09/18の「らんまん」”森林””自然破壊””経済”に関する渾身のメッセージ。明治政府への批判は「今」につながる.


  今日の「らんまん」万太郎&寿恵子。かねてよりの神社の合祀に反対の万太郎はついに大学を辞める決心を、家族に伝える。

 神社の合祀により、神社の境内・敷地の森林が失われていく現状をなんとか止めたい万太郎。その理由から大学を辞めることを聞いた、子供たち3人(末っ子は賛成意見)が、経済を優先にする明治政府への意見をそれぞれに述べるというシーン。「災害の多い日本で木がどれだけ必要なのか、と学校で習ったばかりなのに」「目先のお金だけのために」「先の戦争から”国を愛せ”というけど、身近なものからじゃないか」「愛着のある故郷の神社をなくしていいのか」(万太郎一家は根津神社の近所在住)にといったことで、政府の方針に疑問を呈する。

 経済優先のために次々と破壊されていく自然。異常気象は世界中で起きていて、先進国の取り組みとしては大規模な自然保護、都市への植樹が計画されている。一方、日本では各地で森林伐採をして、人工物を建築していくという未来を視野に入れない、今だけ、自分たちだけ利益があれば良いとしか思えない計画が進められている。

 神宮外苑の再開発が、今世界中から大注目を浴び、やっと9月の森林伐採開始に、都知事から開発業者へ再検討の指示があった。これもイコモスがイコモス ヘリテージアラートを出してくれたお蔭で、政治家、企業、地域社会のリーダー18人、日本の岸田文雄首相、小池都知事、三井不動産代表取締役社長の上田隆氏、明治神宮宮司・久井與道成(くいよ・みちなり)、他に渋谷区、新宿区、港区の政治指導者にも宛てられたとのこと。新宿区はその翌日に伐採許可を出していたという危機感のなさ。

 
 そんな状況を、万太郎の子供たちが「おかしい!」と私たちの代弁をしてくれたようで、胸がすく思いがしました。

 後は本編で確認してください。
 神宮の森再開発で、私が一番違和感を強く抱く関係者が、明治神宮。あなたたちが一番守らなきゃいけない立場でしょうが、と思う。このへんのエリアはそもそも風致地区(自然的景観を維持するためのエリア)だったのに、いつの間にか規制が緩和されていたそう。神宮外苑は所有者である明治神宮が維持費を負担しているとのこと。明治神宮を維持するには莫大な経費がかかることはわかる。でも、収益も他神社に比べれば圧倒的に多いはず。足りないのなら、クラウドファンディングでもなんでもやってください。
 神職についている私の友人が、神職でも人間。といってましたから。ホントはもっといろいろあるんじゃないですか。

万太郎一家のエリアにあるのは根津神社!
個人的に大好きな神社。ここも大変美しいです。


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