷惑をおかけしてしまいました。入部に対する思いを書かせていただきます。



 大学でサッカーを続けた人にありがちな理由の一つに、「高校サッカーが不完全燃焼で終わってしまった。」というものがありますが、僕の高校サッカーはその反対で、完全燃焼と自信をもって言えるものでした。毎日暗くなるまでボールを蹴り、朝早くから朝練をして、食事にも気を使い、昼休みなどを使って筋トレをするなど、サッカーを中心に据えた生活を送っていました。特に筋トレに関しては自体重の1.2倍の重量のベンチプレスを上げるなど、筋力だけ青森山田みたいになっていました(笑)。同じようにサッカーに熱心な最高の仲間と共に切磋琢磨し、選手権では8年ぶりの2次予選進出を果たすなど、サッカーに力を入れているわけでもない公立高校でやれることは全てやった、後悔のない高校サッカーでした。

では、それなのになぜ大学でサッカーを続けるのか、それは、高校二年生の冬ごろから、努力ではどうにもならないであろう伸び悩みを感じていたからです。

前述した筋トレなどの努力とは裏腹に、僕の成長は高二の冬ですっかり止まってしまいました。上手くなろうとどれだけあがいても、僕の最高のプレーは高二の冬から更新されることはなく、そのまま終わってしまいました。当時の僕は自分が成長できていない現実を受け入れるのが怖く、そのことを一回も口に出すことができませんでしたが、おそらく先生もチームメイトも気が付いていたと思います。やれることを全部やったと思うから、後悔はないからこそ悔しかったです。ただ、負けず嫌いでプライドが高く、自分を過大評価しがちな性格から諦めるのではなく、「自分の限界がこの程度はずがない!」と大変な拗らせ方をすることになってしまいました(笑)。そういうわけで他の部活生のような立派な理由があるわけでもなく、成長できなかった自分を認めたくないという格好悪い理由が決定打となって入部することになりました。(もちろんサッカーが大好きなのは間違いありませんが!)


実際に大学サッカーを始めてみて、やってよかったと思えています。こんなにきれいな芝のグラウンドでサッカーができるなんて想像したこともなかったし、県1部やプリンスリーグに所属しているという、僕からしたら現実に存在するのかどうかも疑ってしまうようなレベルのチームからやってきた仲間と一緒にプレーできるなんて考えてもみなかった。サインが欲しいぐらいです。それぞれが強い意志をもってサッカーをしていて毎日刺激をもらっています。そんな最高の環境の中で、かつて叶わなかった成長を得るために、明日もまた朝暗いうちから家を出てボールを蹴りに行きます。他人の過去の話に付き合って最後まで読んでくれた皆様、ありがとうございました。



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