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EDY stats talk: 03 Shards struggle

前記事なんて昨年暮れに出したやつで今更続きと言われても…な感じですが、新アノマリーシリーズEchoが明日開幕する(そしてルールはあまり大きくは変わらない)のでついでに振り返りしておくかー、ぐらいの気持ちでずっと塩漬けになっていた記事を公開いたします(同人誌では年末ぐらいに掲載したりしたやつです)。

シャード戦分析地図

前記事までは主にBB戦の支配率の数字をいじってEDYにおける戦況を分析してみたわけですが、同じ数字をいじり続けるのもあのへんが限界ですので、03では違ったものをいじって眺めたいと思います。

ということで用意したのはシャード戦分析地図と称しましたこちらのgoogle my mapです。

勘のいい方であれば見ただけでなんとなくご理解いただけるかもしれません。とはいえそれだけで放置するのは流石に乱暴なので、もう少し詳しく説明していきましょう。(ちなみに同様の地図のVia Lux瀬戸内版というのもありますが、そちらの解説記事はGoogle plusの消滅と共にインターネットの藻屑と化したままですね!)。

これがどういう地図かといいますと、以下のものを地図上に配置したものです:

  • シャードの発生位置

  • ターゲットの発生位置

  • ターゲット+そのターゲットにゴールしたシャードの出現位置の多角形

「シャードがゴールした = そのターゲットの影響が及んだ範囲がそこまで届いた」とみなして、各ターゲットの影響範囲、支配領域とでも呼ぶべきものを図示してみよう、というわけですね。
より詳細には発生地点からのダイレクトシュートだったか、それとも延々とたらい回しをされた上でのゴールだったかなどでも区分していくべきようにも感じますが、そこを細かくやっていくのは必要を感じてからでもいいかな、と思っています。


すべてを重ねて表示したままだとごちゃごちゃしてわかりにくいかと思いますので、PCからご覧の方は実際にmymapの方でレイヤーを出したり消したりしながら眺めていただくのをオススメします。

ということで、本記事ではこの地図から読み取れることを軽くピックアップして解説していきたいと思います。見通しを良くするために、RESとENLそれぞれのゴール状況に絞った図を示したいと思います。

EDYシャード RESゴール図
EDYシャード ENLゴール図

RESのターゲットから伸びる多角形は小さく、それに比してENLのターゲットから伸びる多角形は広く複雑な形になっているのがおわかりいただけるかと思います。
とはいえこれは、BB戦の戦況=面支配状況を反映した更にその先に生じる図でもあるので、BB戦で優位を得ていたENLの描く図形がより大きくなるのは必然でもあります。
02でも述べたように、結局のところシャード戦をBB戦と同じ領域を使ってやる場合には、シャード戦はBB戦における支配率と相関を持つゲームになってしまいます。理論上の期待値は「特定の2点間にリンクを張るための前提を満たせる確率」である「面支配率の2乗比」となるはずであり、すなわち「戦力数(=参加人数)の4乗比」となることが期待されます。

多角形のうち極端に細長く伸びた部分はおおむね非ダイレクトシュートであり、それも複数回の(ランダムジャンプを含む)長旅の末にようやくゴールしたシャードであることが多いです。
これは「ターゲットの支配領域」を示すデータとしてはやや不適切なのですが、そこを恣意的に選別したくはなかったという理由により、そのまま配置・図示しています。

図を細かく見ていくと、もう少しだけ複雑な様相も見えてきます。
ENLの図における青丸✗、RESの図における緑丸✗に着目してください。これらは「発生したけどゴールが生まれなかったターゲット」に付けたマークです。
シャード戦というのは「ターゲット間でのシャードの奪い合い」というゲームなので至極あたりまえのことなのですが、✗ターゲットの近くには敵色の有効に機能したターゲット(=ゴール状況多角形を伴うもの)が近接して存在していることが多いです。
どちらかといえば味方のターゲットとの奪い合いに負けたのではないか、というような箇所もいくつか見られはしますが、基本的には敵との奪い合いという観点で見ていくのがわかりやすいでしょう(ただ、今回の図はターゲットの出現順を考慮した提示になっていません。なので、そのへん加味して少し子細に見ていけばもう少し違った見解が得られるかもしれません)。


全重ね合わせ図

さて横浜のシャード戦では全シャードはゴールしなかったので、そのゴールしなかったシャードたちはどのような素性のものだったかを見るために、上の「全重ね合わせ図」を御覧ください。
図中でオレンジ色のピンが打ってあるのが、ゴールしなかったシャードの発生地点となります。
出現番号は #55、#58、#62、#64、#65 の5つ。どれも終盤に発生したシャードです。ターゲットが(大雑把に言えば)アノマリーゾーンの外周に沿うように配置されたので、それらの中間域に生じた、かつゾーン全体の中でも人が集まりやすい激戦地に生じたシャードはゴールできなかった、ということになります。
この激戦域に発生してもゲーム終了までの間に時間があるならランダムジャンプ等で過疎域に飛んだ後で、いずれかのターゲットに回収されるという形でゴールに至るのですが、これら5つはいずれも最終シャード発生で生じたもの。ゴールに至るには時間が足りず、ゴールに至ることができなかったのだということでしょう。
また終盤になるといいかげんシャードも残数が減ってきており、結果数少ないシャードに人が寄り集まる傾向が強くなって、激戦地の激戦度がより高まり、互いにポータル支配の確立が難しかったような可能性も考えられるところですが、これはBB戦の詳細な戦況分析などと重ね合わせてみないと簡単には結論が出ないと思われるあたりですね。

そういった詳細な話は(なんだかんだでログを残したりしていそうな)各陣営の内部で検討いただくのが良いかと思いますので、本記事ではこのぐらいでEDYの振り返りの話を終わりにしたいと思います。

明日4/22にはバギオシティ(フィリピン)→ピーターマリッツバーグ(南アフリカ )→ジャクソンビル(アメリカ/FL)の順でEchoアノマリーが開催されます。その観戦記なども近いうちにお届けできれば、と思います。

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