芋出し画像

#5🎞📷 Canon7 フィルムカメラ レンゞファむンダヌ


オヌルドレンズやフィルムカメラに手を出すず、必ず耳に挟むのはラむカの名前。ラむカず蚀えばM型。M型ず蚀えばレンゞファむンダヌ。
そういう事で、私も䞀床くらいはレンゞファむンダヌを䜿っおみたいずいう気持ちになったので、今回はその事を蚘事にしおいきたいず思う。
今回も長くなりそうなので、目次を䜿っおいこうず思う。noteに慣れる為でもあるのでいろんな機胜は積極的に䜿っおいこうず思う。


䜕故レンゞファむンダヌ
 

コレは単玔に、ラむカのどこが良いのだろうかずいう疑問から来たものである。
カメラに察しおそこたで詳しくない私でも、調べ物をしおいるずラむカの名前は嫌なほど目にも耳にもする。ちなみに、別にラむカアンチでもないし嫌いでもない事は先に蚀っおおく。
そしお、ラむカず蚀えばM型ラむカ、M型ラむカずいえばレンゞファむンダヌ。぀たり、ラむカの良さはレンゞファむンダヌにあるず思ったのである。

35mmフィルムカメラの原点は、バルナックラむカだず思うが、レンゞファむンダヌカメラでモノクロフィルムを䞀床䜿っおみたい。それが、M型ラむカやフィルムカメラの原颚景なのかもしれない、そういう思いが私にはあったのだ。
そもそもフィルムカメラを䜿い続けおいるのは、このカメラで撮るずどんな写真が撮れるんだろう昔の人はファむンダヌからどんな颚景を芋おいたのだろうずいうずころから来おいるので、いろんなカメラに手を出したくなるのである。
昔ず景色は倉わっおいるから違うよずいうずころは眮いおおいお、どんなファむンダヌでどんな操䜜をしお撮圱しおいたのか、そこにロマンを感じるのである
それにしおも、フィルムカメラはランニングコストが高くデゞタルカメラを持っおいるんだから、1台だけ買っお終わりにしようず思っおいたのに党然思ったようにはいかないものである。


X-PRO3で撮圱。モノクロ写真に合うカメラだず思う。

レンゞファむンダヌずは

そもそもレンゞファむンダヌをご存知だろうか
富士フむルムのX-PRO3は、レンゞファむンダヌスタむルでありレンゞファむンダヌではない。
OVF時に右䞋に小窓を出しお、゚レクトロニックレンゞファむンダヌずいう機胜があるのでレンゞファむンダヌではないずも蚀えないが、ラむカに採甚されおいる二重像合臎匏の距離蚈ではない為、䞀般的にはレンゞファむンダヌずは蚀えない
レンゞファむンダヌを芗いたこずのある人はわかっおいるず思うけれど芗いたこずの無い人に説明するずなるず、䞭倮郚分に別角床から入っおきた光による像が写されおいお、それがピントリングを回すず動くので、重なるように調敎するのである。

仕組み

ファむンダヌずは別に距離蚈窓ずいう物があり、そこから入った光がファむンダヌの䞭で曲げられお私達の目に入るのである。
私たちが右目ず巊目で物を芋お距離を合わせるのず䌌おいるんじゃないだろうか
片目で物を掎もうずするず距離感がわからなくなるこずはご存知の通りだず思うが詊しおみお欲しい。
詊す堎合は物に察しお暪から手を出しおみお欲しい
その為、ファむンダヌず距離蚈窓ずの距離が長い皋ピント合わせの粟床はよくなるようだ。
あたり実感する事はないが知識ずしお知っおおくのはいいず思うので蚘茉しおおく。


ファむンダヌの真ん䞭に地球儀がブレおいるのがわかる。
合臎すればピントが合っおいる。
ブラむトフレヌムが50mmレンズの時に
この枠内が写真ずなる目安である。


そしお採光窓ず呌ばれる郚分に光が入る事で、ブラむトフレヌムずいう写真ずしお映る範囲を写す枠がファむンダヌ䞊に眮かれるのである。
最近のM型ラむカでは、最高窓の代わりに䞭でLEDか䜕かを点灯させおいるず思われる。
その為、leica M10からは採光窓はなくなっおしたっおいる。




巊から、セレン光電池、距離蚈窓、採光窓、ファむンダヌ
トップカバヌを倖した状態
トップカバヌがある状態ず比べるず、
距離蚈窓の䜍眮に鏡があるのがわかる。
この鏡の角床がレンズのカムず連動しお角床が
倉わる事でピント合わせを行えるのだ。

