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おめでとう(2022年3月9日の日記)

今日は午前と午後で家庭内の空気が180度変わった日だった。というのも、弟が受けた第一志望の大学の合格発表が今日の午後だったのだ。

午前中は本当に家族みんなが緊張していた。もちろん、一番落ち着きがなかったのは当の本人だ。朝からずっとウロウロウロウロ家の中を歩き回り、何をするでもなく不安げな顔で歩き続ける。そしてとうとう何もせず待つのに我慢ができず、後期試験の対策をするために学校に行ってしまった。

そして午後3時、いよいよ発表の時がきた。その時、僕は弟と共有している勉強部屋で自分の作業をしていたのだが、ふとスマホを見たら祖父母や叔父叔母従兄弟が入っているLINEグループが何やら騒がしい。見るとそこで弟が合格した旨を報告し、親戚一同でお祝いムードになっていたのだ。

おいおい、待てよ。なぜ先にそっちだ。まず同居している家族に直接伝えるのが先ではないのか。

程なくして弟が部屋にやってきたので、なぜ先に教えてくれなかったのだと聞いたら、「出かけてると思った」という返事が。おい、ここのところ僕がずっとステイホームしているのは部屋を共有しているお前が一番よく知っているだろ!

まあいい、めでたいことには違いない。僕はその場で祝福の言葉を述べると、そのお祝いムードに便乗していつもより早く作業を切り上げて、リビングに戻ることにした。

そこでは名実ともに受験を終わらせた弟がいそいそと(僕が契約している)ディズニー・プラスを立ち上げて『ボバ・フェット』を見始めていた。ちょうどいいので隣で一緒に見ていたのだが、後ろではこの日のために会社を早退してきた父が慌ただしく諸々の手続きを進めていた。大学に納める金額や振込方法の確認をしたり、入学を辞退することにした私立大への手続き方法を調べたり、非常に忙しそうだ。当時は気が付かなかったが、自分の時もこんなことをやってくれていたのだろうか。ありがたい限りだ。

さて、僕も妹も実家から通学可能な大学なのだが、弟がこれからいくのは新幹線で2時間はかかる場所なので当然一人暮らしとなる。彼は家事を一切できない甘ったれだが果たして大丈夫なのだろうか。

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