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「使えるやつだ」と思われるようになれ。

少し前になりますが「題名のない音楽会」のTVで、新たに
クラシック界から、ポップス界に進出したいという意思を持つ
バイオリニストが何人か登場しました。

葉加瀬太郎が主催する「題名 プロ塾〜プロデビュー編」の中での
コメントです。

「使えるやつだ」と思われるようになれ!

と、葉加瀬太郎が若きバイオリニストに、アドバイスをしていました。
「使えるやつ」と言うのはどういう意味か。

「私はクラシックを楽譜通りにしか演奏できません」とか言うのは
論外で、フレキシブルに対応できない人はダメだと言うことです。

フレキシブルと言うのは、でも、レベル的にはプロフェッショナルの
レベルなのですが、有名アーティストとの共演で、今日は半音下げて
演奏しようと言ったら、すぐさま自分が何度も譜面通り弾いた曲でも、
半音下げて、即座に弾かければいけないと言うことです。

葉加瀬太郎自身は、バイオリンのチューニングを半音下げて演奏する
という言い方をしていました。
私も長年ギターを弾いていますが、半音下げるチューニングなんて
やったことも、考えたこともありません。

葉加瀬太郎はいつ何時でも、どういうリクエストが来ても、プロの
レベルとして、人を感動させる演奏に対応することができるのだそうです。
だから人気があるんですね。

楽譜通りにしか演奏してこなかったミュージシャンは、ポップス界では
いらないと言うことです。


ビジネスでも、急に何か仕事を言いつけられる事は、しょっちゅう
あります。
そのたびに「それはできません」、「それは私の仕事ではありません」
とか「議事録は作ったことがないので無理です」とか言ったら、
その人の会社人生はそこで終了です。

何を言われても、何を頼まれてもポジティブに受ける。
そのためには常日頃の勉強が重要になります。

「では何を勉強するか?」

書店に行けばビジネス書は山ほどあります。ビジネスに必要なスキルを書いた本も山ほどあります。
プレゼンテーション、交渉力、メールの作り方、資料の作成方法、
議事録の作成方法などなど勉強のネタには、困りません。
丹念にその勉強をしておくのです。それが「コツコツ勝コツ」です。

また最近、ビジネスマン向けの美術や芸術関係の本もたくさん出ています。
私も海外でのグローバル会議等には何度も参加した経験がありますが、
ドイツ人や、オランダ人、イギリス人、イタリア人、フランス人などは、
ランチやディナーの際にも日常会話として美術や芸術、クラシック音楽などに関する話をします。

大体そんな中でついていけないのは日本人です。
日本人は教養がないと思われることになります。

閑話休題。

「使えるやつになる」と、何が起きるか?

ビジネスチャンスや、出世のチャンスが何かのタイミングで、訪れるという
ことになります。
何か新しいビジネスがあったり、新しいプロジェクトがあったときに、
どこかにいい人いないかな、と言う話になることが事業部長や部長が参加する会議でよく話題に上ります。

そんな時に、あの事業部や部門にいいやつがいたなぁ、と言う話が出たら
しめしめということになります。

そこを目指すのです。ただ普通に言われたことを言われたようにだけ
仕事をしていたのでは、チャンスは訪れません。

常に勉強し、今日な無茶振りにも対応できるようにしましょう。
それが、社会で長生きできるコツです。

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