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ミシュランへの道 やきとりや人生

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#ミシュラン1つ星

ミシュランへの道 やきとりや人生12

当時はアルバイト、社員の出入りが激しかった。時給がよかったので、応募に「明日来ます」というものの、時間がたってもまったく来ないというバックレがしょっちゅうあった。だから毎日面接の日々で〇さんは忙しかった。 自分はベテラン??という触れ込みで、一方的な条件を言ってくる人や「有名店で修業してきたからなんでもできます!?」と言う人がいて、実際に焼きをやらせると、まったくのド素人でただの料理が趣味の人!?だったことも。 当時の板長には、40万円という給料を払っていた。主役だからこ

ミシュランへの道 やきとりや人生11

西新宿本店に移転してお店は順調に滑り出した。しかし頭痛のタネが一つ二つ・・・人を雇うというのは、簡単にはいかないものだ。 機械じゃないし、意志があるし、生活があるので、めんどくさいイロイロな個性を持っている。◯さんの言うことを、素直に受けてテキパキ動く人がいなくなった。 社会経験のない学生であればなんとか、社会に厳しいOさんの叱咤激励にもめげず、反発せず「ハイ」と言うのだが、社会を経験している社会人や特ア留学生は、なかなかうまくいかない。 言えば反発されることもしょっち

ミシュランへの道 やきとりや人生10

ネットシステムを取り入れ、自宅でのんびり監視カメラで店内を見てスタッフの動きを監視した。店内でなにか気になることがあると、すぐ店に電話した。スタッフの動きが鈍いと、電話でダメ押しした。監視することで店の動きを見て、バックヤード的の役割をしていた。 やがて西新宿で安定してくると、さまざまな営業が毎日出入りしていた。そしてとうとう、ある事件が発生した。 それはごくふつうの営業日だった。数人の会社帰り風?の男女数人のお客が来店した。ごく普通に飲んで食べて、飲食を済ませ、ふつうに

ミシュランへの道 やきとりや人生9

新店舗を探しに新宿を中心に探した。なぜ新宿なのか?それは人口数と居住数が一番比例する場所だからだ。慣れ親しんだ場所ということもあった。 商売するうえで、場所は一番重要だ。自分がその場所に愛着を持つか?持たないか?で結果が現れる。 そこで西新宿を目をつけた。なぜここ?この場所は再開発のうわさがあり、10年後には区画整理されるらしい?という話を小耳にはさんだからだ。 都の再開発ともなれば、撤去に伴う費用も多額になるので、事業資金になる。この可能性に期待した。彼はここに未来の

ミシュランへの道 やきとりや人生 あらすじ

ご紹介 ダイニングキッチン・焼き鳥屋〇〇◯の元オーナー〇〇さんという(以後Oさん)天国と地獄を味わったふつうのオッサンの人の偉人伝です。同じことを何度も言うという癖を持つ人の人生劇場なんです。「なんだ?おまえの友人なんか興味ない!」と言わないでください。 波乱な人生を歩んできて、いまではおっきなお腹に注射を毎日打つような、人工透析一歩手前なのです。Oさんの半生から・・・読んで頂いた方への生き方?のアドバイス?励みになればと思いOさんに断らずw勝手に見聞きしたOさんの自叙伝