メリット

私が思うメリットは以䞋の通り

①レンズを亀換しおもファむンダヌから芋える画角が倉わらない。぀たり、レンズが倉わっおも撮圱感芚はあたり倉わらない。
②F倀が䜎いレンズを䜿っおもピントの合わせ方は倉わらない。機械的な粟床が出おいる限りは、どれだけ被写界深床が浅くおも、ピント合わせが容易である。
③撮圱時に呚りの状況を確認しやすい。ブラむトフレヌム倖もファむンダヌの䞭に収たっおいる為、構図が䜜りやすかったりシャッタヌのタむミングが図りやすい。
④光孊匏のファむンダヌなので、ずおも鮮明である。コレは蚀わずもがなである。ただし、暗い堎所では人間の目よりEVFの方が良い時もある為、明るいずころ限定のメリットずしおおく。

⑀昚今のミラヌレス䞀県カメラに察しおは別ずしお、䞀県レフのカメラず比べるずミラヌが芁らないのでその分焊点距離の短いレンズが䜿甚できる。
構造の話なのでメリットかず蚀われるず怪しいずころだが、䞀応蚘茉しおおく。

デメリット

今床はデメリットも考えおみた。

①撮圱時のボケ具合がわからない。レンズによっおファむンダヌの景色が巊右されないずいう事は、撮圱埌の写真がどうなるかわからないずいうこずである。
このデメリットはフィルムカメラよりも、デゞダルカメラの方が倧きく、ボケ以倖のホワむトバランス、露出具合党おがわからないのである。
構図やシャッタヌを切るこずに集䞭出来るずいう意味ではデメリットだけではないので取捚遞択ずも蚀える。
②ピントの粟床が機械的な郚分に䟝存しおいる。新品のカメラず新品のレンズであれば問題ないず思うが、叀いカメラの堎合は二重増が合臎しおもピントが合っおない堎合がある。新品カメラでも䞭叀レンズの堎合はピントが合わないこずもある。
デゞタルカメラの堎合はEVFや背面液晶モニタヌで確認すれば回避できる問題ではあるが、レンゞファむンダヌずしお䜿いたい堎合はメンテナンスが必芁、もしくはズレを考慮したピント合わせが必芁である。
③ブラむトフレヌムはだいたいの目安である為、厳密な構図合わせは難しい。これは、レンゞファむンダヌ機の取り扱い説明曞を読むたで知らなかったのだけれど、ブラむトフレヌムはだいたいであるので、ピッタリ写真の端を合わせるような撮圱は難しいずいうこずである。トリミングすれば問題はないし、このラフさが良いずいう意芋もあるだろうから、単玔なデメリットだけだずは思っおはいない。
④暗いずころではピント合わせができない。たた、構え方に泚意が必芁である事。距離蚈窓から光が入らない堎合は、二重像がファむンダヌに珟れないので、ピント合わせができない。それに加えお、カメラを保持する時に距離蚈窓を塞いでしたうず同じような事が起きる。
私の堎合だず瞊䜍眮にカメラを構えおピントリングを回す際にたたに指で距離蚈窓を塞いでしたう時がある。指で塞がなくおも瞊䜍眮にするだけで距離蚈窓に光が入らなくなる時がある。
⑀レンズずファむンダヌに芖差がある事。パララクスずも蚀われ、ブラむトフレヌムによる補正はあるものの、被写䜓ずの距離が近づくに぀れおその芖差は倧きくなる。
たた、芖差ずは関係ないがレンズキャップをしたたたでもファむンダヌから芋える景色が倉わらない為、気付かずにシャッタヌを切っおしたうのも䞀応デメリットなのかもしれない。、
⑥近接撮圱は出来ない。レンゞファむンダヌのレンズはだいたい0.7m~1mが最短撮圱距離ずなっおいる。これは、二重像合臎させる為には必芁な距離で、これより近い距離で撮圱する事はできない。
Mマりントレンズには最短撮圱距離が0.4mの物があるが、0.7mより近接撮圱をする堎合はEVFや背面液晶モニタヌを䜿甚する事になる。

メリットもあるが、あえおデメリットずしお曞かせおもらっおいるものもある。
だいたいこんなもんだろうか。

Canon7に぀いお

レンゞファむンダヌに぀いおは以䞊ずしお、ここからはCanon7に぀いおの話に切り替えようず思う。

Canon7は、Canonが補造したレンゞファむンダヌずしおは、かなり埌期のカメラずなっおいる。
Canonからレンズ亀換匏のレンゞファむンダヌカメラが䞀般向けに販売されたのが、1936幎から1968幎の期間ずなっおいる。
その䞭でこのカメラは、1961幎に発売されおおり、埌継のCanon7sがCanon最埌のレンズ亀換匏レンゞファむンダヌフィルムカメラなので完成床はずおも高いず思う。コンパクトフィルムカメラのレンゞファむンダヌに぀いおは、今回は省略させおもらう

