横浜国立大学 留学体験記 アウクスブルク応用科学大学

今回はドイツのアウクスブルク応用科学大学に留学されたK.Mさんにインタビューさせていただきました!🇩🇪



【概要】

留学期間:大学3年生の9月から1年(留年し、大学3年生として横国に復学)

留学期間:2021年9月~2022年8月

滞在先:ドイツのアウクスブルク応用科学

留学形態:交換留学

就活経験:なし

単位互換制度:なし



【目次】

〇留学のきっかけ

〇事前準備

 ・講義の決め方

 ・ドイツ語の勉強

〇留学中の授業

 ・実際の様子

 ・困難とその対処法

〇留学中の生活

 ・言語

 ・治安

 ・アルバイト 

 ・学び

〇留学後



【内容】

〇留学のきっかけ

 中高生の時から留学に興味があり、できるだけ早く留学したいと思っていました。しかし中高生の頃は学業や部活で忙しいため、1年行くなら大学生の時だと考えていました。大学の交換留学制度には多くの提携校があるため、この制度を利用することにしました。渡航先として様々な国が候補に挙がっていましたが、その中でも特にドイツが環境先進国であり、EUの機能についても知りたかったため、ドイツに留学することを決めました。



〇事前準備

・講義の決め方

まず、学内選考前に提携校のシラバスやホームページを参照し、受けられる講義はあるかという視点でどの大学を希望するかを決めました。語学条件などを満たし、自分の横浜国立大学での所属学部に合う講義がある学校を見つけるために、事前準備の段階で提携校一覧表や横浜国立大学のシラバス、提携校のシラバスを吟味することは重要です。派遣が内定してから、渡航の半年前にlearning agreementを提出する際にも調査は行いましたが、本決定は渡航後オリエンテーションを受けながら少しずつ決めました。アウクスブルク応用科学では、横浜国立大学でいう授業支援システムに試験を受ける旨の登録をしますが、登録後に試験を受けなくても単位を落とすのではなく、授業を履修していないという扱いになるシステムでした。私は、学期の初めにかなり授業を絞ってしまいましたが、最初で多く履修し厳しそうであれば途中で履修をやめるという方針にすればよかったと思っています。


・ドイツ語の勉強

2年生から3年の春学期にかけて横浜国立大学のドイツ語実習を履修していました。しかし、当時はオンライン授業で、コロナの影響もあり留学が実現するが不明であったため、あまり集中できませんでした。大学で身につけたレベルでは、挨拶や自己紹介はできましたが、授業内容を理解するのは難しかったです。

事前にもっと勉強しておけばよかったかと言われれば確かにそうですが、渡航前はどれくらいの語学力を身につければよいかが分からず、他の科目の授業で忙しいのが実際です。ドイツ語に関しては行ってからも勉強できるので大きな心配は不要です。ただ、英語はできた方が良いです。ドイツ語が分からないから英語でコミュニケーションを取ろうとなった時、英語でも理解できないと大変です。



〇留学中の授業について

・実際の様子

私はプロジェクト型の授業が多い学科に所属していましたが、グループワークやその内容を先生に見てもらう時は英語、講義形式の授業の際はドイツ語で受講していました。ドイツ語での授業は、友達に英語でノートをとってもらい理解するようにしていました。周囲には講義内容を英語に翻訳できるくらいの語学力がある学生が多かったです。


・困難とその対処法

周囲の友達がドイツ語を英語に翻訳してくれていても、今何をどのように進めるべきかに関する理解は周囲よりも遅れていました。また、その内容を自分が正しく理解できているのかにも自信が持てなかったです。対処法としては、100%分かるまで、とにかく周囲に聞くようにしていました。聞くことをためらわないことが大切でした。



〇留学中の生活について

・言語

現地での生活は基本ドイツ語でしたが、ドイツ語が分からなければ英語で言い直してくれたり、英語を話しかければ英語で返してくれたりする人が多かったです。ドイツ人は英語を話したがるわけではありませんが、英語でもいいよって感じで接してくれます。双方にとって英語は外国語なので、お互い聞く耳を持ちながらコミュニケーションを取ることができました。


・治安

アウクスブルクはドイツの郊外都市のような雰囲気で、安全といわれています。確かに市内中心の一部には、夜に近づかない方が良い場所はありますが、基本的には穏やかで非常に危険というわけではありませんでした。公共交通機関を使用する際も、気を付けていたことといえば最終を逃さないことくらいでした。一人で歩いていると、時々話しかけられることはありますが、変な絡まれ方をしたり危険な目に遭ったりすることはありませんでした。早朝や夜中の一人歩きは極力避けた方がいいという点では日本と同じです。

私自身は、大学からタームで20分ぐらい離れた学生アパートに住んでいました。学生局が管理しており、複数の大学から学生が集まっていて留学生も多かったです。数は多くありませんが、同じアパートに住む学生や近くに住む同じ大学の学生とも仲良くなれました。


・アルバイト

大学の友達から紹介でベビーシッターをしていました。

ただ、ドイツでは学生ビザを持っていれば、ドイツ語が多く話せなくてもウェイター等のバイトも可能であったため、もう少しチェレンジすればよかったと思っています。


・学び

 ドイツでの生活を通して、環境にやさしい取り組みが人びとの生活に根付いていると感じました。例えば、ごみの分別はしっかり行われており、使用後のペットボトルはスーパーに設置されているファンドに戻しリサイクルされる仕組みになっていました。(ファンド:使用済みのペットボトルを持っていけば多少のお金が戻ってくる)また、レストランの食べ残は紙パックで持ち帰るのが当たり前でした。



〇留学後について

・留学後の学生生活への影響

帰国して間もないこともあり回答が難しい部分はありますが、物事に対して自分の考えをちゃんと持てるようになったことや、周りの人や目の前の物事をより大事にできるようになったことは留学の影響が大きいです。

また、留学での人との出会いを通じて将来ドイツに滞在し建築系の仕事をしたいという気持ちが強くなりました。そのためには大学院への進学が必要ですが、大学院進学へのモチベーションも高まりました。ドイツは日本より働く環境は良く、ワークライフバランスがしっかりしていると、友達の親やインターンに行っている学生の様子を見て感じました。



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