見出し画像

すごく驚いた(感動?)こと


過日、あまりにも驚き感動した事があったので、noteに書きとめ共有する
こと事にしました。

東京駅前の丸善書店に用事があり、家人と山手線で東京駅に降り立ちました。

年の頃なら、30才くらいの白杖をついた女性がホームを歩いていました。

たまたまホームの神田駅よりの下の通路に通じる階段が工事中で、完全閉鎖されていたせいでその女性はぐるぐると、下りるところを探す為に何度も回っていました。

 これは多分無理だと思って、声をかける事にしました。
ただ女性なので女性同士が良いと思ったので、家人にお手伝いするように言いました。

家人:「階段が工事中なので、お手伝いします」
女性:「あ、大丈夫です」
家人:「でも近くに階段は無いから案内しますよ」
女性:「でも大丈夫です」と、するすると我々の脇をすり抜け歩いて行きました。

 しかしながら、とても危なそうだったので、後ろから付いて行く事に
しました。
彼女はホームの端を歩いて行くので、見ているこちらもハラハラ物です。
危なくなったらいつでも手を出せるくらいの距離をとりながら歩き
ました。

しかし、中央通路へ下りるエスカレーターを見つけ(目は見えないのに)、まさに目で見て確認しているかのように、なんの困難さもなくそれに乗り、下りる時も何のためらいもなく下りて行きました。白杖も器用に使っていました。

下の中央通路に下りても、かなりの人がいましたがさっさと歩いて雑踏の中に消えて行きました。

 あの行動を見ると、何度も東京駅には来ていて完全に構内地図は頭に入っているのでしょうね。
家人なんかは地図があっても迷っていけないのに、目は見えなくてもあれだけさっさと歩いて行ける、そんな行動に非常に驚きました。

以前試した事がありますが、歩きなれた道でさえ、目をつむって10歩あるいただけでかなりの恐怖を感じ、真っすぐは歩けませんでした。

目の見えない人が、何をたよりに歩いているのか、反射音かなにかが聞こえてそれを頼りに歩くのか、もはやお聞きするには遅しですが、人間の能力は恐るべしです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?