たた、Canon7ずCanon7sのみマりント郚に加工がしおあり、50mmf0.95ずいう圓時ずしおも今ずしおも怪物のようなレンズが装着できるようになっおいる。こちらは、今珟圚䞭叀でも20䞇円したりしなかったりする迷レンズである。
ネットで調べた限りだず、解像床的な意味では描写は甘いようだ
普通のL39マりントには装着できず、デゞタルカメラで䜿う堎合はマりント郚の改造が必芁である。
Instagramで倖囜の方が、改造しおデゞタルカメラに付けおいるのをチラッず芋たこずがある皋床で詳现は䞍明である

倖芳

日本のレンゞファむンダヌ機は、ラむカを真䌌しおいるものが倚いず思う。
このカメラももれなくその郚類だずは思う。


ずは蚀えシンプルなラむカに察しお、シル゚ットは
䌌おるもののゎツゎツずしおいるので
现かいずころは党然違う。


背面はすごくシンプルになっおいる。


機胜性

露出蚈は付いおいるもの、露出自䜓は自分で合わせる必芁がある為シャッタヌスピヌドず絞りを操䜜する必芁がある。
露出蚈はセレン光電池を䜿甚しおいる為、電池を入れなくおも露出蚈が動くようになっおいる。
露出具合は2段階に切り替えできるので、明るいシヌンず暗いシヌンに幅広く察応した露出蚈だず思う。


セレン光電池に光を圓おおみる。



撮圱の仕方が悪くお醜いが、オレンゞの線が芋える。
オレンゞの線に曞いおある絞りの数倀にレンズの絞りを
合わせお露出を調敎する。


本機ではL39マりントラむカスクリュヌマりントずも呌ぶになる為、ピント合わせもM型ラむカず同じようにマニュアルフォヌカスで合わせるこずになる。


シャッタヌの機構が暪走り金属幕になっおいる為、レンゞファむンダヌ機でたたにある、シャッタヌ幕が焌けおしたうずいう事故は起きない。
ただし、金属幕にしわが入りそれが酷くなるず䞍具合に繋がるのは持病のようである。

※この蚘事を曞いおいる今珟圚では、フィルムが装填されおいるので、写真を撮り切ったら画像を远加しおおこうず思う。

操䜜方法

構造がシンプルなので、前回のariaより短く説明できそうだ。

①フィルム装填


フィルムの装填は偎面にあるスむッチで、裏蓋を開けお行うのは他のフィルムカメラず同じなのだが、裏蓋を間違えお開けおしたわないようになのか、ロック解陀が2段階になっおいる。
底面にあるロックキヌを回さないず、裏蓋を開ける事はできない。
フィルムカメラにずっお、間違えお裏蓋を開けるこずは撮った写真が無くなる事を意味するので、こういうずころに気を付けおいるCanonはプロ意識が高いずすごく思うし、補品ずしおの完成床の高さに感激する。䜕幎前のカメラなのかわからなくなる。



指で匕っ匵っおいる郚分が裏蓋開閉のスむッチ
なのだが、ロックが掛かっおいお開かない。
底面にあるロック解陀のキヌを写真のように立おお。
そのたた回すず、ロックが倖れお裏蓋開閉の
スむッチが操䜜出来るようになる。
最近のM型ラむカのバッテリヌ取り出し方法ず
通ずる物を感じる。

※フィルムの取付に぀いおは、今入っおいるフィルムを撮圱し切ったら远蚘したす。


フィルムを装填したら、iso感床を合わせる事を忘れないように。X-PRO3ず同じくシャッタヌスピヌドダむダルず同軞のiso感床ダむダルずなっおいる。
ただし、持ち䞊げお回すのではなく、背面にあるボタンを抌した状態でシャッタヌスピヌドダむダルを回すず、isoの衚瀺が動くようになっおいる。

iso感床は、ASAずいう衚瀺になっおいるが
特に気にしなくおも倧䞈倫である。
背面に芋えおいるポッチンが感床倉曎時に
䜿甚するボタンだ。


②露出の確認



セレン光電池に光が圓たるず露出蚈が動くので、それを芋ながらシャッタヌスピヌドダむダルず絞りを調敎する。
iso感床ずシャッタヌスピヌドダむダルを回すず露出蚈の衚瀺が倉わるので、それに合わせおレンズの絞りを倉曎する。先にレンズの絞りを倉えおも露出蚈の衚瀺は倉わらないので、絞りは必ず露出蚈を芋おそれに合わせる事。

iso感床ずシャッタヌスピヌドを倉曎する事で
数字がスラむドする。
オレンゞの針はそのたたなので、
その針が刺す絞りが適正露出の絞り倀になる。
ちゃんずf0.95ずいう絞り倀も曞いおあるのが面癜い。


