この人たちもステークホルダー?続編
「ビジネスマインド その151」で登場する受付嬢の話の続編です。
この会社の受付嬢とは引き続き良い関係が継続していました。
ある時、不良品問題が発生し、客先の担当部長へ謝りに行くことに
なりました。
パッケージと中身が違うという民生品としては、あってはならない
大問題が発生したのです。
対応策を持って謝りに行くと言う場面でした。
(以前紹介しましたが、商品の取り替え対応でかかった費用は、
問答無用ですべてこちらがお支払いするという回答を持って
担当部長との面談に臨むという場面でした)
会社に着きました。
受付譲(全員知っていました)には、もうこちらの会社名や名前を
名乗る必要もない、そんな良好な関係になっていました。
「いらっしゃいませ。今日は第2会議室です。例の件部長は
そんなに怒ってないみたいですよ。今日はにこにこしているから
大丈夫ですよ」と。
このコメントからもわかるように、担当部長と受付嬢はかなり
情報共有ができている様子でした。
間接的に部長から我々に雰囲気を伝えておいてくれよ、と言ったか
どうかは分かりませんが、事前情報としてはちょっと安心しました。
また例の役員会議室に通され、一通り不良品について対応策を
お話し謝った後、部長からコメントをいただきました。
「御社はいつもよくやってくれているから、今回は費用の請求は
しません。そのかわり、代替品はすぐ用意して各店舗と連絡を
取り合って、ちゃんとやってくださいね」と極めて寛大なお言葉を
いただきました。
それで終わりかと思いきや、
「話は変わりますが、また今度新しいプロジェクトを考えています。
ぜひ御社にやってもらいたいと思ってますので、資料をまとめますので
また来週こちらに来てもらってもよろしいでしょうか」と、
不具合対応の後なのに、さらに新しいプロジェクトの話をいただきました。
これ以上嬉しい話はありません。早速帰社し、上司にも連絡いたしました。
この会社からの帰り際に、例によって受付を通って帰ろうとしましたら、
受付嬢は「また新しい話が出るようでよかったですね」と言ってくれました。
「何でもうその話を知ってるの?」とこちらは?だらけでした。
きっとこの部長さんと受付嬢は情報共有早いんだなと思いました。
ステークホルダーの外側に存在する受付嬢ですが、こちらにとっては
すごくありがたい存在でした。
ここまで来たら、受付嬢もステークホルダーと言ってもいいかも
しれません。
追伸:この受付嬢は、その後お客様の会社ではなく、私が勤めていた
会社の受付嬢として、ある朝受付にいました。
「あれっ!みやおー(彼女の名前は宮尾さん)」なんでここにいるの?」
「あー、佐東さん!でも単発で今日1日だけなんですょー」と
まだ会社の事情も知らない彼女なので、社食のランチを誘ったら、
社食にいた同僚から、
「さすが佐東さん。もう受付嬢をナンパしてんですか?」
(ちなみに、私は俗にいう「ナンパ」はいままでしたことはありません)
何も知らない同僚には、優越感しか感じませんでした。
他のビジネスパーソンの方は、たかが受付嬢とお思いかもしれませんが、
「されど、受付嬢」です。
と、僕は思います。
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