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上司は、いかに部下に成功体験を積ませるか その6

引き続き成功体験の、その6です。

部下に成功体験をさせるには、上司は部下に余計な仕事の負担を
掛けない事です。

部下にとって重要な仕事に、上司への報告(レポーティング)があります。報連相の一つです。

上司への報告、つまり各顧客に対する週間報告や月次報告などです。
いわゆる日報もあるかもしれません。

これを読んでいる人が職制の人だったら、あなたはビジネス状況の報告を
報告書としていちいち部下に書面で書かせますか?
ワード、Excelやパワポで詳細に作成させレポートさせますか?

私は、基本的に最低月一回の個人面談で状況は聞いていましたので、
いちいち書面で細かくまとめる事は強要しませんでした。

ただ言った、言わないの事があったり、記憶違いなどがあると後で
困るので、最低限の各顧客へのプロジェクトのロードマップやアクション(next step)、数字に関することなどは、書き残すように指示はしていました。

そして、報告に関してはいちいち何ページもの書類を、何時間も残業して
書く必要は無いと、口を酸っぱくして言いました。

そんな暇があるならもっと顧客対応の時間を取ったり、プロジェクトを
効率的に進める構想(アイディア)を練るために時間に費やす方がいいと思っていました。

報告書は詳細に書いても、ある一時期の断面を切り取った物に過ぎません。どんなに丁寧に書いても、すぐに状況は変わりますので、あまり意味は
無いのです。

私自身も、後になって報告書を熱心に読み返す事はほとんどありません
でした。なぜなら日々状況は変わって行きますし、ある意味時間の無駄
です。

その都度口頭で報告を聞き、必要な指示を迅速に部下にフィードバック
した方が、現実のビジネスのためになります。

Timing is moneyです。
Time is moneyではありません。
タイミングを外したら意味はありません。

職制の方も、部下からのレポートの仕方を考えてみてはいかがでしょうか?

部下が顧客のために費やす時間を、上司が如何に増やしてあげられるか、
それがほんとうは重要な事です。

それが部下に成功体験を持たせる礎になると思うのです。

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