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展示会をしてしまった

絵を描く体験をした4月末から5カ月くらいになりますが、
お店とのご縁もあって、展示会をさせていただくことができました。

今回の展示会は、谷中・根津・千駄木を合わせたいわゆる谷根千エリアを中心とした地域のアートイベントで、町の人が気軽に参加できます。
歴史的に商業寄りになった時期だとかいろいろあったらしいですが、30周年の今年に原点の町のイベントらしい企画を、ということで、未経験者な私も含めて参加させてくださいとお願いしました。
最初は、アートの会で一緒の理沙さんと私と2人の予定でしたが、2人ともイベント開催の知識が無さ過ぎて、開催会場である工房ムジカのオーナーの葛原りょうさんもメンバーに入っていただけることになりました。

企画の申し込みは、地域全体案内MAP作成の関係から7月末が締め切りで、本番の10月まで3カ月あるということならなんとかなるだろう、と7月時点では高を括っていたのですが、10月まではあっという間でした。
事前に集まって何枚か新作を制作しようとしていたのが、どうしても既存作品が多く、展示点数も少なくなり、
直前まで(2回も)ケンカしたりして開催が危ぶまれましたが、開催当日昼過ぎまで準備して、なんとか体裁を整えることができました。私と理沙さんだけではこの時まででアウト必至で、葛原りょうさん、森さんに助けられました。

これまで絵の額装や展示方法について考えたこともなく、世界堂のカードを作ることから始まり、絵を吊るすときに補強のため裏側に貼る厚紙を世界堂で見本帳ファイルを見ながら伝票を書いて注文したり、ピクチャーレールワイヤーをメルカリで注文したり(そしてそれを当日家に忘れたり)、初めて尽くしでいろいろありました。

前日まで中止するかも、みたいな状況だったので、広報もほとんどできず(時間があっても有効な広報ができたかは別として)、芸工展の他の会場へ出向いたときに恥ずかしながら宣伝するくらいでした。
せっかくの芸工展ということで初めての場所もいくつか伺うことができたのですが、Jim Hathawayさんの時夢草庵を訪問したときのことが個人的には印象が強かったです。

会場を一巡してJimさんにお声掛けしたときに、
君はpainterかい?と訊かれて、咄嗟に、はい、と応えて、今回の展示の説明をさせていただいたのですが、自分で自分の応答になんだか感動してしまい、それから展示紹介するときの恥ずかしさが少し低下した気がしました。
そうは言っても、藝大が近い谷根千の土地柄のせいもあって、来てくださった方はアーティストの方が中心で、けっこう恐縮しました。


アーティストの方は、私たちの展示を観ても細かい部分を拾って話題にしてくださったり、さすがだなと思いました。
自分がギャラリーに絵を観に行くとき、作家さんが在廊していると、何を話したらいいのかなといつも緊張するのですが、そのときの話題の振り方のようなところも今回勉強になったような気もします。

まだ片付けが終わっていないのですが、展示はなんとか成功といえるのかなと思います。関わってくださったすべての方に感謝します。

葛原りょうさんによる詩の朗読もありました


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