EDY stats talk : part 01: timeline
2022/12/10に横浜にてEpiphany DawnのPhase3の戦いが行われ、E 192-90 RというスコアにてENLが勝利を収めました。
というスコア速報だけならここをご覧の皆様であれば既にご存知のことかと思いますので、ここではもう少し詳しくスコアの内容について分析していきたいと思います。ルールについてはプレビュー記事や正式版のルールの方をご確認ください。
ということでスコア等の分析記事を何回かに分けてお送りする予定ですが、1回目として用意したのは時系列順のスコア表です。
表の原本はGoogle Spreadsheetで用意してますのでそちらもどうぞ。
現場での戦いはBB戦とシャードゲームが同時進行で行われる大変忙しいゲームでしたが、スコア推移という観点で見れば、この戦いはそれほど目まぐるしいと言える中身ではなかったように思います。
ゲーム推移
開幕直後のwave1は、忙しい中では比較的BB戦に集中できる時間です。
シャード戦はターゲットこそすぐに発生しますが、まだシャードは湧いていない前哨戦段階。自ずとBB戦中心の戦いとなるwaveですから、以後のゲームの流れの参考にするべき双方の基礎戦力が素直に出てくるラウンドだと思います。ここでのBB戦の原点数(Raw)はE 1326-655 R。概ねENLが2倍のスコアからゲームを開始しました。
続くwave2、シャードの移動もはじまってゲームが本格的に動き始めます。ここでENLはBB戦スコアを更新。と同時にシャード戦でもJump1 / Jump2で4ゴールを奪いRESの1ゴールに差を付けます。
ちなみにBB戦というのは基本的にはポータルの取り合い=面的な支配を巡るゲームです。とても雑に言ってしまえば「アノマリーゾーンの支配率=BB戦の原点数比」ということになります。
一方のシャード戦というのは「特定のポータル間に引いたリンクが点数化される競技」ということになります。すなわち、ポータル2つぶんの支配率が得点化されるということですので、極めて雑な考えでは「ポータル支配率比の2乗」がシャード戦のだいたいのスコアの目安ということが言えるのではないかと思います。それよりシャードスコアが大きければ面支配に比して上手くシャードを運んだことになりますし、それよりシャードスコアが小さければシャードの扱いが上手くなかった、ということです。
という観点で見るとシャードスコア比4:1というのは雑なポータル支配率比2:1のまさしく2乗に相当します。ENLもRESも支配率なりのシャード運びで点数を重ねるという出だしだったと言えるでしょう。
続くwave3にはJump3-5の3回のジャンプ。ここでENLは8ゴール、RESは2ゴールを追加してシャードスコアはE 24-6 Rに。またRESはBB戦の点数更新に成功し、wave1に比べわずかですがスコアを改善します。
wave4には(Goruck Stealth報酬による)追加ジャンプと思われる移動が挟まり、ここでも都合3回のジャンプが発生しました。この時間帯のENLは5ゴールを決めます、うち1つは同一ターゲットへの7個目のゴールであり0点。対するRESはこの時間帯はノーゴール。BB戦ではRESが引き続いての更新に成功。という結果だけから見るとこの時間帯のENLはシャード戦への傾倒を強めていて、その隙にRESのBB戦更新が成された、ということかもしれません。
wave5に向けてのJump9-11ではENLは一気に7ゴール。しかし得点になったのはうち5ゴールぶんだけで、満杯のゴールが更にもう1つ増えました。対するRESは1ゴール。BB戦はスコア更新はなし。
wave6ではENLがBB戦で牙を向きスコア更新を成し遂げますが、その一方でRESはこれまでの時間帯より多目の結果となる3ゴールを達成。対するENLが8ゴール16点なので差は開いてしまいましたが、比率的にはENLがBB戦に集中した隙にRESがシャードを上手く運べた時間帯となりました。
wave7に向けてはジャンプは2回。ENLは5ゴール8点で3つ目の満杯ゴールが発生。RESは4ゴール8点で比率的には大きく挽回するも点差は縮まらず。BB戦では(wave6に比べ)RESが支配を取り戻しますがスコア更新までは至らず。
wave8まではJump17-19の3回のジャンプ。ENLは6ゴール12点、RESは3ゴール6点。BB戦でRESは続伸するも更新には届かず。
最終wave9はJump20-21の2回ジャンプ。ENLのみが3ゴール6点を挙げ、RESのスコアは伸びずBB戦もRES続伸模様が続きましたが惜しくも更新なしで終了。
結果
BB戦の採用スコアはENLがwave6の1511点、RESがwave4の873点。
シャード戦の方は最終的にゴールしたシャード数は両陣営合わせて60個で残る5個はゴールせずで終了。ゴールした60個中のうち、無得点となる満杯後のゴールとなったのはENLのみ4個で、結果としては合計112点をE84 - 28Rで分け合う形になりました。
スコア推移の面では単調なゲームで、序盤に見えた支配率から予想される状況は終始大きくは変わらず、ほぼ数字の予測がつく範囲に留まったまま終わりまで至った、という流れのゲームだったと思います。
もちろん現地ではそれぞれの場所での戦局が巻き起こって肌感覚としては決して単調なゲームではないのですが、規模の大きな(Phase1ロサンゼルスに比べてログ人数的に4〜5倍ぐらい)アノマリーだったために全体のスコアで見ればどうしても均質化された数字が出てきてしまうのは仕方ないところ。
大域的な観戦という目線だと盛り上がりどころの少ない、いうなれば「予想通りの」アノマリーだったのではないかと思います。
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