#35 🔭 XF23mmF1.4 R FUJIFILM
Voigtlander NOKTON 23mmF1.2 Aspherical MC(通常版)を手離した時に入れ替えとして購入したレンズである。
NOKTONはとても気に入っていたレンズだったのだが、オートフォーカスが使いたくなってしまい、35mmF1.2のNOKTONにマニュアルフォーカスは任せたらいいのではないか?という気の迷いでこの暴挙に至った訳である。
ただし、このXFレンズも後にシングルコートの23mmNOKTONを手にする為に手離しているレンズになる。
今回は、迷いに迷った23mmレンズ(35mm判、フルサイズ換算35mm)について紹介したいと思う。
物をてばなす、事について”手放す”と”手離す”で表現が変わってしまうのだが、本記事では手離すで統一させて貰うものとする。ご理解を頂きたく思う。
①XF23mmF1.4Rの基本情報
スペック
2013年10月発売。焦点距離23mm(35mm判、フルサイズ換算35mm)最小絞りF1.4、 Rと名の付く通り絞りリングを搭載している。最短撮影距離0.28m。重量は300g(カタログ値)
フォーカスリング(ピントリング)にクラッチ機構を有していて、フォーカスレバーがAF-SやAF-Cの状態でもマニュアルフォーカスへ瞬時に切り替える事ができる。その為、距離指標が付いている、純正としては珍しいレンズである。(初期レンズには似たような機構のレンズは他にもあるが)
廃盤となっており、後継レンズとしてXF23mm F1.4 R LM WRが、2022年2月に発売されている。
こちらは、よりシャープでオートフォーカスが早く(さらにインナーフォーカスへ変更)、防塵防滴、最短撮影距離が0.19mと短くなっている。その代わり、少し長く重くなり、クラッチ機構はなくなっている。
私は使用した事が無いので上記は調べた情報である。
外観
②NOKTON23mmF1.2Aspherical MCを手離した理由とXF2mF1.4R購入の決め手
手離した理由
これは冒頭にも書いた通り、オートフォーカスが使えるレンズが欲しかったからである。
加えて、富士フイルムの純正単焦点レンズはXF27mmF2.8というパンケーキレンズしか持っていなかった為、大口径の単焦点でメーカー純正のレンズが欲しかったというのが大きな理由である。
大口径で単焦点純正レンズの写りは、1度は経験しておくべきだ、という私の中の縛りのようなものがあったのである。
XF27mmF2.8については、こちらでも記事にしているので良ければ見て頂ければと思う。
購入の決め手
神レンズ(私は神とか最強とか、強い言葉を使うのは嫌いなのだが、あくまで名詞的な意味合いで今回は使用する)と名高いXF35mmF1.4Rと迷ったのだけれど、NOKTON35mmF1.2と焦点距離が被る事と、このレンズにあるフォーカスリングのクラッチ機構が良さそうだった為こちらを選んだ。
クラッチ機構がある事により、オートフォーカスをメインとしつつマニュアルフォーカスも楽しめて2度美味しいレンズなのでは無いだろうか、という狙いもあった。
③XF23mmF1.4Rを手離した理由とNOKTON23mmF1.2Aspherical SC購入の決め手
手離した理由
オートフォーカスを使うと思い購入したのだが、結局オートフォーカスで撮影するよりマニュアルフォーカスで撮影する方が私の性に合っていた、というのが1番大きな理由となる。
それと、フォーカスリングのクラッチ機構はなかなか面白かったのだが、結局フォーカスリングを回してもメカ直結のマニュアルレンズのトルク感とは雲泥の差で楽しくは無かった。
ここは、Voigtlanderのレンズから入れ替えた為、特に感じる部分だった。
また、私の個体だけなのか動画撮影中はクラッチ機構を使用してもマニュアルフォーカスが使えなかった。
その上で、XF27mmF2.8がなかなか良い絵を描いてくれるので、オートフォーカスを使う時はそっちのレンズに任せておこうと思えたのも要因のひとつである。
購入の決め手
こちらは以前の記事を参考にして頂けたらと思う。
加えて言うならば、不満のなかった23mmF1.2NOKTONを手離してしまった後悔もあると思う。
あとは、マニュアルレンズにはなるけれど、やはりコンパクトという事が大きい。
コンパクトさを考えるとXF23mmF2 R WRを買えば良かったのでは?と今なら思わなくもない。防塵防滴も付くので。
④写真
カメラはX-T3とX-E4で、JPEG撮って出し。
絞りは解放の1.4〜4.0となっている。
このレンズでは基本解放気味で撮影していたようである。
個人的には写りには不満が無く、オートフォーカスの精度や速度もスナップ用途であれば問題無いように思う。動体はあまり撮ったことが無いのでわからないけれど、という形にはなるが。
ボケも綺麗で、使ってみてすぐに良いレンズだというのがわかった。
それと、角型レンズフードを付けると見た目もかなり好みだったのも良かった。
マニュアルレンズが好き、という拘りが無ければ使い続けていたレンズだと思う。お金が無限にあれば買い直したいレンズの1本である。
⑤終わり
同じ焦点距離のレンズを何回も買ってしまうのは、計画性がなさ過ぎると我ながら思うのだけれど、いろんなレンズを使えたのはなかなか楽しかったという記事になってしまった。
逆に考えると、今持っているレンズが自分に合っていることを再確認する為の手痛い出費であったとも言える。
みなさんは同じ轍を踏まないように気を付けて頂けたらというところで、締めとさせて頂く。
今回も読んで頂きありがとうございました。
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