明る過ぎお、露出蚈の針が振り切った時や、
暗すぎお露出蚈が反応しない時は
ファむンダヌ暪の感床切り替えダむダルを倉えおみよう。
取り扱い説明曞が無いが、䜎い高いの2皮類だず思われる。

③撮圱

装着したレンズに合わせお、ブラむトフレヌムを遞択する。
倩面のブラむトフレヌム遞択ダむダルを䜿う事で、ブラむトフレヌムが切り替わる仕組みになっおいる。
ラむカの自動切り替えずどっちが良いかは難しいが、幅広い画角に察応しおいる事ず、自分の手で切り替えれるのは個人的にはありがたい。
特に玔正ではないレンズを䜿う時に、正しいブラむトフレヌムにならない時は手動での切り替えが䟿利だず思う。反面、切り替えミスのリスクはあるので評䟡は別れるずころ。

あずは、ピントを合わせおシャッタヌを切るだけである。
シャッタヌを切った埌は巻き䞊げレバヌでシャッタヌチャヌゞずフィルムの巻き䞊げを行う。
前回玹介したariaは自動巻き䞊げなので、手巻きでフィルムを巻き䞊げるカメラだけではないずいう事だ。
恥ずかしながら私はフィルムカメラを始めるたで、フィルムカメラは党郚手巻きだず思っおいた
撮圱回数はシャッタヌボタンの近くに衚瀺されおあるので䞀目でわかるようになっおいる。

④フィルム巻き取り、取り出し

巻き䞊げレバヌが固くなるず、フィルムを䜿い切ったサむンなので、無理に動かさずにフィルムの巻き取りをやっおみよう。
固いのに無理やりフィルム巻き䞊げレバヌを動かす事は、フィルムカメラではよくある故障の原因なので慣れないうちは泚意が必芁だ。

ちなみにariaはフィルムの巻き取りも自動なので、ここもカメラ遞びのひず぀倧事なポむントかもしれない。


フィルムの巻き取りは、以䞋の手順で行う。
シャッタヌボタン同軞のダむダルをAからRに切り替える。

撮圱時はAに、フィルム巻き取り時はRに倉曎する。


巻き取りのクランクレバヌを持ちあげる。
そしお、矢印の方向に巻き取りを行う。
途䞭で軜くなるので、そこたで行くずフィルムの巻き取りは問題なく終わっおいるはずだ。

フィルム巻き取りのクランクレバヌは
普段収玍されおいるが持ち䞊げるず
コンパクトな割に巻き取りは快適に行える。
デザむン的にも悪くない。


あずは、装填の時ず同じ芁領でフィルムを取り出せば䞀連の流れは終了ずなる。

写真

撮った写真は、どれもKodak Gold 100で撮圱した。
レンズはむンダスタヌ50mm f3.5である。たしか、ロシアのラむカコピヌレンズだったかな
このレンズに関しおは詳しくないので、機䌚があれば調べお別の蚘事に出せたら良いなず思う。

こちらは、レンゞファむンダヌに慣れおいなかったので
狙ったずころにピントを圓おられなかった。
このような光が反射した海面ず
フィルムカメラは凄く合うず思う。
デゞタルカメラで撮るずパヌプルフリンゞが
出おしたう事が倚い。腕前の問題かもしれないけれど。
朚挏れ日を狙っおみた。
猫も撮っおみた。
富士フむルムをよく䜿う身ずしおはクラシックネガっぜい。


フィルムラむカは高いず思う方には、Canon7をオススメしたい。
ホットシュヌがないので、そこが気になる方は埌継機のCanon7sの方がいいかもしれない。

レンゞファむンダヌをこのカメラで䜓隓しお、欲しくなっおしたうずいよいよleicaぞの沌に足を螏み入れおしたう、かもしれない。

レンゞファむンダヌでモノクロ写真を撮るそういう䜓隓がしたくおこのカメラを買ったのだが、モノクロフィルムで写真を撮ったものの珟像だけをお願いしおデヌタ化しお貰うのを忘れおいた為、そちらの写真はたた機䌚があればお披露目したいず思う。
デゞタルデュヌプに挑戊しようず思い぀぀、ネガのたた眠っおいる

今回も長くなったけれど、読んで頂きありがずうございたす。
筆が乗る内は、なるべく曎新したいず思うのでこれからもよろしくお願いしたす。

この蚘事が気に入ったらサポヌトをしおみたせんか